『atoneつど後払い』の先行導入店舗での決済選択率が23%に拡大

ECのミカタ編集部

株式会社ネットプロテクションズ(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:柴田紳、以下「ネットプロテクションズ」または「同社」)は、後払い決済「atone」について会員制の「翌月後払い」とSMS認証のみで利用が可能な「つど後払い」という2つのスキームで提供している。今回、同社はその2つの提供方法での成果について公表した。

流通額も平均約2倍に増加

流通額も平均約2倍に増加

ネットプロテクションズは、後払い決済「atone」を、会員制の「翌月後払い」というスキームで提供してきた。2023年5月より会員登録を必要とせず、SMS認証のみで利用が可能な「つど後払い」という新スキームの提供も開始している。

「つど後払い」は、会員登録が不要で取引の度に後で支払う機能だ。一方で「翌月後払い」は会員登録を行うことで当月内の複数の取引をまとめて翌月に後で支払う機能となっている。

この2つのスキームを導入した店舗では、「つど後払い」を追加する前に比べて「atone」を決済手段として選択する比率が平均23%まで伸長し、その結果、流通額も平均約2倍に増加したとのことだ。

決済選択率・流通額の伸長

決済選択率・流通額の伸長

同社の調べによると「翌月後払い」に加え「つど後払い」を導入した店舗では、決済選択率が大幅に伸長して平均23%となった。この伸長は、取り扱い商品のカテゴリを問わず生じており、30%を超える事例もあるという。

同社は、他の後払い決済やQRコード決済を超える選択率となっており、クレジットカードに次いで2番目に使われる重要な決済手段となっていると指摘する。その上で、決済選択率が上昇した結果、導入前後の流通額も平均して約2倍に増加しており、決済選択率と同様に流通額もカテゴリを問わず上昇しているとのことだ。

ユーザーの利便性が飛躍的に向上

ユーザーの利便性が飛躍的に向上

「atone」は、通販・実店舗ともに使えるスマホ活用型後払い決済サービスだ。購入者は買い物をした後で都度または翌月にまとめて代金を支払うことができ、銀行口座やクレジットカード情報の登録やチャージも不要で、すみやかに利用可能となる。また、atoneを導入した通販事業者は、取引成立直前に購入者が離脱してしまう「カゴ落ち」を防止でき、同社は売り上げロスの減少につながると述べている。

同社は、その「atone」について「つど後払い」の導入により、会員登録が不要でSMS認証のみで後払い決済が行えるようになったため、初めて後払いを使うユーザーの利便性が飛躍的に向上したとしている。そのため、ユーザーの離脱が減少し、決済手段として選択されることも増加したと分析。

実際に、初回利用の83%が「つど後払い」を利用した事例もあるとのことだ。一方、ポイントの「お得さ」や支払の利便性を背景にリピート利用時には「翌月後払い」の割合が増加した事例もあったという。初回利用者・リピート利用者のどちらのニーズも満たすことで、決済選択率・流通額が伸長していると述べている。

同社は、今後の加盟店開拓について、加盟店にとって価値のある会員制・非会員制の両サービス導入を促進するとしている。あわせて、すでに会員制の「翌月後払い」を導入済みの加盟店へは、会員登録不要の「つど後払い」の追加導入を促進するのとことだ。

またECカートシステムとの連携も強化し、導入する対象店舗の拡大を狙い、2024年3月期までに現状に比べて10倍の「つど後払い」の導入店舗数を目標とするとしており、利便性と訴求力向上によってさらなる利用拡大を目指すことになりそうだ。


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