BASEのテンプレートは有料がいい?無料との違いやおすすめテーマも紹介

ECのミカタ編集部

BASEのテンプレートは有料がいい?無料との違いやおすすめテーマも紹介

BASEに出店するうえで、店舗ページのデザインは非常に重要な要素です。また、BASEには豊富なテンプレートが用意されていますが、無料テンプレートと有料テンプレートのどちらを選ぶかで悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、無料と有料のテンプレートの比較、おすすめのテンプレートについて、店舗ページの実例を交えつつ紹介します。

BASEではテンプレートをもとにサイトをデザインできる

BASEは、初期費用・月額費用ともに無料でECサイトを構築できるサービスです。豊富なテンプレートのなかから、好みのデザインを選んで作成できる仕様となっており、HTMLやCSSの知識がなくても自由にデザインを制作できます。店舗のコンセプトやターゲットによってデザインを変えられるため、ブランディングにも適しており、はじめてECに挑戦する方にもおすすめです。

無料テンプレートの特徴


BASE上で無料で利用できるテンプレートは、2021年2月時点で11個用意されています。完全無料はBASEの特徴の一つでもあるため、まずは無料のテンプレートで試してみたいという方も多いのではないでしょうか。

以下では、無料テンプレートの特徴について解説します。

手軽に導入できる


最大の特徴は、手軽に導入できる点です。ECサイトの開店準備の段階では、どれだけ売上をあげられるかを試算するのも難しく、費用をかけて作成するのはハードルが高いと感じる方も多いでしょう。また、無料のテンプレートは、BASEでどのようなネットショップが作成できるのかを試してみたい方にもおすすめです。決済方法の登録なども必要なく、直感的な操作のみですぐにサイトデザインを構築できます。

カスタマイズが必須


無料で利用できるテンプレートは、基本的にどれもシンプルなデザインとなっており、商品を一覧で表示するだけのタイプが一般的です。また、パターンとしても11種類しかなく、他社とデザインが似てしまう点は否めません。そのため、実際に利用する際には、HTMLやCSSを使ってカスタマイズする必要があります。ただし、コーディングには知識が必要となるため、初心者には不向きともいえます。

有料テンプレートの特徴

有料テンプレートは、オリジナリティのあるデザインを構築したい方におすすめです。無料テンプレートに比べて、表現の幅も広がるため、店舗のコンセプトやイメージを反映させやすくなります。なお、有料テンプレートの数は、2022年8月時点で71種類です。

以下では、有料テンプレートの特徴について解説します。

5,000円~15,000円程度の買い切り型


有料テンプレートは、5,000~15,000円程度で購入可能です。買い切り型となっているため、一度購入してしまえば月額費用などがかかることはありません。BASEを利用する場合、基本的にゼロコストでECサイトを構築できるため、デザインテンプレートに費用をかけるのも一つの手です。

プロのデザインをもとにサイトをつくれる


有料のテンプレートの特徴として、プロが制作したデザインを利用できる点もあります。自社のECサイトを立ち上げる際に、デザイナーに制作を依頼すると、数十万円の費用がかかるケースが一般的です。一方、BASE上の有料テンプレートはプロが制作したものにもかかわらず、低コストで利用できる点がメリットです。また、有料テンプレートをもとにしたカスタマイズにも対応しています。

BASEでテンプレートを購入する際の注意点

前述のとおり、BASEでECサイトを構築する際には、有料テンプレートを購入して利用できます。ただし、有料テンプレートの利用にあたっては、いくつか注意しておきたいポイントがあるのも事実です。

以下では、BASEでテンプレートを購入する際の注意点について解説します。

アプリ(拡張機能)への対応を確認する


有料のテンプレートを購入する際には、アプリへの対応を確認しましょう。アプリとはBASE上で利用できる拡張機能を指しており、ブログ・メルマガ・レビュー・カテゴリなどの機能を追加できるものです。

BASEでECサイトを構築するにあたり、アプリの利用はほぼ必須となりますが、一部のテンプレートは対応していないアプリもあります。希望のアプリが導入できなくなってしまうおそれもあるため、事前に利用したいアプリを確認しておき、対応可能なテンプレートを購入することが大切です。

最終更新日が古いものは選ばない


有料のテンプレートを購入する際には、そのテンプレートの最終更新日も確認しておきましょう。もし最終更新日が1年以上前の場合、今後も更新されない可能性が高く、新しい機能に対応できない可能性も高いといえます。

