在庫一元管理とは。システム導入のメリットや注意点、一元管理システム10社を紹介

ECのミカタ編集部

在庫一元管理とは。システム導入のメリットや注意点、一元管理システム10社を紹介

ECサイトの運営において、在庫の一元管理を行い効率よく業務を進めたいと考える担当者もいるだろう。一方で、どのようなシステムを導入したらよいのかわからないといった場合も少なくないようだ。

今回は、在庫の一元管理の概要やメリットとともに、おすすめの一元管理システム10社について紹介する。一元管理システムを取り入れる際の注意点も紹介するため、導入時の参考にしてもらいたい。

目次

●在庫の一元管理とは
●在庫の一元管理にはシステム導入がおすすめ
●ECサイト一元管理システムの比較10選
●一元管理システムを取り入れる際の注意点
●まとめ

在庫の一元管理とは

在庫管理の効率化を目指す「在庫一元管理」。まずは、在庫の一元管理について概要や目的、一元管理を行うメリットを確認していこう。

概要


在庫の一元管理とは、受注・発注・在庫・商品などの情報をまとめて管理し、一括処理を行うことだ。在庫管理は、複数の部署やスタッフが関わるため、業務が複雑化し人的ミスが起こりやすいといった特徴がある。また、実店舗とEC店舗や複数のEC店舗をもつなど、商品を取り扱う店舗が複数にわたる場合、それぞれの受注情報や在庫数など、必要なデータが膨大となる傾向だ。

在庫の一元管理を行う目的


在庫を一元管理する目的は、複雑になりがちな在庫管理を効率化し、人的ミスを減らすことだ。自社の目的に合った、一元管理システムなどを導入することで、在庫管理作業の負担が軽減でき、コア業務に集中できる。

在庫の一元管理を行うメリット


在庫情報を一元化すると、店舗ごとの在庫状況など、これまでバラバラに散らばっていた情報を誰もが把握できるようになる。これにより、部署間や店舗を超えた連携が取りやすくなる。重複する作業を防ぐことで、各部署の作業の短縮や効率化が図れるだろう。

また、複数に分散していた在庫管理を集約することで、最小限のスタッフで対応が可能となるため、人件費や作業コストの削減にもつながる。正確な在庫管理情報は、品切れ防止や問い合わせにも迅速に対応できるため、クレーム減少や顧客満足度向上も期待できる。


在庫の一元管理にはシステム導入がおすすめ

在庫を一括管理するときに用いられるツールに一元管理システムがある。一元管理システムとは、独自のドメインやショッピングモールごとの在庫に関するの情報を、ひとまとめに管理できるシステムのことを指す。

一元管理システムでは、以下のような業務について一括管理が可能だ。
1.受注管理
2.在庫管理
3.商品登録
4.管理発注・仕入管理
5.売上・決済管理
6.出荷管理
7.メール送信

このように、一元管理システムを導入すれば、在庫に関するあらゆる業務の一括管理を実現できる。在庫管理に課題感を感じている場合には、専用の一元管理システムの導入がおすすめだ。


ECサイト一元管理システムの比較10選

ここからは、おすすめの一元管理システムについて、それぞれの特徴を見ていこう。

助ネコ(株式会社アクアリーフ)


助ネコは株式会社アクアリーフが提供する多店舗一元管理ツールだ。セキュリティ対策に優れた高機能であるにも関わらず、パソコンに不慣れな人でも操作がしやすいといった特徴がある。満足度99.4%のサポート体制を整えているのも強みのひとつと言えるだろう。専用サイトでは料金シミュレーションもあるため、比較検討しやすい。30日間の無料体験にも対応している。

https://www.sukeneko.com/

ネクストエンジン(Hamee株式会社)


ネクストエンジンは、Hamee株式会社が開発提供しているシステムとなる。導入後の活用支援を行っており、設定プランの案内や有効活用のための運用方法の提案を実施している。メイン機能に加え、カスタマイズや機能追加をアプリで行えることも特徴のひとつだ。導入にあたっては30日間の無料体験も設けられている。

https://next-engine.net/

CROSS MALL(株式会社アイル)


CROSSMALLは、株式会社アイルが提供する多店舗一元管理化サービスだ。「商品登録」「在庫管理」「受注管理」「発注・仕入」を自動化し、ネットショップ運営を最適化する。特徴のひとつとして、複数アカウント、複数拠点での利用が可能だ。導入から運営まで専属スタッフが対応し、安心のフォロー体制を整えている。初期費用は無料で、月額費用5,000円から利用できるといったプランもあるため、コストを抑えたい場合にはおすすめだ。

https://cross-mall.jp/

アシスト店長( 株式会社ネットショップ支援室 )


