生産者に寄り添った産直サービス「Oisie」が正式リリース

ECのミカタ編集部

株式会社オイシエ(代表取締役社長 林大吾)は、生産者と消費者とのマッチングを図る新産直サービス「Oisie」(オイシエ)を正式にリリースした。

おいしいものを心とともに届ける

株式会社オイシエ(以下「オイシエ」または「同社」)は、「徹底的に生産者に密着し、その人が生み出す品質の高い産品を安心・安全でおいしいものを求める消費者とのマッチングを図る新産直サービス」と銘打ち、「Oisie」(オイシエ)を11月21日(月)に正式にリリースさせた。

同社は、一次産業に最も必要なことは「生産者から豊かになること」だとしている。長年、農業の現場とともに歩んできた経験を活かし、生産物をはじめ、「人」こそが重要な資源であるとの思いを胸に、「おいしいものを生産者の心とともにお届けする」ため、Oisie(オイシエ)を立ち上げたとのことだ。

オイシエの特徴と概要

オイシエの特徴と概要

同社がまとめるオイシエの特徴と概要は次の通りだ。

◆出品する全生産者のもとへ足を運び、品質を確認

思いを持って活動に取り組む全生産者のもとへ足を運び、その品質の確認を行っている。

◆全生産者の思いをすべて撮影し、動画として紹介

おいしくて新鮮なものが、ただ選ばれるのではなく、作っている「人」を知ってもらうことでよりおいしく届けられるはずと信じ、各生産者のもとへ足を運び、動画を制作、消費者へ紹介する。

◆出品価格は生産者が決める

中間流通を減らし、直接生産者と消費者の懸け橋となることで、生産者の利益を確保するとともに、消費者にも適切な価格で提供。生産者自身で価格を決定してもらう。

「『人の思い』こそが購入される動機となる」

公表に際して同社では次のように述べている。

「弊社グループはこれまで、農業の進歩を支える栽培コンサルタントとして肥料事業を軸においしさと向き合う多くの生産者さまと向き合ってまいりました。『美味しさ』や『品質』を支える根本は、土地や水などの良さは勿論のこと、何より『人』の真剣な思いの積み重ねであり、それが伝わるものだと考えるようになりました。私たちは、これからの一次産品は工芸品のように『何を買うか』ではなく、それを作り上げた『人』であり、その『人の思い』こそが購入される動機となると信じています。そこで、生産者の魅力と価値をまっすぐ食卓に届けることで、食の豊かで新たな未来を作り上げることに挑戦してまいります。
(中略)
これからもオイシエは生産者の利益を考え、その産品がブランド化していくために『人』を訴求し、より安心・安全で美味しい食卓で満ち溢れた社会を実現するために活動してまいります。また、加工品などのブランディング・海外展開などについても随時リリース予定です」

近年、農産物などの産直品をECで取り扱い、消費者とをつなぐECプラットフォームが多く登場している。消費者にとっては、より新鮮な品物をより手頃な価格で購入可能であり、また普段、地元のスーパーなどでは出会えない産品と出会える場としても機能する。

生産者にとっても、既存の協同組合等の販路に頼らない、独自の商流を確保できる点で利点があり、またECがその意味で日本の一次産業の構造に一石を投じられる可能性もある。今回、サービスがリリースされたOisieは、同社のこれまでの活動からも、かなり生産者視点を前面に押し出すものとなっており、これが消費者にどのように受け入れられていくか注目と言えそうだ。

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