東急ストア、ネットスーパーとオンラインショップをecbeingで同時リニューアル

ECのミカタ編集部

「東急ストアネットスーパー」「東急ストアオンラインショップ」をecbeingで同時フルリニューアル

株式会社ecbeing(以下:同社)は、 EC構築プラットフォーム「ecbeing」が、東急株式会社(以下:東急)の運営するホーム・コンビニエンスサービス「東急ベル」が提供する、「東急ストアネットスーパー」と「東急ストアオンラインショップ」のプラットフォームに採用され、当該2サイトの同時フルリニューアルを実施したことを公表した。

「探しやすい」「選びやすい」「買いやすい」サイトへ

東急ベルは、「東急ストアネットスーパー」をリニューアルするにあたり、これまで以上にユーザーフレンドリーなUI/UXの実現を目指していた。

これまで以上にユーザーフレンドリーなUI/UXを実現させるために、今回のリニューアルでは「探しやすい」、「選びやすい」、「買いやすい」サイトにすることで、使用感と操作感を向上させた。カート内の商品を簡単に確認でき、購入まで可能なデザインや、ログイン状態によって変わるトップページなど、顧客がより快適に商品を購入できるサイトデザインを実現。

また、東急ベルは「東急ストアネットスーパー」と「東急ストアオンラインショップ」の会員情報を一元管理出来る環境をecbeingで改めて構築し、シングルサインオンによる2つのサイトを横断したログインが可能なサイトを実現させた。


スムーズな買い物体験を提供

「東急ストアネットスーパー」では店舗ごとに商品を発送しているため、商品在庫は配送元店舗に用意されているものに限られている。

そのため顧客が商品欠品時の対応として「代替商品を希望する」指定している場合、これまでは配送時に在庫がない商品が1つでもあった際には、顧客に電話連絡し、代替商品の提案を行っていた。

今回のリニューアルでは、商品欠品時の対応として「代替商品を希望する」「一部商品のみ代替商品を希望する」「商品をキャンセルする」といった選択を商品単位で設定可能になった。そのため、顧客のより細かい希望に応じる事が可能になり、スムーズな買い物体験を実現した。

「配送店舗・日時選択」を購入フローに組み込む

「東急ストアネットスーパー」では顧客が快適に商品購入できるよう、通常のECサイトとは異なる業態特有の機能を搭載している。

購入した商品が指定した店舗から配送されることに加え、店舗ごとに取扱商品が異なるため、購入する商品をカートに入れる前に顧客に店舗・配送便を選択する必要がある。

このことから、未ログイン時には商品選択ボタンの代わりにログインページへの導線を設置し、ログイン後には配送店舗と配送日時の選択画面に遷移。顧客が購入できない商品を誤ってカートに入れてしまうといったことがない購入フローになっている。

また、顧客がカゴに入れている商品によって在庫の数が変わる機能や、商品のピッキングから出荷・配送までを行うバックヤード業務などのフローに対応した機能も搭載。

東急ベルが目的とするEC売上規模拡大の基盤作りと業務の効率化も実現することとなった。

多くの問題を解決しリニューアルを迎える

今回のサイトリニューアルについて、東急は以下のようにコメントしている。

「今回のリニューアルは、プロジェクト開始前より難工事になることを想定しておりました。ネットスーパーには一般的なECサイトとは異なる購入導線があり、また長年の運営によりシステム担当が把握しきれていないシステムの仕様や運用が多くあることが予想されたためです。実際に受入試験フェーズ以降、多くの問題点が発生して対応に追われました。そんな中でecbeing担当者様には粘り強く当社に付き合っていただき、問題を解決し、無事にサイトのリニューアルを迎えることができました。本当に感謝しております」

今回のリニューアルによって、顧客の購買体験向上はもちろん、バックヤード業務などの効率化も同時に実現。東急では新たな施策も検討中であり、今後もecbeingを利用したサービス設計を続けているとしている。どのようなネットスーパーへと進化していくのか、今後の動向に注目すべきだろう。

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