ピアラ、費用対効果の高いインフルエンサーを起用するためのスコアロジックを構築

ECのミカタ編集部

さまざまなSNSプラットフォームをベースに、運用型インフルエンサー事業や公式アカウント運用代行事業を行っている株式会社ピアラ (本社:東京都渋谷区、代表:飛鳥貴雄)は、これまでの実績をもとに、費用対効果の高いインフルエンサーを起用するためのスコアロジック「influence」を構築したと発表した。

数字で計測しにくいインフルエンサーの影響力を分析

「influence」は、同社が提供する運用型インフルエンサー「Buzz Minutes」の実績と、業務提携先である株式会社Aが提供しているマーケティングツール「A STREAM(エーストリーム)」の分析データを独自にスコアリングし、費用対効果の高いインフルエンサー選定のプランニングを行うことができるスコアロジック。

運用型インフルエンサー「Buzz Minutes」とは、数字で計測しにくいインフルエンサーの影響力を分析し、最適なキャスティングを実施するものだ。実際に、アクティブフォロワー率やエンゲージメント率からインフルエンサーの影響力を測定したり、フォロワーやいいねを押した人のデータからインフルエンサーの属性を把握したりすることで、商品とインフルエンサーの相性の良さを測り、効果を最適化している。

同社の「influence」を利用することで、これまでのプラスアルファとして、各インフルエンサーのターゲット到達率(見込み顧客になり得そうな人々への到達率)とブランドリフト単価を算出し、見込み顧客を最大化するために最適なインフルエンサーを選定することが可能になるという。

目的に合わせ費用対効果の高いインフルエンサーを提案

目的に合わせ費用対効果の高いインフルエンサーを提案

「認知度を上げたい」「ブランディングをしたい」「見込み顧客を作りたい」など、さまざまな目的に応じて最適なインフルエンサーをキャスティングするために、同社の「influence」の独自指標が効果を発揮する。

商品やサービスをPRする上で、キャスティングはとても重要なポイントの1つだ。しかしながら、リーチできる人数や領域は、インフルエンサーごとに異なるため、フォロワー数やエンゲージメントなどの単純な指標は、クライントの求める効果に直結するかどうかの判断基準としては不十分だ。

「influence」では、フォロワー買いの検知、属性調査、拡散力、アクティブフォロワー率、エンゲージメント率から多角的にインフルエンサーの質を分析し、フォロワー内外に見込み顧客になりそうな人々がどのくらいいて、その中の何パーセントにリーチできるのかを算出。1人当たりの情報到達単価を計測する。これらを算出することで、質の高いインフルエンサーかどうかを判断する指標となり、結果的に費用対効果の高いキャスティングを提案することが可能になるという。

「influence」導入で費用対効果が改善

「influence」導入で費用対効果が改善

実際に、「influence」で算出された数値をもとにインフルエンサーをキャスティングすると、PR施策の費用対効果が格段に高くなることが確認できている。

検証は「influence」で、購入確度の高いと想定される人々1人あたりに対し、各インフルエンサーがどのくらいの単価で情報を発信できるのか(ブランドリフト単価)を算出し、単価が近しかったインフルエンサーを3つのグループに分けて実施した。実際にすべてのインフルエンサーにPR投稿をしてもらったところ、「influence」で算出したブランドリフト単価が1番低かったグループが、最も低いコストで最も多いリーチ数を獲得できるという結果になった。

フォロワー数が多いからといって、それによってリーチ数が増えたり、見込み顧客を多く獲得できたりするとは限らない。同社は、なんとなく良さそうという曖昧なキャスティングではなく、「influence」を1つの判断基準として、複合的なデータ分析のもと、最適なインフルエンサーを提案するという。

今やさまざまな業界で重要なマーケティング手法となっているSNSを活用したインフルエンサー施策だが、エンゲージメントが伸びず期待した効果が得られないケースも珍しくない。「influence」を活用してキャスティングの精度を高めることは、インフルエンサーマーケティングの不確実性を低減することにつながるのではないだろうか。

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