SNS広告運用代行は何をしてくれる?代行業者選びのコツから費用相場やおすすめまで

ECのミカタ編集部

SNS広告運用代行は何をしてくれる?代行業者選びのコツから費用相場やおすすめまで

ビジネスにとってSNSの活用は、ユーザーに対するアプローチの幅を広げられる、データに基づく最適なターゲティングができるなどのメリットがあります。ただし、他の広告媒体と同様のリソースが必要で、片手間に運用するというのは通用しにくいため、リソースが足りない場合にはSNS広告の用代行業者に依頼する選択肢もあります。適切な代理店の選び方や費用相場を理解しておきましょう。

SNS広告の運用代行とは?

TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSに出稿する広告の運用は、専門業者に代行を依頼できます。いまやSNSは、多くの人にとって欠かせないコミュニケーションツールです。それぞれのSNSが活発に利用するユーザーを抱えており、蓄積された利用データを活用したターゲティングの精度も高いため、多くのビジネスでSNS広告が導入されています。

しかし、SNS広告で成果を出すためには適切な知識と管理能力が欠かせません。それをプロにおまかせでくるのが、SNS広告の運用代行です。

SNS広告運用代行は何をしてくれる?


SNS広告の代理店は、次のような作業に対応してくれます。

・広告内容の企画や修正
・画像や動画などクリエイティブの制作
・投稿の代行
・ユーザーからの反響対応
・アクセス解析
・ターゲットユーザーの分析

広告運用を内製化する場合、これらすべてを行うのには、それなりの人手と時間が必要です。

主なSNS広告の種類


SNSは大規模なものから小規模なものまで数多くあり、次々と新しいものも生まれています。広告を出稿するのであればやはり、ターゲットとするユーザーの利用率が高いものを選ぶのがよいでしょう。現在、国内で主流になっており、かつ広告が出稿できるSNSとそれぞれの主なユーザーは下記のとおりです。

LINE広告


幅広いユーザーが日常的にコミュニケーションツールとして利用するSNSです。企業アカウントがユーザーと「友だち」としてつながり、メルマガのように告知やクーポンを配信できます。ほかにLINE NEWSやLINEマンガなどの派生サービスも多く、多様な配信面を持っています。

Twitter広告


拡散性の高さにおいて群を抜いたメディアです。若年層向けのメディアというイメージも強いですが、幅広い層のユーザーから利用されており、30代以上のアクティブユーザーも多いと最新のデータでわかっています。

Facebook広告


1個人につき1アカウントが徹底されており、ターゲティングの精度の高さに定評があります。ビジネスユーザーによる利用が活発です。

Instagram広告


画像・動画による訴求力の高い、コスメやインテリア、アパレル商材に向いています。ユーザー層も、それらの商材をよく利用する女性の数が多いです。

TikTok広告


ショート動画を中心としたメディアで、10~20代の若者が主なユーザー層です。TikTokがきっかけで商品が「バズ」り、売れ行きが伸びるという「TikTok売れ」という現象も起きています。

SNS広告運用代行のメリット

SNS広告の運用代行を活用すると、どのようなメリットがあるかご紹介します。

広告運用のプロのノウハウが利用できる


SNSは媒体ごとに多様な特色をもっており、どのような投稿・広告にインプレッションが集まりやすいかのアルゴリズムも異なります。SNS広告代理店は、自社があつかうSNSプラットフォームの特徴を把握したプロです。彼らに任せることで、豊富な運用経験とノウハウから広告の運用を最適化してくれます。

社内のリソースを確保できる


SNS広告の出稿には、投稿内容の用意から設定まで多くの作業が発生します。また、広告配信をする際は、日々の運用管理が極めて重要です。設定内容によっては、予算額を適切に消化できるように頻繁なチェックとコントロールが必要となります。

これらをすべて社内で賄うのはたいへんです。運用代行を利用すれば社内のリソースを確保でき、他の業務に手を回せます。

複数のSNS広告に対応できる


自分のビジネスにどのSNSがいちばん適しているのか、運用結果を検証してわかる場合もあります。たとえば、Twitter広告の運用をはじめてみたけれど、実は自社の商材により適しているのはInstagramだった、というようなパターンも考えられるのです。

ただし、SNS広告の運用には手間がかかります。媒体が違えば管理の手順も異なるため、より労力がかかり、内製化をする企業ではなかなか複数の媒体を同時に管理できません。

