IDFA規制から1年、CPIはさらに悪化。アプリマーケティングの課題は「リソース・ノウハウ不足」

ECのミカタ編集部

CE(カスタマーエンゲージメント)プラットフォーム「Repro(リプロ)」を提供するRepro株式会社は、2022年6月24日〜2022年7月8日に自社アプリの運営に携わっている人を対象とした「アプリマーケティング実態調査」を実施し、その結果を公表した。なお、本調査は昨年(2021年12月14日〜2021年12月21日実施)に続き2度目の実施となる。

IDFA取得のオプトイン必須化で、約半数が「CPIが悪化」

IDFA取得のオプトイン必須化で、約半数が「CPIが悪化」

2021年4月以降のIDFA規制に伴うCPI(1インストールあたりのマーケティング費用)への影響について問う設問では、回答者(「わからない」を除く)のうち48.9%が「悪化した」と回答。

前回調査に比べてその割合は5.3ポイント増加するなど、IDFA取得のオプトイン必須化に伴うCPIの悪化は顕著であることが明らかになった。なお、CPIの悪化幅は「15%~50%未満」とする回答割合が前回調査に比べて増加している。

「リソース不足」「ノウハウ不足」がアプリマーケティングの課題

「リソース不足」「ノウハウ不足」がアプリマーケティングの課題

アプリマーケティング施策実施上の課題では、「広告集客」を除く「ASO(アプリストア最適化)」「CRM(プッシュ通知などによる継続率向上)」「機能改善」「UI/UX改善」「データ分析」の各施策において、30%以上が「リソースがない」と回答。また、「広告集客」「ASO」「CRM」といった新規ユーザー獲得および既存ユーザーの継続率向上施策では、「ノウハウがない」との回答が30%以上にのぼっている。

アプリマーケティング施策の実施や内製化にあたっては、「リソース不足」と「ノウハウ不足」が大きな課題として顕在化していることがうかがえる結果となった。

MMPを活用している企業は「成果が出ている」割合が大きい

MMPを活用している企業は「成果が出ている」割合が大きい

広告効果の測定方法別に「広告集客」の成果状況を分析した結果が上の表だ。

広告効果の測定方法で「MMP(Mobile Measurement Partner/モバイル測定パートナー)のデータを使用している」と回答した人のうち、43.8%が「期待通りの成果が出ている」と回答しており、他の測定方法に比べて相対的に「成果が出ている」とする割合が高い傾向が見受けられる。

「ASO」でも外部ツールを利用している企業ほど「成果が出ている」傾向

「ASO」でも外部ツールを利用している企業ほど「成果が出ている」傾向

また、アプリストア順位の計測方法と「ASO」の成果状況を分析したところ、「外部ツールを利用して順位を取得している」と回答した人のうち、5.4%が「期待を上回る成果が出ている」、35.7%が「期待通りの成果が出ている」と回答。

他の順位計測方法を採用している回答者に比べ、相対的に「成果が出ている」とする割合が高い傾向が見られた。

本調査結果から、IDFA規制に伴ってアプリマーケティングを取り巻く環境が厳しさを増していることが改めて浮き彫りになった。一方で、広告効果の測定やアプリストア順位の計測において外部ツールを活用している企業では、相対的に成果が出ていることも明らかになっている。

効果的なアプリマーケティングを行うには、Reproが提供するアプリストア最適化支援ツール「ASO Insight」などの外部ツールの導入が有力な選択肢と言えそうだ。

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