au PAY マーケットの売れ行き対策に。おすすめコンサルや導入ポイントを解説
au PAY マーケットに出店しているEC事業者の中には、店舗運営に課題を抱えており、コンサルタントのサポートを検討している担当者もいるだろう。提供するサービスはコンサル企業によって異なるため、自社に合うところに依頼することが鍵となる。今回は、au PAY マーケットのおすすめコンサル比較、検討する際のポイント、コンサル導入のメリット・デメリットを紹介する。
au PAY マーケットとは
au PAY マーケットは、「auコマース&ライフ株式会社」と「KDDI株式会社」の2社が共同運営しているECショッピングモールだ。2020年に前身の「au Wowma!」から名称が変わり、auのスマートフォン・au PAY・Pontaポイントなど、「au経済圏」のユーザーの利用が多い。ECモールとしては後発だが、出店のしやすさや独自の販促サービスなどがEC事業者を下支えしており、流通総額を順調に伸ばしている。
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au PAY マーケットで売上が伸びないときはどうする?
au PAY マーケットは、独自の特徴をもつECモールだ。そのため他のECモールと同じ手法で販売した結果、売上が思うように上がらないというケースもあるだろう。出店企業は、au PAY マーケットならではの特徴をつかみ、他ECモールとは別の施策を立てる必要がある。au PAY マーケットでの売上を伸ばす施策として以下の4つを紹介するので、担当者は自社で取り入れられるか検討してほしい。
月初にタイムセールなどの販促活動を行う
au PAY マーケットは、auのスマートフォンを利用した「au かんたん決済」のユーザーも多い。au かんたん決済は月ごとの利用限度額が毎月1日にリセットされるので、利用限度額を超えて買い物できなかったユーザーも、月が変われば新たに買い物できるようになる。月初はユーザーの財布の紐が緩むと考えられるため、タイムセールなどの販促活動を月初に行うのが効果的だ。
ライブ配信で商品をリアルタイムに紹介する
au PAY マーケットは、ライブコマースサービスである「ライブTV」を提供している。販売する商品をスマートフォン向けにリアルタイムで配信可能で、ECサイトの文字情報だけでは伝わりにくいことも、ライブTVでは紹介しやすいというメリットがある。視聴しているユーザーと双方向でコミュニケーションをとれるため、実店舗に近い接客販売を実現できる。約1カ月間のアーカイブ配信ができるので、自社のメルマガなどにURLを掲載するなど、ライブ配信終了後も活用可能だ。
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顧客セグメント機能で分析する
au PAY マーケットに従来あった分析機能が、大幅に拡充されたものが「顧客セグメント」である。売上や参照元などの各項目を細かく分析して、自社の運営状態を把握して対策をとることができる。自社の課題を把握した上でどこを改善すべきなのか、売上アップに必要な要素を探すためには、顧客セグメント機能の活用が重要だ。
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au PAY マーケットに強いECコンサルティングを活用する
自社の売上について、外部に相談するのもおすすめだ。ECモールの売上を伸ばしていくコツに精通したECコンサルタントを活用することで、自社の課題を第3者の目線で見ることが可能になり、課題解決に結び付けやすくなる。au PAY マーケットのコンサルティング実績がある事業者であれば、特徴に合わせた緻密で戦略的なコンサルティングを受けられるだろう。
ECコンサルティングの主なサービス内容
au PAY マーケットも含めて、ECコンサルティングはどのようなサービスを提供しているのか、気になる担当者もいるだろう。提供するサービスはコンサルティング事業者によって異なるが、主なサービスとして次のようなものが挙げられる。
●各種データ分析
●競合店舗調査
●イベント等の戦略立案
●広告提案・作成代行
●商品ページ作成支援・代行
ECコンサルティングサービスの中には、EC運営を幅広くサポートしている場合もあれば、特定のサービスに的を絞っているなど、その業態はさまざまだ。いずれも、EC事業者の売上アップや業務改善のために、専門的なコンサルティングを行っている。
au PAY マーケットのおすすめコンサル比較4選
ECコンサルティングサービスの事業者は数多くあり、自社に合うところを探すのは容易ではない。ここからは、EC事業者の事業運営支援に特化したサービスを展開している「ECのミカタ」がおすすめする、au PAY マーケットのコンサルティングサービスを4社紹介する。
au PAY マーケットに特化したプランあり|トゥルーコンサルティング株式会社
トゥルーコンサルティング株式会社は、通信販売・ECのコンサルティングをメイン事業としている。au PAY マーケットに特化したコンサルティングと運営代行の実績があり、担当制のため自社のリールなどを理解してもらいやすい。サービス内容は、商品ページ作成、売上・競合分析、広告出稿、戦略立案のほか、月1回の打ち合わせや勉強会も行っている。
【料金】
初期費用:0円
支援費用:3万円/月
売上歩合:3%(売上拡大マージンは取り扱い商材によって相談可能)
関連記事:トゥルーコンサルティング株式会社のニュース、記事、サービス紹介など
他モールのサイトをau PAY マーケットにカスタマイズ|株式会社askme(アスクミー)
株式会社askmeは、ECサイトに特化したWeb制作会社で、新規開店だけでなく、制作・運営、コンサルティングによるサポートを受けられる。ECサイトを1,500店以上制作した実績
