かっこが「不正チェッカー・クレマスプラン」の提供開始

ECのミカタ編集部

かっこ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO : 岩井裕之、証券コード:4166、以下「かっこ」または「同社」)は、クレジットマスター対策として「不正チェッカー・クレマスプラン」をリリースした。

クレマス対策に特化したプランの提供

安全なネット通販のインフラづくりに貢献するサービスを提供しているかっこ社は、クレジットカード番号の規則性にしたがって、他人の番号を割り出すことを目的としたクレジットマスター(以下「クレマス」)対策として「不正チェッカー・クレマスプラン」をリリースした。

「不正チェッカー」は、2021年より不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」の一部機能を絞り、月額4000円という業界最安級(同社調べ)の料金で利用できる不正対策サービスだ。

同ソリューションは、幅広いEC事業者がクレカ不正や転売対策に利用しているが、今回、クレマス対策に特化したプランの提供となった。同社によれば、クレマスによる無駄なオーソリ費用やクレマスが成功した際のカード保有者からのクレームなどによるブランドイメージ低下を対策することが可能だとしている。

「不正チェッカー クレマスプラン」の概要

「不正チェッカー クレマスプラン」の概要

同社がめとめる「不正チェッカー クレマスプラン」の概要は、次の通りだ。

◆分かりやすい審査結果

OK,NGの明確な判定で、判定理由も確認ができるため出荷判断が容易。

◆高精度

豊富なデータを元に不正者に多い購買行動を分析。自社だけでは把握しにくい不正傾向を加味して審査が可能。

◆リーズナブルな料金体系

初期費用5万円、月額固定費用4000円(4000件の審査費用込)、1円/件(4001件以上)。

巧妙化するクレマスに対抗

巧妙化するクレマスに対抗

クレマスは以前からある手口だが、近年被害が急増しており、有効なカード情報を割り出すためにECサイトの決済ページや会員登録ページが悪用されている。その対策として、ECシステム側でのリトライ回数制限、悪意あるbotの識別をするような認証システム、大量アクセスを遮断したり、脆弱性を突いた攻撃を検知するような認証システム、あるいは不正検知サービスなどが存在する。

しかし、クレマスの手口は年々巧妙化しており、攻撃の間隔を時間的に広げたり、異なるサイトへの攻撃を繰り返したりするなど、簡易な対策だけでは防ぎきれないケースも増えている。このような背景から、かっこ社は、これまでの不正対策のノウハウを活かし、クレマス対策に特化したリーズナブルなプランの提供を開始することにしたのだ。

ECでの重要な決済手段であるクレジットカード。しかし、同社が述べるように、悪意ある者による不正や犯罪が後を絶たず、その手口も日々、巧妙化している。今回、同社が提供を開始した「不正チェッカー・クレマスプラン」は、急増するクレジットマスターにリーズナブルな料金で対抗できるものとなっており、決済における安全性を追求する事業者にとっては、有力な選択肢となりそうだ。


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