W2がx gardenと業務提携、EC特化型ARサービス「RITTAI」を提供

ECのミカタ編集部

W2株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山田大樹、以下「W2」または「同社」)は、株式会社x garden(本社:東京都渋谷区、代表取締役:松谷遼、以下「x garden」)と業務提携したことを公表した。

EC事業者へ最新ARサービスを提案

ECプラットフォームを展開するW2社は、自社が提供するOMO/オムニチャネル対応型総合ECプラットフォーム「W2 Unified」、D2Cリピート通販向けECプラットフォーム「W2 Repeat」と、eコマース特化型AR導入サービス「RITTAI」を提供するx garden社との間で業務提携したことを公表した。これによりW2は、同社のECプラットフォームを利用中・検討中のEC事業者へ、ECサイトへのAR機能の提案が可能となった。

eコマース特化型AR導入サービス「RITTAI」は、EC事業者がAR(拡張現実)や3Dを手軽に自社のECサイトに導入できるサービスだ。EC事業者は「RITTAI」のプラットフォームからURL・QRコードを発行し、システム開発不要・ノーコードで手軽にARや3Dビューを自社のECサイトに組み込むことができる。

管理画面上から、商品データの登録・編集・削除などの操作やARの閲覧回数も確認可能だ。顧客(ユーザー)は、スマートフォンやタブレットから、ECサイトの商品ページの「ARで試し置き・サイズ確認」のボタンをクリックすると、カメラの画面を通して、実寸大のバーチャル商品を自宅やオフィスなどに試し置きすることができる。

商品のサイズ感をバーチャル商品でシミュレーションできることをはじめ、同一商品の別カラーパターンもARで表示して試すことが可能だ。RITTAIは現在、家具・家電・フィギュアなど幅広い業界で活用されており、中小から大手までの多くの企業のECの販促・収益向上を支援している。

機能概要

機能概要

W2のECプラットフォームのオプションサービスに、eコマース特化型AR導入サービス「RITTAI」が新たに加わった。W2のECプラットフォームを利用中のEC事業者は、自社のECサイトに、ARを活用した家具・家電等の試し置き機能を追加できる。

◆手軽な操作

「RITTAI」の管理画面上に3Dデータ(CAD、Blender、Mayaなどで生成された商品画像)をドラッグ&ドロップでアップロードすると、URLが出力される。そのURLを「W2 Unified」「W2 Repeat」に組み込むだけで、手軽に自社のECサイトにAR機能を実装することが可能だ。商品データの登録・編集・削除などの操作やARの閲覧回数も管理画面上で確認できる。

◆幅広い端末に対応

「RITTAI」は、既存の国内WebARサービスの中では唯一、1つのURLでiOS端末・Android端末・PC端末に対応している。スマートフォンやPCなど端末を限定せず、多くの顧客(ユーザー)にAR機能を提供することができる。

◆カラーシミュレーション機能

ARで表示した同一商品のカラーパターンを試せる「カラーシミュレーション機能」を搭載。「様々なカラーパターンを試したい」というユーザーニーズに対応し、購買意欲の喚起やCVR向上に寄与する。

◆3Dビュー機能

ブラウザ上での3D・360度ビューも搭載しており、商品ページに3D画像を埋め込むことができる。従来の2D画像からは伝えられない商品の情報・魅力を効果的に訴求することが可能だ。

EC×ARがもたらす購買体験の進化

EC×ARがもたらす購買体験の進化

加速するデジタル化やDX推進など、今まさに時代の転換期ともいえる。目まぐるしい変化を背景に、コマースの流れはリアル店舗やECサイトなどのチャネルの隔たりを感じさせず、シームレスな購買体験を提供する「ユニファイドコマース」へ向かっているかのようだ。

「AR(拡張現実)」は、より良い顧客体験(Customer Experience)を叶えるテクノロジーのひとつだ。オンラインショッピングのとの親和性も高く、すでに国内外の企業がARを活用したサービスの導入が進んでいる。近い将来は、消費者が商品を購入する前に「ARで試す、試し置きをする」という習慣が、スタンダードになっていく可能性が高いだろう。

こうしたコマースのトレンドを背景にW2は、EC特化型AR導入サービス「RITTAI」を提供するx gardenと業務提携を実施するに至ったのだ。x gardenは「RITTAI」の他、VR技術によるバーチャル店舗開設サービス「RITTAI STORE」も展開しており、同社がユニファイドコマースを推進していくにあたり、欠かせないパートナーだとしている。

オンライン・オフラインという概念にこだわらず、ECサイトや実店舗で取得したデータ(顧客情報・行動履歴など)を統合・活用する、顧客一人ひとりに価値ある購入体験を提供するマーケティング手法である「ユニファイドコマース」。「Unified」が示す「統合」の意味の通り、リアルとECの間に隔たる壁が取り払われる未来が、すぐそこまで来ているのかもしれない。


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