Sprocketが「データエクスポート機能」の提供開始 Web集客やユーザー理解向上を支援

ECのミカタ編集部

株式会社Sprocket(本社:東京都目黒区、代表取締役:深田浩嗣、以下「Sprocket」または「同社」)は、Sprocketの取得データをマーケティング施策に活用できる「データエクスポート機能(β版)」の提供を開始した。

サイト・アプリの課題発見~施策実施、分析まで可能

CRO(コンバージョンレート率最適化)のためのプラットフォームを提供しているSprocketは、Sprocketの取得データをマーケティング施策に活用できる「データエクスポート機能(β版)」を2023年5月24日に提供を開始した。同社は、これによりWeb集客効果の最大化やユーザー理解の精度向上を実現するとしている。

「Sprocket」は、オンライン上のユーザー行動をリアルタイムに解析し、ユーザーごとに最適なコンテンツを最適なタイミングで届けるCRO(コンバージョン率最適化)プラットフォームだ。サイト・アプリの課題発見から施策実施、分析まで、PDCAを回せる機能を備えている。

「データエクスポート機能」の概要

「データエクスポート機能」の概要

「データエクスポート機能」は、Sprocketが取得している「ページを見る」「スクロールする」「クリック(タップ)する」などの、ユーザーがWebサイトやアプリで取った行動の各種データを外部出力する機能だ。「データエクスポート機能」がもたらす主な成果は、Web集客効果の最大化とユーザー理解の解像度向上だという。Web集客においては、Sprocketの持つ膨大なデータをもとにした精度の高いセグメントを、広告やメール配信、プッシュ通知に利用できる。最適化されたターゲティングにより、ROASの向上に寄与するのだ。

具体的な施策としては、例えば、MA(マーケティングオートメーション)やCDP(カスタマーデータプラットフォーム)と連携することで、「ある商品ページを見たが、その日は商品を購入しなかったユーザー」をセグメントできるようになり、その条件にマッチした対象にだけにメールやプッシュ通知を送るといったことが可能となるという。さらに、BI(ビジネスインテリジェンス)のレポート上の絞り込み条件に各種データを用いることで、「特定の商品を購入したユーザーに対し、どのような情報を訴求すれば商品が売れるようになるか」といった判断がしやすくなるとしている。それらによりユーザー理解の解像度向上に寄与するのだ。

◆連携ツールの例

Sprocketでは、下記のツールと連携しているため、スムーズなデータ連携に寄与している。下記にないツールでも、柔軟な対応をするとのことだ。

▷MA(マーケティングオートメーション)/メール配信システム

・Salesforce Marketing Cloud
・Adobe Experience Cloud
・Cheetah Messaging
・Mail Publisher

▷CDP(カスタマーデータプラットフォーム)/DMP(データマネジメントプラットフォーム)

・Adobe Audience Manager
・INTEGRAL-CORE
・Treasure Data CDP
・Tealium

▷BI(ビジネスインテリジェンス)/データウェアハウス

・Amazon Redshift
・Google BigQuery

理想的なエンゲージメント形成をサポート

公表に際して同社では次のように述べている。

「『データエクスポート機能』は今後、APIによる出力なども順次追加し、データの拡張性をさらに高めていきます。Sprocketは、ユーザーの行動からコンバージョンを最大化することで、クライアントのビジネス成果向上とエンドユーザーへの良質な体験提供を通じて、長期にわたる関係性構築を支援しております。当社は、今後も企業とエンドユーザーの理想的なエンゲージメント形成に努めてまいります」

Sprocketの「データエクスポート機能」は、Sprocketで取得できる各種データをCSVファイルで出力するものだ。この機能を活用し、マーケティングツールと連携することで、サイト集客施策の精度向上やより深いサイト・ユーザー分析が可能になる。ECをはじめとしたWeb集客において、Sprocketの持つ膨大なデータをもとにした精度の高いセグメントを「広告・メール配信・プッシュ通知」に活用でき、最適化されたターゲティングによってROASの向上に寄与することになりそうだ。


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