そんな課題も、代理店に運用を依頼すれば解決可能です。複数のSNSに対応している企業であれば、出稿するプラットフォームの切り替えにも応じてもらえます。

運用に関するスケジュールを一元管理できる


SNS広告では実は、タイムスケジュールが大切です。成果を出すためには、ターゲットにもっとも広告を見てもらいやすいタイミングでの投稿が必要となります。プロの代行会社なら、最適なタイミングをデータ分析から導き出して、機会損失を出さない投稿管理が可能です。

炎上などのリスクを低減しやすい


SNSの利用には、ユーザーとの接触機会を増やせるメリットがある一方、炎上のリスクも裏返しで存在します。炎上の原因としてよくありがちなのが、SNSを利用するユーザーの心理やトレンドを把握できずに不適切な表現をしてしまうこと。また、ネガティブな反響が集まり出したときすぐに対処できずに炎上が大きくなってしまうケースもあります。

SNS広告代理店は利用ユーザーの心理や行動パターンにも詳しいため、リスクがある広告の投下を避けられます。万が一炎上の兆しが出ても、すぐに広告を停止するなどスピーディな対応も可能です。

SNS広告運用代行のデメリット

広告施策の助けになってくれる運用代行ですが、よい点ばかりではありません。以下のようなデメリットがあることも覚えておきましょう。

運用代行費用が発生する


いうまでもなく、代行業者への依頼には費用がかかります。もし運用代行を利用するのであれば、通常の広告運用費に加えて委託費用が発生することも踏まえて広告予算を組まなくてはいけません。

もし予算の上限がある場合、本来100%広告運用に使えた費用が、代行費のぶん差し引かれることになります。
 

社内にノウハウが蓄積しにくい


リソースを確保できるメリットの裏返しとなりますが、社内でSNS広告運用をできる人材が育たないというのも、実は長い目でみるとデメリットです。

運用代行を利用すると固定的に費用がかかります。長期的にみると大きなコストのため、いずれ運用を内製化したくなるタイミングが訪れるかもしれません。そのとき、完全に業務を委託してしまっていたら、社内にノウハウがないため広告運用のパフォーマンスを落としてしまう危険があります。

SNS広告運用代行の料金体系と費用相場

費用の内訳は大きく、初期費用・手数料・広告費にわけられます。

初期費用


中には初期費用無料の代理店もありますが、5~15万円程度に設定されている場合が多いです。

手数料


かかった広告費のうち20%、というのがよく手数料で採用されている金額です。SNS広告運用で代理店に発生した諸作業に対して支払います。

広告費


広告費の相場は、出稿する媒体や選択する課金方法により異なります。また、商材やそもそもの広告の目的に応じても金額は変動するため一概にはいえませんが、主要な媒体であればだいたい月額で最低でも2~3万円はかかると見積もっておいてよいでしょう。

SNS広告運用代行の選び方

自社にあったSNS広告の運用代行業者に依頼できるように、選定のポイントを紹介していきます。

取り扱っているSNS広告の種類を確認


すべての代理店が、あらゆるSNSに対応をしているわけではありません。自社の商材に適したプラットフォームがわかっている場合は、そのSNS広告を扱っている企業を探しましょう。どのSNSで広告を出そうか悩んでいるのであれば、なるべく多くの種類の媒体でサポート体制がある企業をおすすめします。

また、複数の媒体に対応していても、その中で得意不得意がある可能性もあります。選定の際は、代理店がどのSNSでとくに実績をもっているかを確認しておきましょう。

自社のニーズに合った実績があるか


実績の確認が重要なのは、媒体だけではありません。自社の商材やサービスのジャンル、事業規模、ターゲットが重なっている同業他社などでのサポート実績をあらかじめ確認しておきましょう。広告出稿の目的はビジネスにより異なります。自社が目指す成果に効率よくたどり着くには、その成功モデルの経験のある代理店を選ぶのがおすすめです。

希望に沿った運用が可能か


媒体ごとに特色はありますが、ターゲティングを詳細に設定できる点は多くのSNS広告で共通するメリットです。そのため、潜在層向けにも顕在層向けにも、自在にアプローチの方向性をアレンジできます。自社がSNS広告でターゲットとしたいのはどういったユーザー層なのかなど、運用の希望をヒアリングして対応してくれる代理店を選びましょう。

費用が明確化されているか、相場とかけ離れていないか


手数料などの費用をはっきり提示してくれる代理店であれば、信用できると判断できます。さらにその費用が相場とみあっているかのチェックも必要です。相場より高い場合は、なぜその金額になっているか妥当性を見極めるため、内訳も詳しく聞いてみてください。

