EC商品検索・レビュー・ハッシュタグ・OMOソリューションを開発販売するZETA株式会社(本社：東京都世田谷区、以下「ZETA」または「同社」)は、株式会社日本流通産業新聞社発行の『日本ネット経済新聞』(6月16日号)『2022年版 ネット通販売上高ランキングTOP500』のTOP100ランクイン企業のECサイトにおける検索機能について調査し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

多く実装されている項目

ECサイト検索機能の各機能について見てみると、最も実装率が高い機能は「絞り込み」でPCでは95%、スマートフォンでは93%の実装率となっていた。絞り込み実装サイトのうち、過半数はカテゴリ・価格・ブランドまたはメーカーでの絞り込みが可能になっており、取り扱う商品ジャンルが幅広いサイトやアパレルではカラー・サイズ・在庫有無・割引率など独自の様々な条件で絞り込み可能なサイトが多いことがわかった。

次いで実装率が高い機能は「並べ替え」となっており、PCでは93%、スマートフォンでは92%の実装率となった。多くのサイトが価格順・新着順・おすすめ順の並べ替えを用意している中で、レビュー評価順・レビュー件数順などレビューに紐づいた項目を実装しているサイトも見られ、ユーザーの声が商品検討・購入にあたり重要な要素であるとしている。

今回調査した機能のほとんどが、PCとスマートフォンで比較するとPC側の実装率が高い傾向にあったが、画像検索機能においてはPC3%・スマートフォン5%となり、目の前にある物を撮影してそのまま検索するという、デバイスの特性と紐づく検索行動を表す結果となった。

また画像検索機能は調査対象とした各機能のうち最も実装率が低い機能だったが、アパレル・家具・中古品といったジャンルのECで実装されており、形や見た目など感覚的に商品を探すニーズのあるジャンルにおいて、より良い商品との出会いを創出するための工夫の一つであるだろうと考察している。

サマリー

公表に際して同社では次のように述べている。

「ZETAが提供するEC商品検索・サイト内検索エンジン『ZETA SEARCH』は年間約1200億クエリを処理するソリューションで、導入企業からはEC売上高の増加や検索利用率上昇、平均注文額の増加などのお声をいただいています。また、画像検索エンジン『ZETA SEARCH IMAGE EXTENSION』は、カテゴリやキーワード検索では見つけにくかった商品を直感的に検索できる、消費者に新たな購買体験を提供するソリューションとなっています。製品に関するご相談ご質問はお気軽にお問い合わせください。EC化率の増加やOMOの推進に向け顧客体験の向上や、サイトでの顧客満足度向上を目指すにあたり、今後さらに重要性が増すと考えられる検索機能に注目し、ZETAは情報収集・提供を続けてまいります」

このようにネット通販売上高ランキングTOP100の中で「ZETA CXシリーズ」導入企業は28社だった。資生堂ジャパン株式会社、株式会社ニトリ、株式会社ベイクルーズをはじめとするEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」導入企業は21社となった。確かな実績を重ねてきたZETAシリーズだが、名だたる企業のECで活用されている実態が同社自身によって高らかに示されたと言えそうだ。