複数の有料テンプレートを販売しているデペロッパーであれば、定期的なアップデートが期待できるため、お好みのデザインがあれば購入するのもよいでしょう。

値段が高いものがよいわけではない


BASEの有料テンプレートは、5,000円から15,000円ほどと価格に幅があります。しかし、価格の高いテンプレートが優れているわけではありません。

テンプレートの価格は販売者が自由に設定できるため、あくまでもデザインにかかった工数や相場をもとに設定したものにすぎません。複数のテンプレートを比較する際には、価格に惑わされないよう、デザインや機能性を重視して検討するのがポイントです。

レスポンシブ対応(スマホ対応)をチェックする


インターネットを利用するユーザーの多くは、パソコンではなく、スマートフォンからアクセスしています。そのため、有料テンプレートを購入する際には、スマートフォン版のデザインを重視すべきです。パソコンで確認したときにレイアウトが整っていても、スマートフォンで見たときに崩れていると、ユーザーの離脱につながりやすくなります。

ユーザーのデバイス幅に応じて、自動でデザインを調整してくれる「レスポンシブデザイン」を選ぶのがおすすめです。BASEでは、テーマのページ内に「スマホ対応」や「モバイル対応」と表示されていれば、レスポンシブデザインを採用しているテーマを見分けられます。

BASEのおすすめテンプレート5選

BASEには有料テンプレートを含めると、80種類近くのデザインがあるため、どれを選んでいいかわからない方も多いかもしれません。業種ごとにおすすめのテーマがあるため、まずは自社のビジネスに適したテーマを中心に検討するとよいでしょう。まずは多くのユーザーが利用しているテンプレートを中心に検討するのがおすすめです。

以下では、おすすめのテンプレートについて紹介します。

Amsterdam


Amsterdamは、ファッション系のECサイトに特化した有料テンプレートです。最大6枚まで写真を登録可能なビジュアルスライダーを搭載しており、複数の写真を使って商品をアピールできます。そのほか、Instagramの埋め込みや特集ページ、注目の商品を紹介できるピックアップエリアも作成可能です。多くのアプリにも対応しており、高めの価格帯ではあるものの、人気の有料テンプレートです。

価格:13,200円
レスポンシブ対応:「デフォルトのモバイルテーマを使用」をオフにすることで対応
URL:https://design.thebase.in/detail/58

はんなり


はんなりは、和風テイストの有料テンプレートです。和風ならではの縦書きフォントが利用できるほか、写真の枠にもこだわっています。和の小物や着物、食品などを取り扱う事業者にはとくにおすすめです。

また、トップページには「いち押し商品」や「おすすめ商品」のスペースがあり、新商品やシーズンごとのおすすめをアピールできます。カラー設定も豊富な選択肢が用意されているため、自社の販売する商品に合わせられるでしょう。

価格:5,500円
レスポンシブ対応:対応
URL:https://design.thebase.in/detail/51

COLLECTION


COLLECTIONは、画面いっぱいに写真を表示させることによって、商品をより大きく美しく表示できる有料テンプレートです。商品詳細ページでも写真を拡大して表示できるため、商品の説明が入っている画像でも可読性が上がります。

また、それぞれの要素を異なったスピードで動かす作用により、遠近感・立体感を持たせるデザインが特徴です。一つひとつの商品を写真でじっくり紹介したい場合にはとくにおすすめです。

価格:5,500円
レスポンシブ対応:対応
URL:https://design.thebase.in/detail/59

Lpshoot


Lpshootは、1ページで商品の説明から購入まで完結させるランディングページの作成に特化した有料テンプレートです。たくさんの商品を販売するのではなく、1つの商品に特化して販売したい場合に向いています。

また、文章作成が苦手な方向けに代行サービスも提供しているため、売れるランディングページ作成のコツも取得できます。そのほかにも、画像作成や写真撮影の代行も提供しており、ニーズに応じてさまざまなサポートを受けられるでしょう。

価格:5,500円
レスポンシブ対応:対応
URL:https://design.thebase.in/detail/34

Helsinki


Helsinkiは、ミニマルなデザインの有料テンプレートです。シンプルかつスタイリッシュなデザインとなっており、業種や商材を問わず、さまざまなECサイトにマッチする点が強みです。

また、文字のフォントが日本語だけではなく、英字やロゴにも対応しているほか、カラーも自由に変更できます。バナーエリアやお知らせ機能、ピックアップ機能なども搭載しており、使いやすい有料テンプレートといえるでしょう。

価格:5,500円
レスポンシブ対応:対応
URL:https://design.thebase.in/detail/38

BASEで作ったネットショップ事例

BASEに限らず、ECサイトを構築する際は、他社の事例を参考にするのがおすすめです。実際に同じシステムで構築されたサイトを見ることによって、デザインや機能のヒントが得られるでしょう。

