博報堂、【リテールメディアONE™】を新設
株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下「博報堂」または「同社」)をはじめとする博報堂DYグループ横断の「ショッパーマーケティング・イニシアティブ」の取り組みとして、リテールメディアに特化したワンストップ統合窓口「リテールメディアONE™」を新設した。
リテールメディアに特化したワンストップ統合窓口
博報堂をはじめとする博報堂DYグループ12社横断の戦略組織「ショッパーマーケティング・イニシアティブ」の取り組みとして、リテールメディアに特化したワンストップ統合窓口「リテールメディアONE™」を新設した。
ショッパーマーケティング・イニシアティブは、「HAKUHODO DX_UNITED」傘下の博報堂DYグループ12社横断の戦略組織だ。12社が有する専門機能と各領域のスペシャリストを結集し、“ひとつながり”のチームとして有機的に展開。
リテールDX(小売/店舗におけるDX)、コマースDX(購買接点のDX)、デジタル販促、リアル販促、ショッパーマーケティングデータ活用等の各対応領域で、流通/小売/メーカーのビジネス成果や売上拡大に貢献し、ショッパーの課題ファーストで生活者に新しい買物体験(=WOW!)を提供する「価値創造型の次世代ショッパーマーケティング」をワンストップで提供している。
今回、新設された「リテールメディアONE™」は、リテールメディアの設計・開発からセールス、ストラテジー立案、運用や改善、クリエイティブまで広範な領域を博報堂DYグループの専門人材でカバーするワンストップ統合窓口となっている。
流通小売各社のリテールメディアを束ねるリテールメディアネットワークを独自に構築することで、複数のリテールメディアを横断した広告運用と、生活者に対する高いリーチを実現するとのことだ。また、アプリ・デジタル広告・デジタルサイネージ等、これまで分散運用されていた各メニューを統合的にプランニングし、運用の効率化と費用対効果の向上を目指すとしている。
リテールメディアONE™の提供サービス例
▶リテールメディアネットワーク構築基盤や技術等の提供
▶複数のリテールメディアを統合したメディアプランの提案
▶テレビCMをはじめとしたマス広告~デジタル~店頭までを統合したメディアプランの提案
▶リテールメディアとマス広告等を掛け合わせたオンライン×オフライン統合型(OMO型)ソリューション「テレデジ・リテールONE™」の提供
▶リテールメディアに適したコンテンツの開発・提供
▶リテールメディアの特性に合わせた運用設計・体制の整備
▶リテールメディアの特性に合わせたメジャメント指標の開発・レポートの標準化等
市場のさらなる発展に貢献
リテールメディアとは、ECサイトのオンライン広告や店舗のサイネージ広告などの小売業が提供する広告媒体だ。小売店の顧客基盤や会員システムなどをベースに、生活者の購買データや行動データなどの1stPartyデータを活用し、顧客一人ひとりに対し精緻なターゲティング・広告配信ができることが特徴だ。
プライバシー保護の観点からクッキー規制が広がるアメリカでも、3rdPartyクッキーに依存しない広告媒体として注目され、その市場規模は急成長している。日本でも、小売各社が様々な企業と連携しながらリテールメディアの開発を推進するなど、今後の成長が期待されている。
こうした流れを受け、ショッパーマーケティング・イニシアティブではリテールメディア市場のさらなる発展に貢献すべく、リテールメディアワンストップ統合窓口リテールメディアONE™を新設したのだ。
同社は、リテールメディアONE™を通して、複数のリテールメディアを横断した広告運用を可能とすることで、生活者に対する高いリーチを実現するとしている。また、アプリ・デジタル広告・デジタルサイネージ等リテールメディアの多様なメニューにも対応。これまで分散運用されていたこれらのメディアをまとめて管理し、統合型リテールメディアとして再編・効率化を図るとのことだ。
また今後について、博報堂DYグループ横断戦略組織のショッパーマーケティング・イニシアティブではリテールメディア開発・販売のための機能・体制の強化を継続的に行うとともに、日本におけるリテールメディア市場の創造・拡大に貢献するとしており、同社ならではの知見を投入した新たな展開に注目と言えそうだ。