アシスト店長は株式会社ネットショップ支援室が提供する一元管理システム。同システムを導入すれば、受注・発送処理の作業時間の短縮により、顧客へのスムーズな対応を実現できる。顧客情報や分析、メール配信機能を活用したLTVの最大化による売上アップを得意としており、複数店舗の運営効率化と、リピート率や引き上げ率アップ施策といったことにも対応している。

https://assist-tencho.com/

タテンポガイド( 株式会社オークファン )


タテンポガイドは、株式会社オークファンが提供する一元管理のクラウドサービスだ。初期費用はかからず、3カ月の無料体験に対応しているため、じっくり検討できるのも魅力的なポイントと言える。専任のサポート体制を整えており、導入から実用開始まで対応している。多数のモールやカートと連携しており、配送システムにも主要な配送業者を抑えている。

https://tatempo.guide/

通販する蔵( 株式会社ソフテル )


通販する蔵は、株式会社ソフテルが提供する受注管理システムだ。業界トップクラスのノウハウを生かした、サイトの運用に合わせたシステムの構築を強みとしている。多店舗の受注・商品情報をまとめて管理し、業務の効率化アップを実現する。また、複数の外部サービスや実店舗のPOSシステムにおいて、独自基幹システムとの連携が可能だ。

https://www.suruzo.biz/

まとまるEC店長( 株式会社ブランジスタソリューション )


まとまるEC店長は、 株式会社ブランジスタソリューションが提供する一元管理ツールとなる。申込み月は無料で、月額9,800円から利用できるシンプルな料金プランが特徴だ。各モールの仕様変更にも迅速に対応しており、専任のスタッフのサポート体制も整っている。在庫自動更新や商品一括管理のほか、同梱処理やモール・商品別売上統計といった機能も備えている。

https://www.ec-tencho.jp/

GoQSystem( 株式会社GoQSystem )


株式会社GoQSystemが提供するGoQSystemは、「あったらいいな」をかたちにするをコンセプトに、通販業務の一元管理システムを展開している。月額15,000円から利用でき、注文件数が増えても定額料金といった特徴がある。3モールほどであれば、最短40分で設定が完了するため、導入の手間がかからない。最低利用期限は3カ月となり、1年間データは保持されるため、繁忙期だけの利用といったことも可能だ。

https://goqsystem.com/

キャムマックス( 株式会社キャム )


株式会社キャムが提供するキャムマックスは、オールインワン&フレキシブルな中小企業向けクラウド型ERPシステムだ。ECに限らず実店舗運営にも対応しており、在庫・販売・購買・債務会計など社内のあらゆるデータを一元管理することで、経営全体の最適化を実現する。また、Amazon Web Serviceの強固セキュリティ環境下の可動により、ITやセキュリティ担当者がいなくても安心して利用できる仕組みとなっている。

https://www.cammacs.jp/

LOGILESS( 株式会社ロジレス )


LOGILESSは、株式会社ロジレスが提供するEC自動出荷システムだ。OMS(受注管理システム)・WMS(倉庫管理システム)一体型システムを採用しており、手作業でのデータ連携が不要といった特徴がある。受注・在庫管理と出荷指示をシステム内で完結させるため、EC事業者側は発注から出荷までの手作業不要になる。注文状況に合わせたマーケティング施策についても、一度システム設定するだけで全て自動化ができるため、売上アップも実現しやすい。基本料金は、1倉庫利用で月間500件までであれば、月額20,000円から利用可能だ。

https://www.logiless.com/#index-features

一元管理システムを取り入れる際の注意点

最後に、一元管理システムを取り入れる際の注意点を紹介する。導入する際の、検討材料として参考にしてもらいたい。

導入や運用時にコストがかかる


新しいシステムの導入や運用時は費用がかかることを忘れてはならない。導入時は、費用対効果を検証し、コストをかけるだけのメリットがあるのかを十分に検討したい。

システムに慣れるまでに時間がかかる


新しいシステムを導入後は、システム操作に慣れるまで時間がかかることも念頭に入れておきたい。研修会や勉強会などを開催し、新しいマニュアルを作成するといった工夫が必要となるだろう。

また、システム導入に伴い業務内容の変更が必要なケースも考えられる。スタッフによっては業務フローが変化し、抵抗を感じる場合もあるため、システム導入の必要性やメリットを説明しておくとよいだろう。


まとめ

ECサイトにおける、受注・発注・在庫・商品などの情報をまとめて管理し、一括処理を行う在庫の一元管理。多店舗で販売を展開している場合、在庫管理業務の複雑化や人的ミスといった課題感は大きく、一元管理システムの導入は欠かせないだろう。今回の一元管理システムの比較を参考にしながら、自社サイトの特徴に合わせたサービスの導入を検討してもらいたい。

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