があり、蓄積されたノウハウによって、企業に合う提案や的確なアドバイスを行なっている。楽天市場やYahoo! ショッピングに出店している店舗には、au PAY マーケット用にカスタマイズして店舗サイトをコピーできる「コピー出店パック」の利用もおすすめだ。
【料金】
新規出店おまかせパック:17万円
コピー出店パック:18万円
オリジナル制作プラン:50万円~
公式HP:株式会社askme
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EC関連の有資格者多数でau PAY マーケット元店長も在籍|株式会社ザーナス
株式会社ザーナスは、ECショップの運営を始め、ECサイトの新規作成、受注代行など、ECにかかわる周辺業務全般を代行している。ネットショップの店長経験者が多数在籍しており、au PAY マーケットの店長経験者による実践的な知識を提供してもらうことが可能だ。コンサルティングだけではなく、ショップの構築と新規開店後の実務もサポートする「開店代行プラン」は、開店から運営代行までカバーしているため、店舗がオープンした後も3か月間のサポートを受けられる。
【料金】
au PAY マーケット運営代行:10万7,800円~/月(契約期間1カ月~)
初期費用:0円
成果報酬:3%~
開店代行プラン:12.8万円/月(3カ月)
公式HP:株式会社ザーナス
関連記事:
Yahoo! ショッピングをau PAY マーケットに移植出店|アルゴノーツ株式会社
アルゴノーツ株式会社は、Yahoo! ショッピングを始めとするECサイトについて、コンサルティング、ストア構築・移植、作業代行などの販売支援を行っている。Yahoo! ショッピングからau PAY マーケットへ店舗を移植するサービスは、1ページから依頼可能だ。すべてを移植する「しっかり移植プラン」は、au PAY マーケットに移植できない部分も適切に変換・修正される。移植する際に、自動化ツールを組み込んでもらうことも可能で、設定や操作方法などの相談にも対応している。新規でのau PAY マーケット出店サポートもあるので、移植するサイトを持たない企業でもau PAY マーケットへの店舗構築を依頼できる。
【料金】
選べる移植プラン:希望に応じて1万円~
公式HP:アルゴノーツ株式会社
ECコンサルティングを比較するポイント
ECコンサルティングにもさまざまあり、自社の課題を解決できる事業者に依頼する必要がある。比較検討する際に注意すべき主なポイントは、次の3つだ。
●どのようなサービスがあるか
●得意分野は何か
●費用対効果を得られるか
自社で行うのはどこまでか、どの業務を依頼するのかなどと合わせて、長期的な予算も含めて比較検討することをおすすめする。
コンサルティングを受けるメリット
ECコンサルティングを受けることで得られる、主なメリットを紹介する。
自社に合う提案を受けられる
EC市場の取り扱い商品は非常に多く、同じECモール内でも、商品によって売り方を変えていくことが必要だ。自社の店舗があるECモールを熟知したコンサルタントから、商品に沿った提案を受けることで、自社の課題解決につなげることができる。
ECマーケットはトレンドの移り変わりが激しいため、運営を成功させるには、専門的な知識や経験も求められる。自社に専門知識のある従業員がいなくても、コンサルタントの提案によって課題解決が可能になる。
分析をプロに任せることで集客に専念できる
au PAY マーケットも含めて、ECモールは出店者に売上等のデータを提供している。各種データの分析は売上を伸ばすには必要だが、データ分析のために自社のリソースを割くことで、改善プランを実行する人的余裕がなくなることは避けたい。分析をECコンサルタントに依頼することで、担当者はコア業務に専念できるようになる。
売上アップを狙える
外部からアドバイスを受けることで、早期の売上アップ効果も期待できる。さまざまな企業のECコンサルティングを行ってきたプロは、経験やノウハウの蓄積があるからだ。商品ページへのアクセスを増やすコツや、自社で購入してもらうためのアイデアなど、自社にはなかった提案が聞けるかもしれない。
コンサルティングを依頼する注意点
ECコンサルティングを導入するには、注意点も存在する。コンサルティングの導入は、メリットだけではなく注意点すべき点も考慮した上で、検討してみてほしい。
コンサルティング費用が発生する
ECコンサルティングの導入は、利用料が発生する。提供するサービスの内容によっても違ってくるが、月額で数万円程度の場合は簡易的な相談のみで、データ分析や提案なども依頼する場合は月額で数十万円というところが多い。また、新たな提案や施策があっても即効性があるとは限らないため、数か月間は試行錯誤しながら支払うというケースも想定される。比較する際は、料金の内訳や、継続的に依頼できるような余裕のある予算を確保できるのかも検討してほしい。
成果を得られる保証はない
ECコンサルティングは受けるだけで効果が出るものではなく、商品や市場の動向によっては、成果が上がらないケースもある。コンサルティングの導入はあくまで手段であり、売上を伸ばしながら自走していくことが最終目標だ。コンサルティングの効果が出なかった場合に、施策を検証して別の手を打つのか、解約して別のECコンサルタントに依頼するのか。ECコンサルティングは、成果を得られないことも考えて導入する必要がある。
サービスや料金など、自社に合うコンサルティングを導入しよう
au PAY マーケットも含め、ECコンサルティングの導入によって、スピード感のある売上アップを期待できる。ECモールのプロに依頼することで、思いがけない提案がある、一部の作業を代行してもらうなど、自社のみではできなかったことも実行可能になる。解決したい課題は何か、ECコンサルティングに何を求めるのか、自社に合うコンサルティングを導入してはいかがだろうか。
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