物価「値上がりしていると感じる」が約9割 値上げに関する意識調査
株式会社プラネット(所在地:東京都港区、代表取締役社長:坂田政一)が、さまざまな値上げに関する消費者の意識調査を実施。その結果を発表した。
日用品・化粧品の値上がりを感じる人は1年で急上昇
日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネットは、消費財や暮らしにまつわるトピックスを届ける 『Fromプラネット』 の第212号として、消費者の値上げに関する意識調査の結果を発表。同社が行った過去の調査との比較によって、この1年の間でさまざまな商品の値上がりを実感している消費者のマインドが表れた。
「この1年で、あなたが使用している日用品・化粧品の値段に変化を感じるか」の質問では、「とても値上がりしていると感じる」が53.8%、「少し値上がりしていると感じる」が32.8%で、合計すると実に86.6%の人が日用品・化粧品の値上がりを感じているという結果となった(図表1)。
「とても値上がりしていると感じる」人の割合は、2022年1月の調査では6.2%だったが、同年6月の調査で30.0%と急上昇し、今回53.8%と過半数超え。「少し値上がりしていると感じる」との合計も、45.5%→78.0%→86.6%と推移(図表2)。
「現在、家計が苦しいと感じているか」という質問に対しては「苦しいと感じている」が44.2%だったとし、「ほかにも要因は考えられるものの、値上げの影響も家計に大きなダメージを与えているのではないか」とレポートしている。
「貯金を増やそうと思う」「節約しようと思う」も微増
調査では「商品の値上げを受けて、これまでよりも貯金を増やそうと思う」か、「これまでよりも節約しようと思う」かも質問。
「貯金を増やそうと思う」については、「とてもそう思う」と「少し思う」が合計61.2%で、2022年6月の調査時(合計57.5%)に比べて微増。また、「節約しようと思う」についても、「とてもそう思う」「少し思う」が合計82.6%で昨年6月の調査から微増となった(図表4)。
年代別に見ると、70代以上は「貯金を増やそうと思うか」の問いに対して「とてもそう思う」の割合がほかの年代と比べて低くなっている。「現在、家計が苦しいと感じていますか」という質問に「苦しいと感じている」と回答した70代以上は33.0%で、ほかの年代と比べると低い割合だったことにも触れ、今回の調査では「子育てなど大きな支出が一段落しているから差が生まれているのかもしれない」と分析されている。
調査では、ガソリンや外食費について「意図的に支出を減らした」と回答した人がそれぞれ約88%だったことなども紹介されており、続く値上げに対する、消費者の行動が数字に表れた結果となった。
調査概要
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「値上げ」に関する意識調査を実施。期間:2023年8月17日~8月21日、インターネットで4000人から回答を得た。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しているため、内訳の合計と表示値が異なる場合がある。
出典:株式会社プラネット 意識調査『Fromプラネット』