クリエイティブ制作能力


静止画や動画を配信するタイプのWEB広告では、クリエイティブの訴求力が成果に大きく影響します。SNS広告もビジュアルを伴うケースが多く、とくにInstagramやTikTokでの配信に関しては、制作物のクオリティが命といっても過言ではありません。

それも、ただ見た目が綺麗であったりユーザーの関心や注意を集められればいいというだけでなく、実際のクリックやCVというユーザー行動を喚起できる必要があります。

おすすめSNS広告運用代理店12選

それではここからは、実際におすすめできるSNS広告運用代理店を紹介していきます。

株式会社メディックス


https://www.medix-inc.co.jp/service/promotion/sns.html
Facebook、Instagram、LINE、Twitterの広告に対応しています。SNS広告運用だけでなく、WEBサイト構築やECコンサルなども手掛ける代理店です。

株式会社ココラブル


https://www.cocolable.co.jp/
Facebook、Instagram、Twitter、LINEの広告に対応しています。とくにFacebook広告の運用では、「Datos」という管理ツールを使ったスピーディな運用検証サイクルを実現しており、特性をもつ企業です。

株式会社キーワードマーケティング


https://www.kwm.co.jp/
Facebook、Instagram、Twitter、LINEの広告に対応しています。118業種にわたる多様な企業のSNS広告運用実績をもち、機械学習を活用した提案力ももつ企業です。

株式会社グラッドキューブ


https://www.glad-cube.com/
Facebook、Instagram、Twitter、LINEの広告に対応しています。そのほか、YouTube広告やアプリ広告にも対応可能です。リスティング広告の運用においても、GoogleやYahoo!が主催するアワードで受賞するなど実績をもっています。

株式会社イーナ


https://www.e-n-a.jp/
Facebook、Instagram、LINEの広告に対応しています。実践成果主義コンサルティングを掲げ、社内で実際に効果の出たサービスのみ提供するというこだわりをもつ企業です。

株式会社ライトアップ


https://www.writeup.jp/
Facebook、Instagram、Twitterの広告に対応しています。もともとはWEBコンテンツ企画制作会社で、コンテンツ力に定評があり、「全国、全ての中小企業を黒字にする」というビジョンを掲げている企業です。

株式会社アーガイル


https://argyle.jp/
Facebook、Instagram、Twitterの広告に対応しています。中でも得意とするのがTwitter広告で、10年以上の長年にわたる経験をもち、国内でも有数のTwitter公式の認定代理店です。

株式会社トーチライト


https://torchlight.co.jp/
Facebook、Instagram、LINEの広告に対応しています。各SNS運営会社のパートナーとして、プラットフォーマーとの連携により、最新情報・API・機械学習を活かしたサポートが実践されている企業です。

ブルースクレイ・ジャパン株式会社


https://bruceclay.jpn.com/
Facebook、Instagram、Twitter、LINEの広告に対応しています。「Sherpa」というツールによるSNS広告の一元管理で効率的な運用を実現、24時間以内のメール・電話対応などサポート体制も充実した企業です。

株式会社アクシス


https://gyazo.com/9f5ff97b6640f1299cdce5f368a7770a
Facebook、Instagram、Twitter、LINEの広告に対応しています。リーズナブルな価格設定に特徴があり、自社の事業を通じて得た最新のノウハウを顧客にも提供している企業です。

株式会社アイレップ


https://www.irep.co.jp/service/communication/full-funnel/acquisition/social/
Facebook、Instagram、Twitter、LINEの広告に対応しています。デジタルマーケティング分野において、幅広い業種のコンサルティングからビッグデータ解析、クリエイティブの制作サポートなど多様なサービスを展開する企業です。

アナグラム株式会社


https://anagrams.jp/
Facebook、Instagram、Twitter、LINE、TikTokの広告に対応しています。そのほかにもリスティング広告やCriteo、画像をメインとしたアイディアシェアのSNS「Pintarest」の広告運用など、多岐にわたる運用型広告で実績をもつ企業です。

まとめ

SNSは、多くの一般生活者にとって日常に溶け込んだ存在です。ビジネスにとってそのプラットフォームの活用は、ユーザーに対するアプローチの幅を広げられる、データに基づく最適なターゲティングができるなどの大きなメリットがあります。

SNS広告の運用代行は、そのメリットを最大限享受できるようサポートしてくれます。費用がかかる点などで躊躇することもあるかもしれませんが、適切な代理店を選べば、きっとビジネスの発展に貢献してくれるでしょう。ぜひこの記事を参考に、自社にあったSNS広告の運用スタイルを探してみてください。


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