DearOne 「タクソノミー設計コンサルティング」の提供を開始

ECのミカタ編集部

DearOne、タクソノミー設計コンサルティング を提供開始

株式会社NTTドコモのマーケティング分野における新規事業型子会社である株式会社DearOne(以下:DearOne)は、ユーザー行動を解像度高く理解するためのデータ取得設計コンサルティングサービスとして、「タクソノミー設計コンサルティング」の提供を開始した。

データマーケティング基盤の更なる高度化を目指す

主なサービス内容は以下の通りである。

◆AARRRモデルに基づいたユーザーイベントの洗い出し

プロダクト/サービスにおける重要なユーザー行動イベント(コアイベント)の洗い出しを行う。AARRRモデルに則ってコアイベントを洗い出すことで、ユーザージャーニーのフェーズ転換点(CV)となる行動を抜け漏れなく整理。ここで洗い出すイベントが、各フェーズにおけるCV/離脱率の計測やCV/離脱ユーザーなどのセグメント作成時の軸となる。

◆UI/UX調査と導線イベントの洗い出し

定義したコアイベントの前後関係にあるユーザー行動/導線となるイベントを、実際のプロダクト/サービスのUI/UXを調査しながら洗い出し。ここで洗い出すイベントが、後の行動分析におけるCVの予兆となる「先行指標」として機能する。

◆イベントプロパティ、ユーザープロパティの精査

整理した行動イベントそれぞれに対して、分析時のグルーピング、フィルター基準の軸となる付帯属性(プロパティ情報)を付与する。

◆タクソノミー設計書の作成

整理したイベント、イベントプロパティ、ユーザープロパティを一覧化。イベントトラッキングのデータ仕様書として利用できる。

実施期間はプロダクトの規模に応じて変動するが、基本的には2週間以上としており、価格は70万円(税別)〜の設定だ。

データ設計を目指す企業に最適なサービス

「タクソノミー設計コンサルティング」は、以下のような課題を抱える企業にとって役立つものとなるだろう。

◆GAからGA4へ移行したいが、行動イベントをどう設計すればよいかわからない

◆GA4で標準イベントしか取得しておらず、深い分析ができていない

◆ユーザーの行動を一元化して可視化できていない

◆イベントデータそのもの、イベント設計の必要性がわからない

◆CDPやMAツール、分析ツールの導入にあたり、しっかりとしたデータ設計を行いたい

CDPや分析ツール、カスタマーエンゲージメントツールを検討、もしくは導入したがうまく使いこなせていないという企業へ向け、タクソノミー設計をコンサルティングし伴走支援する。ユーザー行動のイベント設計概念や実装方法を学ぶことで、習得後は自社内で課題解決し自走可能となるとしている。

豊富なタクソノミー設計の知見を元にしたサービス

「タクソノミー設計コンサルティング」の提供について、DearOneは以下のようにコメントしている。

「企業間の競争が激化するなか、プロダクトの本質的な価値やユーザーの満足度を向上させるために、ビジネスを持続的に成長させるためのグロースマーケティングというマーケティング手法が注目されています。グロースマーケティングを行う際には、タクソノミー設計が肝となります。タクソノミー設計とは、データ収集やそのデータを利用した分析や施策を実施するデータ活用を前提とした情報の識別および整備をするための、ユーザー行動データの定義作業のことです。この作業はGAからGA4への移行や、最新鋭のマーテックツール活用に共通で必要なことから、近年需要が高まっています。DearOneはこれまでに、50を超える企業のアプリ、ECサイトのグロースマーケティング支援を行い、豊富なタクソノミー設計の知見を蓄積してきました。そのノウハウを活かして、タクソノミー設計のコンサルティングを行い、データ活用の伴走支援を行うサービスを開始しました」

DearOneはアプリ開発からデータドリブンマーケティング全体の支援まで、「事業の成長」にコミットするNTTドコモのマーケティング分野における新規事業型子会社である。本サービスはすでにGRL、NTTドコモ、ドトール、PLAZA、GDOといった企業における事例があり、高い評価をえていると言えるだろう。DearOneが述べているように、タクソノミー設計は近年需要が高まりつつあるため、本サービスは多くの企業にとって価値あるものとなるはずだ。

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