かっこ社が【SaaS型BNPL(後払い)システム】の提供を開始

ECのミカタ編集部

かっこ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO : 岩井裕之、証券コード:4166、以下「かっこ」または「同社」)は、EC事業者向けの「SaaS型BNPLシステム」の提供を開始した。

後払い決済の新提案

インターネット取引における安全なインフラ構築ソリューションを提供している、かっこ社は、EC事業者向けの「SaaS型BNPLシステム」の提供を開始した。同社によれば、まずはじめの顧客事業者として、SBI FinTech Solutions株式会社が利用予定とのことだ。

BNPLとは、海外などで利用が拡大している決済方法「Buy Now Pay Later」(BNPL)=後払い」のことだ。「今買って、あとで支払う」を意味し、クレジットカードの番号入力不要で、商品が届いてから支払う決済手段となっている。日本でも一般的な決済方法の1つとなりつつある。

「SaaS型BNPLシステム」サービス概要

「SaaS型BNPLシステム」サービス概要

同社が、これまで複数の後払い決済事業構築で培った仕組みと経験をもとに、後払い決済に必要な仕組みをパッケージ化したとのことだ。従来の後払い決済システムの構築では膨大な期間とコストが必要だったが、同サービスを利用することで期間とコストを大幅に短縮できるとしている。

◆同社がまとめるSaaS型BNPLシステム利用による効果・メリット

▷初期投資リスク/運用コストを最小限に抑えた事業展開

ゼロから後払い決済システムを構築すると1億円以上コストがかかっていたが、システム初期費用を200万円に削減。

▷収益性の改善

後払い決済事業者への手数料以上の収益率を確保。収益最大化に貢献。

▷独自ニーズへの対応

要望に応じたカスマイズが可能(払込票印刷対応、ショップ向け画面提供等)。後払い決済事業における経験豊富なコンサルタントより、利用する事業者にとって最適な方法の相談にも対応。

▷購買・決済データの蓄積

後払い決済事業者を利用していた場合、これまで取得できなかった後払い決済の購買・決済データの取得により、顧客情報の適切な現状把握に貢献。さらに今後のマーケティング戦略や新規事業検討における有用なデータとして活用が可能。

導入コストを低減し、収益拡大・購買情報取得に貢献

国内における後払い決済サービスの市場は毎年30%ほど成長し、今後も成長が期待されている分野だ。しかし、これまでEC事業者が後払い決済を導入するには、システム開発など数億円のコストや未払い対応などの運用ノウハウの蓄積などハードルがあった。

たとえば債権ごと引き取ってくれる後払い決済事業者を利用した場合は、そういった導入コストや運用ノウハウは不要だが、一定の手数料と支払履歴が追えないため顧客状況の把握が正確にできない等の課題があった。

そのため、導入コストと運用のハードルをなくし、かつ収益最大化と顧客状況の把握が可能な業界初の「SaaS型BNPLシステム」をリリースしたのだ。多様な決済手段の確保は、EC事業者にとっても「カゴ落ち」などを防止する上で重要だが、デジタル決済の面で実績を積み重ねている同社のサービスは、「SaaS型BNPLシステム」の提供によって、さらにその価値を高めることになりそうだ。

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