Buyeeがアメリカ向け新配送サービスを開始、最大55%安く軽量アイテムに適合

ECのミカタ編集部

BEENOS株式会社(東証プライム:3328)の連結子会社で、海外向け購入サポートサービス「Buyee」を運営するtenso株式会社(以下「tenso」または「同社」)は、「Buyee Economy Air」の提供を開始した。

アメリカ向け配送に特化した「Buyee Economy Air」

海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」を運営するtensoは、アメリカ向けに新配送サービス「Buyee Economy Air」の提供を開始した。

◆新配送サービスの概要

・名称:Buyee Economy Air

・対象エリア:アメリカ

※アメリカ合衆国向けの配送サービス。グアム、北マリアナ諸島、プエルトリコを含む海外領土、APO/FPO住所等は同サービスの利用対象外となる。

Buyeeの流通総額は、前年同期比+37.8%成長を継続

Buyeeの流通総額は、前年同期比+37.8%成長を継続※画像はイメージ

同社によれば、「Buyee」の2023年第2四半期の流通総額は前年同期比+37.8%と伸長しているという。市場の成長を受けて、同グループの越境EC支援件数は4000件を突破し、再開されたインバウンドのリピート買い需要の販路としても越境ECは注目されている。同社はまた、今回の「Buyee Economy Air」によってアメリカの顧客に軽量帯が割安で配送までのリードタイムも短い配送手段を提供し、安心・便利に利用してもらえるように努めるとしている。

BEENOSグループは、越境ECのリーディングカンパニーとして、2008年に海外転送サービス「転送コム」事業を開始し、テクノロジーの力で日本から海外、海外から日本を双方向に結ぶグローバルプラットフォームの構築を掲げている。今回の新配送サービス導入により、越境ECにおいて成長性の高い市場であるアメリカでのシェアを拡大し、国内企業の海外販売に寄与するとのことだ。

軽量アイテムを割安にアメリカへ配送できる

新型コロナウイルスの感染拡大や世界情勢の影響により、航空便の受付の一時停止、物流制限など、国際配送は不安定な状況が続いていたが、現状では安定して配送できるようになり、越境ECの需要も伸長している。そこで同社は、顧客において割安なサービスを提供するべく、Buyee独自の物流サービスとして「Buyee Economy Air」の導入を開始したのだ。同サービスは、航空便のエコノミー便にあたる、軽量帯が割安で船便よりもリードタイムが短い新サービスとなっている。

「Buyee Economy Air」は、これまでの航空便の代替手段であった船便と比較して0.4㎏以下の荷物が最大で55%、平均33%以上安い軽量帯の国際配送料を実現したという。今回の新サービスでは実重量により国際配送料金が決まるため、軽いもの、特に軽くて大きな商品ほど割安になるとのことだ。海外でも人気の高いトレーディングカードやフィギュア、衣類やぬいぐるみなどがそれに該当する。さらに、商品配送までのリードタイムも15~17日ほどで、船便の1~3カ月と比較して半分以下に短縮できたとのことだ。

また、航空便のエクスプレス便のリードタイムは4~8日と「Buyee Economy Air」よりも短いが、同サービスの国際配送料はエクスプレス便と比較して、2.0㎏以下の荷物が最大で70%、平均22%以上安くなるという。加えて、従来のエコノミー便と比較しても0.9㎏以下の軽量帯の荷物を安く配送可能だ。新サービスにより、アメリカの購入者などは従来の配送方法よりも軽量帯が割安でリードタイムも短い配送手段が選べることになる。該当するアイテムを取り扱う国内EC事業者にとっては、新たな選択肢ともなりそうだ。


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