果物専門EC「Bonchi」が農業法人「Earth Works」を設立

ECのミカタ編集部

果物専門EC「Bonchi」が、農家を目指す若者の新規就農支援を拡大

果物専門のECサイト「Bonchi」を運営する株式会社Bonchi(以下:Bonchi)は、持続可能な農業の実現を目的に、若い世代の就農支援や現役農家の技術継承を更に加速させるため、合同会社Earth Works(以下:Earth Works)を設立した。

国や自治体との連携を強化する

国や自治体との連携を強化する

これまでBonchiでは、「災害時手当」「後継者不足解消」「耕作放棄地再生」の3つの軸で農家を支援するプロジェクト「Farm the FARMER.project」を進めてきた。

「Farm the FARMER.project」の最大化を測るために国や自治体との連携を深め、新しい農業のカタチを一体となって創り出していくために設立したのが「合同会社 Earth Works」である。

以下、会社概要。

◆商号:合同会社 Earth Works

◆事業内容:青果物の生産、若手新規就農者の就農支援

◆所在地:山梨県南アルプス市小笠原422-5

◆設立:2023年3月7日

◆代表者:代表社員 樋泉侑弥

◆社員数:5名

新規就農を目指す若者を支援

現在20代農家の割合はわずか1%と非常に少なく、農家の平均年齢は67歳と農業界の高齢化は未だ変わりない。

しかし、新規就農を目指す人たちには大きな壁があるという。個人で農家として独立するには資金も時間も要し、これらが若者が農家を目指すための大きなハードルになっている。加えて、独立した農家を目指す半数が50代以上ともいわれており、新規就農はセカンドライフの選択肢のひとつになっているのが現状だ。

今回Bonchiが合同会社Earth Worksを説室するにあたって、県外から山梨県に移住して新規就農する、22歳のメンバーを2名迎えたという。新規就農のハードルは高いが、このように若年層で農家を目指す人は少なくない。

Earth Worksでは、Bonchiに集まる35歳以下の新規就農希望者(選抜制)に、独自の就農ルートを提供し、3〜5年のプログラムを経て個人で開業できるよう独立支援するとしている。また、Bonchiが運営する産直ECサイト「Bonchi」やふるさと納税、法人への卸などを活用し、今後も一層の販路拡大と商品開発を加速させていくはずだ。

Bonchiは「世界に誇る日本の果物をより素晴らしいものへと成長させる」とコメントしている。高齢化が進む農業に若い力を取り入れることにより、成長の加速とイノベーションの発生は十分に期待できるはずだ。今後の動向に注目すべきといえるだろう。

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