SBSグループがECプラットフォーム事業に本格参入

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ECのミカタ編集部

SBSグループ、ECプラットフォーム事業に本格参入

SBSグループは2022年12月26日にECプラットフォーム事業へ本格参入することを公表。入庫から出荷、お届けまでをワンストップで提供する「EC物流お任せくん」(商標出願中)サービスとして展開し、2030年にEC物流関連売上高1,000億円を目指すとしている。

事業者の物流戦略をサポート

近年、国内のEC物販市場は急拡大を続けており、SBSグループは2021年に約13兆円の市場規模が2030年に20兆円になると予想している。多くの事業者がEC事業に参入し販売量を拡大する中、物量の増加や集中、在庫の最適化、配送コストの増加や人手不足など各社固有の課題がある。

「EC物流お任せくん」はそのような課題の中心である、入庫~保管~出荷、流通加工、ラストワンマイル、サイト制作から運用、受注管理といった、EC物流のあらゆるフェーズをワンストップでサポートするサービスである。

これまで企業間物流で培ってきた倉庫管理や配送ノウハウ、さらにLT(Logistics Technology)を駆使した物流DXを組み合わせ、業界別に最適化されたプラットフォームを構築した。さらに、国内外700超のSBSグループ拠点を活かした分散保管出荷、物流DXによる各種機能、省人化、波動対応が事業者のEC、物流戦略をサポートしてくれる。

2030年には売上高1,000億円を目指す

今回のECプラットフォーム参入について、グループ代表の鎌田正彦氏は以下のようにコメントしている。

「『EC物流お任せくん』は、あらゆる業界のEC物流業務に対応し、お客様それぞれのニーズに沿ったサポートを提供します。2024年初めに稼働する千葉県野田市の物流センターではロボットが縦横無尽に動きまわるEC物流に特化したエリアをつくり、これを皮切りに2030年にはEC物流関連事業の売上高を1,000億円に拡大して3PL・4PL事業に次ぐ当社の第2の事業の柱にしたいと考えています」

「EC物流お任せくん」のイメージキャラクターには、俳優の長谷川博己氏が起用された。2022年末から1年間に渡ってテレビCMやタクシー広告、YouTubeでの動画配信をはじめとしたプロモーションが展開される。

「EC物流お任せくん」サービスは多くの事業者が抱える課題を解決し、機会ロスの削減に直結することが期待されるだろう。それは結果的にEC市場の成長速度を加速させることに繋がるはずだ。2030年の目標達成に向け、まずは今年どこまでの業界に「EC物流お任せくん」が導入されるのか、動向に注目すべきと言えるだろう。

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