楽天とOpenAIが協業 優先的に最新APIを提供、サポートすることで革新的なAI活用体験を生み出す
楽天グループ株式会社(以下:楽天)は、OpenAIと最新の対話型AI技術による新たな体験を提供するサービス開発における協業で基本合意した。
革新的なサービスを提供する
楽天はグループの「Rakuten AI」技術と知見をOpenAIのプラグイン・アーキテクチャーを活用した「ChatGPT」製品開発に生かし、調査・データ分析・在庫の最適化・価格設定・業務の自動化など、ビジネスでの活用においても自然な会話を通してAIを活用できるように取り組んでいくとしている。
本協業により、1億を超える楽天会員や多様なサービスから形成される「楽天経済圏」とOpenAIの先進的なAI技術を通じてオンラインサービスの価値を高めるとともに、ビジネスパートナーへ革新的なサービスを提供することを目指す。
両社は、楽天独自のデータや販路、最先端技術を活用したオペレーションを通じて、世界中の人々に新たな価値を創出することを予定している。
双方に有益なビジネス機会を創出
楽天は「グローバル イノベーション カンパニー」であり続けるというビジョンのもと、国内外で70以上のサービスを展開し、約17億のユーザーを有している。Eコマース、フィンテック、デジタルコンテンツ、通信など様々なサービスを提供しながら独自の経済圏を形成している。
一方、OpenAIはAIの研究と開発を担う企業であり、AIにより全人類に利益をもたらすことをミッションに掲げている。OpenAIが昨年末に発表した文章生成AI「ChatGPT」は、世界中に大きな衝撃を与えた。
今回の協業では、楽天が保有する豊富なデータやドメイン知識を活用し、楽天のサービスや製品などへのAI活用を進めていくとしている。OpenAIは楽天に対して優先的に最新APIを提供、そのサポート等も実施しながら双方に有益なビジネス機会を創出していくだろう。今後、AI技術を活用した施策によってどのようなイノベーションが起こるのか注目だ。