米Googleがモバイル版検索に360度回転の広告画像を搭載
商品の表も裏も側面も、立体的に可視化
Googleが、今週末11月28日のブラックフライデーに向けて、スマートフォンやタブレットのGoogle検索での商品検索結果に、360度回転して見られる画像や取扱店とその販売価格一覧などを確認できる商品広告カードの表示を開始した。
ブラックフライデーとは、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。クリスマス・セールが始まり、小売店が大きく黒字になることからこう呼ばれる。「ブラックマンデー」とは同じ「ブラック何々デー」でも、大違いだ。
今回米Googleが開始した広告は、商品を360度回転して見られたり、ユーザーの最寄りの取り扱い店舗を確認できるタイプのもの。Google Shopping広告に表示される。
スマートフォンあるいはタブレットで検索すると、検索結果の広告で、端末の360度画像や、購入できる店舗とその販売価格の一覧、端末のスペック、ユーザーレビューなどが表示される。
360度画像は、WebブラウザでのGoogleの「商品検索」結果では以前から利用できたが、モバイルでは「商品検索」ではなく「Web検索」で表示される。
クリスマスへ向けてインパクトのある広告デビュー
Googleによると、モバイルでの商品の検索は前年比で3.5倍に拡大しており、Google Shopping広告から広告主の小売店サイトへの週当たりの流入量は昨年のホリデーシーズンのピーク時より多いという。
アメリカでは感謝祭明けの金曜日であるブラックフライデーから通年で最もオンラインショッピングが盛んなホリデーシーズンに突入する。言わずと知れたクリスマス商戦に突入するためだ。Googleによると、買い物客の27%は既にブラックフライデーのオンラインセールに関する検索を始めているという。
今までにないタイプの画像ということで、消費者の目を引くことは確実だ。
小売店はもちろん広告収入を事業の柱とするGoogleにとっても、ブラックフライデーからクリスマスまでは稼ぎ時であり、インパクトのある新広告を世に問うてきたのだろう。