コンビニ初の自社ロッカーをファミリーマートが導入 荷物の発送から受け取りを可能にする

ECのミカタ編集部

ファミリーマートが荷物の発送と受取が可能な自社ロッカーを導入

株式会社ファミリーマート(以下:ファミリーマート)は、顧客の都合の良いタイミングでレジを介さず荷物の発送・受取ができる自社運用のスマートロッカー(名称:ファミロッカー)を2023年10月より東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県650店舗(※1)に順次設置し、顧客の利便性向上および店舗の省力化における実証実験を開始する。
※1:2023年10月~12月に順次設置予定

顧客、スタッフに大きなメリットが生まれる

ファミロッカーの設置によって、店舗を利用する顧客はマルチコピー機やレジに並ぶことなく、いつでも荷物の発送と受取が可能となる。

また、ヤマト運輸のフリマサイト連携サービスや「宅急便をスマホで送る」、Amazon・楽天市場等のECサイトで購入された商品の受取も可能。加えて、メルカリ・ヤフオク!・PayPayフリマ・楽天ラクマといったフリマサイトで取引された商品を発送できる日本郵便のe発送サービス、不在再配達となった書留の受取などの取り扱いが順次実現する予定だ。

ストアスタッフにおいても、レジでの荷物の取扱い業務が不要となるほか、顧客から預かった荷物を保管する必要があるなど、様々な問題解決にも繋がることが期待される。

店舗従業員の作業負荷、荷物の保管場所課題を解決

店舗従業員の作業負荷、荷物の保管場所課題を解決

ファミロッカーの設置背景について、ファミリーマートは以下のようにコメントしている。

「デジタル化によるEC市場の拡大やフリマサイトなどによる個人間取引の増加、コロナ禍における生活様式の変化により、小口荷物の取扱い量は年々増加傾向にあります。それにともない、ファミリーマート店舗で取扱う荷物も5年前に比べ約1.3倍に増加しており、店舗従業員の作業負荷や荷物の保管場所について課題が顕在化して参りました。さらに将来的な人口減少による働き手の不足が見込まれ、店舗運営における店舗従業員の業務負荷軽減や省力化対応は課題であることから、レジを介さず荷物の発送と受取ができるファミロッカーの実証実験を開始することとなりました」。

今後はファミロッカーによってあらゆる荷物を集約、配送の効率化に繋げるとともに、店舗業務の削減効果や顧客の利用実績、事業性を精査の上、本格展開の検討を進めるとしている。

物流業界における2024年問題が目前に迫る状況において、荷物の発送や受取が可能なロッカーのニーズは年々高まっている。コンビニという全国各地に存在する店舗の強みを活かし、地域に寄り添った利便性の高いサービスの提供が期待されるだろう。


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