アパレルウェブなど3社共同で越境EC運営支援の新サービスを開始

ECのミカタ編集部

「Global Step Project ー東南アジア販路開拓パッケージサービスー」をアパレルウェブ・オープンロジ・フィードフォースベトナムが共同で開始

株式会社アパレルウェブ(以下、アパレルウェブ)は、株式会社オープンロジ(以下、オープンロジ)及び、越境EC運営支援を行うFEEDFORCE VIETNAM COMPANY LIMITED(以下、フィードフォースベトナム)の3社共同で、「Global Step Project ー東南アジア販路開拓パッケージサービスー」の提供を開始したことを公表した。

越境ECにチャレンジしたい企業をサポート

近年、コロナ禍や円安の影響を受け、海外ユーザーによるECでの日本製品の購入が増加傾向にある。また、Shopifyの普及や、Shopee・Lazadaといったアジアでプレゼンスの高いECモールの存在など、企業が越境ECを開始しやすい環境も整いつつある状況だ。

しかしその一方で、いまだ「越境ECは何から手を付ければいいか分からない」「越境ECを行うにはリソース不足だ」といった意見も多く存在している。

今回「Global Step Project」では、越境ECに必要なそれぞれの領域に強みを持つ3社がタッグを組み、越境ECにチャレンジしたい企業をサポートする、デジタル・リアルを組み合わせた海外販路拡大サービスを開始することとした。

主要な提供サービスについて、以下の通りとなっている。

◆越境ECサイト構築
▷越境EC用Shopifyサイト構築
▷越境ECコンサルティング
▷海外向けGoogle・Facebook広告運用代行
▷海外向けSNS運用代行
▷物流フルフィルメントプラットフォーム【保管・梱包・通関書類・配送など】

◆モール出店(すでに越境ECサイトがある場合)
▷モール出店代行【許可申請・出品代行・商品翻訳・決済代行・画像制作】
▷モール内広告など各種プロモーション運用代行
▷カスタマーチャットサポート代行
▷物流フルフィルメントプラットフォーム【保管・梱包・通関書類・配送など】

◆越境ECサイト構築+モール出店+ポップアップ出店(総合的な東南アジア進出支援)
▷上記2点のサービスに加え、シンガポールでのポップアップ(※1)実施により、本格的な海外進出の足がかりへ

(注)料金は別途問い合わせ
(※1)シンガポールでのポップアップ実施については、アパレルウェブの現地子会社:AWSG PTE. LTD.がサポート

デジタル・リアルの両面で支援範囲を広げていく

デジタル・リアルの両面で支援範囲を広げていく

各社が持つ東南アジア拠点を活かし、Shopifyのサイト構築・モール出店に加え、今後はデジタル・リアルの両面で支援範囲を広げていくことを予定しおり、その他以下の内容に関しても展開構想として掲げている

▷Shopify・モール運営を一元化するシステム提供
▷独自のモール型サイト構築
▷(シンガポール以外の)東南アジア各国でのポップアップ出店
▷東南アジアでのフルフィルメント倉庫の設置

2025年までに日本国内のEC市場規模を超える予測

東南アジア主要6カ国(シンガポール・マレーシア・インドネシア・タイ・ベトナム・フィリピン)のEC市場規模は急速に拡大しており、2025年までに日本国内のEC市場規模を超えると予測されている。

※出典:Google、Temasek、Bain & Co.「e-Conomy report SEA 2021」
https://www.bain.com/globalassets/noindex/2021/e_conomy_sea_2021_report.pdf

東南アジアの消費者は親日派が多く、日本の文化や製品に高い関心を持っている方が多い。さらに、先述した東南アジアの越境ECモール(Shopee・Lazada)は、他モールよりも手数料が安価なことから、日本企業にとって参入しやすい地域である。

その中でもシンガポールは英語圏であり、尚且国民全体の可処分所得が高いという特徴を持つ。このことから東南アジアへの足がかりとして、シンガポールをターゲットとして事業を展開する企業が多くなることが考えられるだろう。今回の3社共同サービス開始によって、これまで越境ECを手がけられていなかった日本企業の多くが東南アジアへ進出、販路拡大へと繋げられることが期待される。

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