初心者向け!さらなる販売促進を促すECサイトクーポンとは?
ECサイトクーポンを利用することは顧客獲得や売上げ増加に効果的な手段です。この記事では、ECサイトクーポンの概要や発行方法、導入時の注意点などを初心者向けでわかりやすく解説します。ECサイトクーポンの概要を掴み、自社のマーケティング施策への導入を検討しましょう。
ECサイトクーポンとは
ECサイトクーポンとは、ECサイトが新規顧客の獲得や販売促進のために配布する割引券や商品券のことです。新規顧客限定、優良顧客限定、誕生月限定など個々人に合ったさまざまな種類があります。いずれのクーポンも「せっかくクーポンをもらったのだから使いたい」といった顧客心理を用いて購入へと導いてくれることがメリットとしてあります。またECサイトのクーポンはオンライン上で発行するため、紙のコストを抑えることができ、クーポンが使われなかった時でもECサイト側に損失が出ないことが特徴です。
ECサイトクーポンの目的
ECサイトクーポン発行には主に5つの目的があります。なぜクーポンを発行するのか、どのタイミングでどのターゲット層に向けて発行するのかを理解しておくことでより顧客に刺さるECサイトクーポンを配信することができます。
新規顧客の獲得
新規顧客の会員登録の促進を促すための施策です。新規会員登録を行ってもらった特典として割引クーポンを配信します。
新商品・サービスの販売促進
新商品や新規サービスを販売する際に配信するクーポンです。通常より安く購入できるクーポンを配信することで、「安く購入できるならお試しで使ってみよう」といった顧客の心理的ハードルを下げるために行う施策です。
短期間での売り上げアップ
残り少ない在庫を売り切りたいとき、売上目標まであと少しのときに配信します。思い切った割引を行うことで在庫を余すことなく売りさばきたい時に効果が良い施策です。
アップセル・クロスセル施策
クーポンは購入を検討している商品よりも上位の高額な商品を選ばせるアップセルや併せ買いを勧めるクロスセルの施策にもなります。アップセル・クロスセル施策を行うことで1人当たりの購入金額を増やし、効率的に売り上げを上げることができます。
かご落ち対策
一度はショッピングカートに商品を入れたものの、何らかの理由で購入をやめることをかご落ちと言います。かご落ちした商品のクーポンを配信することで「安くなっているのならば購入しようかな」とその商品への意識を高めることで購入の可能性を高めることができます。
ECサイトクーポンの設計
クーポンを発行する前に注意点を解説します。ここで発行のポイントを抑えることでより目的を明確にしたうえでクーポンを配信することができます。
割引額・割引率の設定
ECサイトクーポン施策は売り上げ向上のための効率的な施策です。しかし、割引を行っている分、利益は減っています。利益率を念頭に置いて、クーポンの値引き率や割引額を決めます。
クーポンの利用期間・適用開始金額の設定
クーポンを利用できる期間はいつからいつまでなのかを定めましょう。例えば「初回購入後1ヶ月間」などと定義することによって、顧客へ「期間限定である」というイメージを強く与えることができます。また、適用開始金額を○○円からと決めることで1人当たりの購入金額を上げることができます。
利用可能回数・重複利用の可否の設定
同じクーポンを期間中に何回利用することができるのか、1人当たり何回利用できるのかを定めましょう。利用制限を定めることで、自社の利益がマイナスにならないようにコントロールすることができます。
対象商品・対象外商品の設定
クーポンの対象商品は、企業が売り出したい商品にすることも大切です。例えば、夏物の在庫を余すことなく売出したいという場合は夏物商品限定でクーポンを発行することによって、夏物の売れ残りを極力減らすことができます。
クーポンの対象者の設定
クーポンを発行する対象を決めます。新規顧客限定、会員限定などと顧客にも分かりやすくクーポン対象者を設定します。
ECサイトクーポンの発行方法
ECサイトクーポンを発行する場合には以下の発行方法があります。
ECサイト構築プラットフォームのクーポン作成機能
多くのECサイトプラットフォームではクーポン作成を標準機能として備えています。クーポン作成を行いたい場合、必要項目を入力するだけで自動的にクーポンを発行することができます。
LINEクーポン
SNSを活用したEC展開をしている場合、そのアカウントを利用して、無料でクーポンを発行できます。LINE公式アカウントでは、トーク画面やタイムライン上に割引やプレゼント用のクーポンが表示されます。
クーポン作成アプリ
ECサイトと連携せずにクーポンのみを発行したい場合はクーポン作成アプリが最も便利です。アプリでクーポンを作成し、自社のホームページやサイトに掲載することができます。スマートフォンから無料でクーポンを作成し、QRコードに変換することができるアプリもあります。
ECサイトクーポンの注意点
発行数に気を付ける
ECサイトで闇雲にクーポンを発行してしまうと「安売りのブランド」とマイナスイメージを持たれてしまいます。また、常にたくさんのクーポンを発行していると顧客にとってクーポン発行が当たり前となり、クーポンが無い場合だと購入率が著しく低下してしまう可能性もあります。顧客に特別感を持ってもらうためにも、目的に応じながらメリハリをつけて発行することが大切です。
特別感・季節感のあるクーポンを発行する
いつも同じクーポンを発行するのでは顧客も新鮮さがなくなり、飽きてしまいます。そこでクリスマスやお年玉企画など季節に応じたクーポンや、割引ではなくオマケを付ける、送料無料のキャンペーンなどを行うこともオススメです。よく取り入れられているのが誕生月にお祝いのメッセージとともにクーポンを発行することです。
クーポン発行後は効果測定を行う
クーポンを配信した後には効果を測定、分析することが必要不可欠です。どの期間に配信したものか、対象者は誰か、割引額など細かなところまで分析することでさらなる売り上げ向上に繋げることができます。
まとめ
クーポン施策は新規顧客の獲得、販売促進に有効な手段です。資金もかからず、誰でも簡単に始めることができるメリットもある一方で注意点もいくつかあります。発行の目的を明確にし、発行方法の流れを理解することで顧客にもECサイト側にも恩恵のあるECサイトクーポンを発行することができます。