話題!簡単に海外ECができるeBay(イーベイ)とは?特徴から出店方法まで解説

ECのミカタ編集部

簡単に海外ECができるeBay(イーベイ)とは?特徴から出店方法まで解説

Bay(イーベイ)とは、アマゾンに次ぐ世界最大級の越境ECマーケットプレイスです。まだまだ日本に馴染みがないeBayですが、海外へ向けた展開が簡単にできるため、今後海外進出を視野に入れているECサイト運営者はぜひ知っておくべきECサイトの1つです。この記事では、そもそもeBayとはどんなサイトなのか、出店・出品方法はどのような方法なのかをわかりやすく解説します。


eBay(イーベイ)とは

eBay(イーベイ)はもともと1995年米国のピエール・オミダイアというプログラマが個人的に立ち上げたオークションサイトでした。しかし今ではCtoCの中古商材のみならず新品販売の割合が9割を超え、BtoB、BtoC、DtoCなどでもグローバルな取引が行われているECサイトとなっています。

現在アクティブユーザー数は1.8億人以上、年間取引高は約10.3兆円以上などの規模を誇っており、越境EC全体取引の30%以上に及ぶ世界最大級の越境ECマーケットプレイスだと言われています。

日本ではまだ馴染みはないですが、最近だと株式会社まんだらけや株式会社東急百貨店など有名な日本企業も多くeBayへ進出をしています。

eBay(イーベイ)のメリット・デメリット

eBayに出店することで、どのようなメリット・デメリットがあるのかを解説します。

メリット


日本の中古商品が売れる
世界では、日本の中古商品は質が良い・持ちが良いという信頼があるため、日本で価値が付かなかった中古商品でも、eBayだと高値で売れる可能性が高まります。また、日本でeBayの認知度はそこまで高くない今、日本からの出品率は低いため競合も少なく売上を伸ばしやすいタイミングでもあります。

販路を拡大することができる
eBayは世界190ヵ国に対しての出店が可能であるため、日本以外の国やユーザーへ向けて販路を一気に拡大することができます。自社商品が受け入れられやすい国を認知するためにも、限られた国でしか取引ができない越境ECサイトを利用するよりもPDCAが回しやすいと言えます。

自社ECサイトと連結可能で工数削減に繋がる
API(ソフトウェアやアプリケーションを別のプログラムと接続し、機能の一部を共有する仕組み)が公開されているため、自社ドメインのECサイトと連結が可能です。そのため受注状況が自社のECサイト管理画面で確認できるなど、他の越境ECサイトよりも業務工数の削減が可能となります。

スムーズな決済方法
昨年eBayManagedPayments(イーベイマネージドペイメント)というeBayのペイメントサービスが導入されました。これまでeBayの売上は、PayPal(ペイパル) という代行決済サービスへ振り込まれてから自社の口座へ振り込みをされ、返金や手数料支払はPayPalから行われるという方法でした。

対するeBayManagedPaymentsは、Paypalの役割をebay本体が担い1~3営業日で売上が入金、返金、レポート、クレーム、異議申し立てなどの管理を一箇所で行うため、スムーズな売買を促進することが行う事が可能となっています。

デメリット


英語のやりとりが必要
ユーザーとのやり取りを英語でする必要があるため、ビジネス英語の理解がある人材が必要になります。自動翻訳機能などで対応することもできますが、世界190ヶ国のユーザーに対して円滑なコミュニケーションを取るためには機械だけでは追いつかず、サービスクオリティも十分に上げることはできないでしょう。

円高の際の売上低下
円安の時には追い風となりますが、逆に円高の時には売上が低迷するなど為替変動によって売上が左右されることがあります。そのため、為替変動に合わせて国内外の販売方法を変え対策するなど、柔軟な運用が重要となります。

eBayからの信頼獲得の必要がある
eBayアカウントを作成後は5品、または250ドルまでしか出品できないなど出品制限制度(Sellinglimits)が設けられます。緩和する為にはeBayへ直接交渉をするか、制限数まで商品を出品をし売買の実績を地道に積み上げていく方法に分かれます。尚、制限を緩和できるタイミングは月に1回だけと決まっています。

そのためeBayに出店後すぐに大きな売上を立てていくことは難しいため、少しずつ販売実績を作りeBayからの信頼を獲得してく必要があります。


eBay(イーベイ)の売れ行きの良い商品は?

eBayで特に売れ行きが良い商品10選は、下記だと言われています。
自社商品に該当するものはありますか?

【ファッション用品】
日本のデザイナーズブランドはニーズが安定

【カメラ】
日本のカメラは国内外でも人気

【おもちゃ】
レトロなゲームから最新のものまで単価と人気が高い

【楽器】
有名ブランドのギターなどの楽器は世界的にも価値が確立されているため単価が高い

【車・バイクのパーツ】
日本製の車やバイクは国内外でも人気があり、海外のDIY文化もあるためパーツの需要も高い

【骨董品】
年代物は特に国内外でも人気

【化粧品】
特にキャラクターコラボや限定商品など日本独自のものであるほど需要が高い

【時計】
高額取引が多い

【釣り道具】
日本製の商品は品質が良く、人気が高い

【家電】
日本製の商品は品質が良く、信頼性がある

引用:「越境ECに関する実態調査」(イーベイ・ジャパン/2019年3月に実施)

eBay(イーベイ)の出店・出品方法は?

