GMOメイクショップ、SaaS型サービスの利用料を値上げへ

ECのミカタ編集部

GMOメイクショップ株式会社(代表取締役社長CEO:向畑憲良 以下「GMOメイクショップ」または「同社」)は、「GMOクラウドEC」の『MakeShopエンタープライズプラン』において利用料金の改定を行うことを公表した。

月額利用料金など一部を10%値上げ

GMOインターネットグループのGMOメイクショップは、ECサイト構築SaaS「MakeShop byGMO」と、「MakeShop byGMO」をベースに追加で必要な機能をカスタマイズできる「GMOクラウドEC」の『MakeShopエンタープライズプラン』において、2023年4月1日(土)より、利用料金の改定を行うことを公表した。

具体的には、SaaS型で提供している「MakeShop byGMO」のプランと、「GMOクラウドEC」の『MakeShopエンタープライズプラン』において、月額利用料金と長期割引料金を10%値上げする。

すでに利用中のユーザー事業者は、4月1日(土)以降の次回更新時に改定後の料金が適用されるとのことだ。長期割引プランを利用する場合、契約期間の途中で追加請求が発生することはなく、3月31日(金)までに長期割引プランを契約することで、最長24カ月間、改正前の価格で利用可能だとしている。

価格の概要

◆「MakeShop byGMO」の価格概要

◆「GMOクラウドEC」の価格概要

(※1)表には、提供中の代表プランを記載。記載のないプランを利用の場合も、同様に税抜価格が10%値上げとなる。

物価高騰の影響がここにも

公表に際して同社では次のように述べている。

「GMOメイクショップは、『MakeShop byGMO』をはじめとしたSaaS型のECサイト構築サービスを展開し、EC化に取り組む事業者様のご支援を行っております。 『MakeShop byGMO』と『GMOクラウドEC』の『MakeShopエンタープライズプラン』では、販売手数料のかからない月額制のプランを基本とし、低コストで安心・安全なECサイトを構築・運営いただけるよう努めておりますが、昨今の円安の影響に伴う物価高騰や、インフラコストの増大など、サービス提供における原価の高騰により、従来の価格を維持することが困難な状況となっております。このような事情から、4月1日(土)より、ご利用料金を改定することとなりました。今後も、コスト削減に努めるとともに、安心・安全なシステムを継続してご利用いただけるよう、インフラの整備や、機能開発、サポート体制の拡充に努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」

世界的なインフレ傾向とロシアによるウクライナ侵攻によって、原材料価格などが高騰している。国内においては、日銀の金融緩和政策が継続されていることからインフレ傾向にあり、資金の需給ギャップから円安も進んでいる。また原子力発電所が停止していることから、原発が稼働している西日本以外では、軒並み電気料金も値上がりしている。

こうした状況は、リアルでの商品価格にも転嫁されているが、ついにECプラットフォームというデジタルサービスの面にも如実に影響がでてきたことが、今回の同社サービスの値上げからも見て取ることができそうだ。

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