「NP後払い」が電子バーコード請求機能を実装、請求書発行費用を約25%軽減

ECのミカタ編集部

株式会社ネットプロテクションズ(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:柴田紳)は、後払い決済の国内市場シェア率No.1の主力サービス「NP後払い」に電子バーコード請求機能を実装すると発表した。本年9月1日の正式リリースに向けて、7月28日より申し込み受付を開始したという。

コンビニ各社が収納代行手数料を値上げ

いまや消費者にとって銀行、郵便局と並ぶ決済スポットとしても認識されつつあるコンビニエンスストアだが、近年の人手不足や人件費高騰などの負担増加により、コンビニ各社は足並みを揃え、この秋に収納代行手数料の値上げを実施することとした。コンビニ後払い決済を導入しているEC・通販事業者にとっては大きなコスト増加となり、その影響が懸念されている。

そこで同社は、EC・通販事業者のコスト増加などの負担を軽減しつつ、購入者の利便性を向上するべく、今回の「NP後払い」への電子バーコード請求機能の実装に至った。

請求書の発行費用を約25%削減

請求書の発行費用を約25%削減

電子バーコード請求機能を利用すると、これまでの紙の請求書のかわりに、購入者のスマートフォンなどにバーコードへアクセス可能なURLが記載されたメールが届く。購入者にはコンビニのレジでそのバーコードを提示して代金を支払う。

この機能を活用することによって、EC・通販事業者にとっては、紙の請求書(封書)と比べて、請求書の発行費用を約25%(55円)削減することができる。

今後は、NP後払いを契約すると、紙の請求書と並列で電子バーコード請求を選択可能。また、すでに「NP後払い」を導入している加盟店であれば、追加の開発やオプション費用などは不要だという。

電子バーコード請求機能のメリット

電子バーコード請求機能のメリット

<事業者のメリット>
① コスト削減
従来の請求書発行手数料より安価に利用可能で、コスト削減ができる。

② ユーザビリティの向上
利便性の高い電子バーコード請求の導入で、ユーザビリティの向上が可能。CVR、LTVのさらなる向上に寄与する。

③ 環境保全への貢献
ペーパーレス化の促進により、SDGsにも挙げられている地球環境の保全に貢献できる。

<購入者のメリット>
① いつでも支払いが可能
スマホがあればいつでもコンビニで支払い可能。請求書を持ち歩く煩わしさから解放される。

② 請求書紛失のリスク軽減
支払いに必要なバーコードをメールで受け取ることで、請求書の紛失による支払い忘れや支払い遅れのリスクを軽減できる。

③ シンプルでわかりやすい
商品が届いた後にメールが届く。そのメールからバーコードを表示してレジで支払いをするだけで、会員登録もアプリも不要。

ただし、「NP後払い」の電子バーコード請求機能を利用する際には、原則として、EC・通販事業者が購入者のメールアドレスを取得している必要があるという。

QRコード決済が普及するなど、日常のさまざまな場面で電子化・ペーパーレス化が進む中、後払い決済においては、いまだに紙の請求書をコンビニに持っていくというのが当たり前だった。

日常的にスマホを携帯する層にとっては、紙の請求書よりもスマホで支払い用のバーコードを提示できるほうが利便性が高いだろう。さらに、通販事業者にとっては電子バーコード請求機能を活用することでコスト削減になるため、まさにwin-winの仕組みといえる。今後はしだいに紙の請求書が廃れ、電子バーコードでの支払いが主流となっていくのではないだろうか。

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