出店方法


eBayを出店するためには、「eBay販売サポートを活用して出店」と「サポートなしで登録画面から出店」の2つの方法があります。

eBay販売サポートでは、アカウント登録から出品までのサポートを無料で行ってくれるため、英語でのやりとりなどに不安な方におすすめです。逆に自分のペースで進めたい、英語のやりとりに不安がないという方はサポートなしで出店手続きを済ませても問題ありません。
eBay販売サポートを活用した際の出店までの大まかな流れは下記になります。

①アカウント登録し、eBay IDとPayoneerを取得
②販売サポートへ申し込み
③審査書類の提出
④登録手続き完了
⑤出品

法人で出店する場合に必要な申込み書類は「履歴事項全部証明書」「本人確認書類」が必要となり、所要期間1週間程度でスピーディーに導入をすることができます。

出品する方法


eBayの出品方法は自社で出品する方法と、代理で出品する方法の2つです。それぞれ解説していきます。

自社で出品
自社で進める場合、出品完了まで9つのステップを踏む必要があります。

①販売したい商品を決める
②ebayにログインする
③商品タイトルを決める
④商品の状態コンディションを決める
⑤掲載する商品画像を決める
⑥販売するコンディションを記入する
⑦商品の詳細を決める
⑧販売価格を決める
⑨送料などの販売ポリシーを決める

代理で出品


代理で出品する場合は下記のような流れとなります。

①代理会社に申し込み
②商品の送付または画像の送付
③代理会社にて検品、出品作業が行われ販売開始

代理会社は、その会社によって請け負ってくれる業務内容が違うため、どの業務を委託するのか、よく考えた上で代理会社を選定する必要があります。

売れ行き商品のリサーチ、仕入れ出品、梱包、発送、英語での顧客対応などの主な業務の中でどこを委託すれば社内の負担が減るのかを考えて委託業者を選ぶのがおすすめです。また、eBayについてノウハウが有る業者を選定しコストパフォーマンスが高い運用方法で出品するのも良いかもしれません。

eBay(イーベイ)の出品手数料は?

eBayでは、アカウント登録時の初期費用はありません。販売者用に様々なプランを用意しており、出品から取引完了まで「出品手数料」「落札手数料」「海外手数料」「月額ストア費用」の4つの手数料がかかってきます。無料出品枠内であれば無料で導入することもでき、商品のカテゴリーや出品方法によって手数料の比率は変動します。

引用:https://www.ebay.co.jp/start/business/business-fee/

eBay(イーベイ)出品時の注意点

出品禁止物がないか確認する


商品を出品する前に、その商品が国の法律とeBayで許可されているか確認する必要があります。出品者の国で販売することが問題なくとも、海外で販売すると違法となる場合もあるため、注意をしましょう。もしポリシーに則って出品をしない場合は、一時的にアカウントが停止されたり、該当商品が削除されるなどの処置がとられることもあります。
ちなみに日本から輸出が禁止されているものは大麻、覚せい剤などの不正薬物、児童ポルノ、特許権、意匠権、商標権、著作権を侵害する物品などがあります。eBayのルールや法律に従っているか条件に従っているか、出品前にしっかり詳細を調べましょう。

引用:https://howtoebay.net/ban/

ECサイト×eBay(イーベイ)の成功例

実際に日本のECサイトがeBayに出品・出店して、成功した例をお伝えします。


株式会社山徳

引用:https://yamatoku-group.jp/

家庭用ゲーム機、着物、貴金属、タレントグッズなどを買取販売している同社は、2001年にeBayに参入し、主に古いゲームソフトやゲーム機本体の販売を開始しました。
当初は、海外ユーザーにとってeBayが唯一のゲームソフト購入手段だったため、売上は右肩上がりで海外進出に成功しました。

株式会社プレイフル



引用:https://play-ful.com/

デザイナーズブランドの古着を扱っている株式会社プレイフル。
同社はヤフオクでイッセイミヤケ、ヨウジヤマモト、コム・デ・ギャルソンなどの海外でも絶大な人気を集めている日本を代表するデザイナーズブランドを扱っており、日本でも着実に結果を出していました。そんな同社へeBayから出店の声がかかったことをきっかけに海外進出へ。
もともと海外で日本のデザイナーズブランドの需要はあったこともあり、今では会社の売上の3割ほどがeBayで占めているというほど、出店に成功をしています。

引用:「越境ECに関する実態調査」(イーベイ・ジャパン/2019年3月に実施)

まとめ

世界最大級の越境ECマーケットプレイスのeBayについて解説しました。
まだまだ日本で馴染みがない今、eBayで自社商品を売りだし世界190カ国に市場拡大するチャンスは大きくあります。自社ECサイトを海外進出をしたい、海外の顧客へターゲットを変えたいという方企業担当者の方は、手軽に導入ができるeBayを検討してみてはいかがでしょうか。



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