以下では、BASEで制作されたECサイトの事例について紹介します。

紡ぐキッチン


https://tumugu.base.ec/
富山県富山市にある弁当のテイクアウト専門店の「紡ぐキッチン」は、無料テンプレートをベースにして地元のWeb製作会社が2週間ほどで作成しました。お店の看板である「はるみお母さん」の写真を前面に出し、温かみのあるお弁当のイメージが伝えられています。顔が見えないECだからこそ、調理人の顔をみせることで、安心感と親近感を与えている点がポイントです。

DUG store


https://dugstore.official.ec/
レザーバッグを販売する「DUG store」は、視覚的にインパクトのあるデザインが特徴的です。トップページに大きく表示された写真は合計5枚あり、スライドしてみられるようになっています。Instagramを利用するユーザーが写真をタップすると、商品購入ページに飛べる「Instagram販売App」を活用しており、おしゃれや流行に敏感な客層を逃さない工夫がされています。

Select Wine Hec


https://web-kanji.com/posts/base-case
ワインを販売する「Select Wine Hec」は、有料のテンプレートをベースにWeb製作会社に依頼しています。イタリアやイギリスなどのワインを取り扱っており、ヨーロッパをイメージさせるポップな色合いで表現されています。また、マーケティング施策の一環としてオーナーのブログやメルマガを配信しており、いずれもBASEの機能を利用すれば無料で実現可能です。

BLUE CHIP ワールドプレミアム食品館


https://bworld.official.ec/
ベトナム産のプレミアム食材を取り扱う「BLUE CHIP ワールドプレミアム食品館」は、無料テンプレートをベースにWeb製作会社が作成しました。コストを抑えたスモールスタートを重視しており、コストパフォーマンスの高いデザインを実現しています。背景全面に風景の写真を配置しており、下にスクロールすると商品が並んで表示されるつくりが特徴的です。

橘家ベイクショップ


https://tachibanayabake.com/
熊本県熊本市の焼菓子とコーヒーを提供する「橘家ベイクショップ」は、まるで現地を訪れたかのような錯覚に陥るデザインを作成しています。店舗の入口の写真を前面に出したトップページは、店舗のコンセプトをうまく醸し出しています。また、ECサイト上でも実店舗で受け取れるテイクアウト商品を販売しており、具体的には無料のアプリで実装しています。注文だけではなく、事前に決済まで行えるため、その後の商品受け渡しもスムースです。

BASEのテンプレートに関するよくある質問

BASEのテンプレートについてさまざまな情報を提供してきましたが、まだいくつか疑問が残っている方もいるでしょう。

以下では、BASEのテンプレートに関してよくある質問を3つ回答とあわせて紹介します。

テンプレートは誰でも販売できる?


テンプレートの販売自体は誰でも可能です。しかし、テンプレートを販売する前にBASE側での審査を通過しなければいけません。審査内容は多岐にわたっており、プロのWeb制作会社が開発したテンプレートであっても、数十か所の修正が求められるケースもあります。そのため、しっかりとしたデザインの知識や経験がないと、販売前の審査を通過するのはむずかしいといえるでしょう。

テンプレート購入に利用できるクーポンはある?


BASEでは、Twitterや公式アプリ上で、商品の購入に使えるクーポンが配信されています。しかし、このクーポンはBASEショップ内で利用できるものとなっており、テンプレートの購入には使えません。過去には「有料デザインテーマ30%OFF」クーポンが配信されたこともありますが、最近では配信されておらず、テンプレートの購入にクーポンを活用するのは難しいでしょう。

無料テーマと有料テーマはどっちがおすすめ?


はじめてECサイトを開設する場合には、有料のテンプレートを利用するのがおすすめです。有料テンプレートは10,000円前後で購入できますが、無料テンプレートをカスタマイズしたり、デザイン制作をプロに依頼したりするには数万円以上のコストがかかります。無料テンプレートをデフォルトのまま利用するのは難しく、結果的には有料テンプレートを利用する方が安く抑えられるでしょう。

まとめ

BASEは、無料で利用できるカートASPとして、非常に人気となっています。有料テンプレートを購入したり、Web制作会社にデザインを依頼したりすれば、本格的なデザインのECサイトも構築可能です。また、アプリを導入すればSNSとの連携やモバイルオーダーをはじめ、多機能なECサイトを実現できます。これまでは手軽にEC事業に参入するうえでは、Amazonや楽天市場などのECモールが中心となっていましたが、オリジナルのECサイトを立ち上げたいのであればBASEも選択肢に入れてみるとよいでしょう。


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