PayPay、コード決済画面をお店が読み取る「ストアスキャン方式」で、オフライン決済可能に(特許出願中)

ECのミカタ編集部

PayPay株式会社は、キャッシュレス決済サービス「PayPay」に、通信障害時やインターネット回線が使用できないなど、スマホがオフラインの状況下においても、決済が可能となる機能(特許出願中)を搭載することを発表した。決済端末がオンラインの必要はあるが、QRコード決済が使える物流事業者にとってはおさえておきたい内容だ。

PayPay、オフライン状態でも決済可能に

PayPay株式会社は、コード決済サービス「PayPay」に通信障害時やインターネット回線が使用できないなど、スマホがオフラインの状況下においても、決済が可能となる機能(特許出願中)を搭載することを発表した。本機能の搭載で、通信障害時はもちろん、地下や多くの人が集まるイベント会場などの通信が不安定な状況でも、「PayPay残高」または「PayPayあと払い」で決済(決済金額や回数に上限あり)が可能になる。

オフライン状態でのPayPay支払い

オフライン状態でのPayPay支払い

携帯電話の回線速度が遅い場合やオフラインの状況の場合、「オフライン支払いモード」が表示され、ユーザーが提示したコード決済画面を店側に読み込んでもらうことで決済が完了する。ストアスキャン方式(ユーザーがスマホなどに表示した決済画面を加盟店が読み取る方式)の加盟店でのみ利用可能で、利用にあたっては店舗の決済端末がオンラインである必要がある。オフライン対応はユーザーのみのため、物流業者は注意が必要だ。

1回の決済は最大5,000円で1日2回まで、ユーザーの保有している「PayPay残高」を上限金額とするなど、決済金額および回数の上限設定がある。オフライン支払いモードは決済完了時の「PayPay」の音は鳴らず支払い決済完了画面は表示されないため、支払い確認はオンラインになった時に通知や履歴に反映される。

物流業者もオフライン決済支払いの対象に

経済産業省の資料によると、コード決済の決済金額および決済回数は、2022年に初めて電子マネーを上回り、クレジットカードに次ぐキャッシュレス手段として定着しているという(※1)。

今回の搭載は、ストアスキャン方式の加盟店のみ利用可能なため物流業者にとっては良い知らせだろう。ヤマト運輸、日本郵便をはじめとして、2023年7月3日から佐川急便もPayPayをはじめとするQRコードでの決済が可能になった(※2)。支払い方法の拡大に伴ってアップデート情報も確認しておきたい。

※1 出典元:2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました ※2 出典元:配送料金のお支払い「QRコード決済」導入のお知らせ


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