国交省、トラックGメンによる聞き取り調査実施 物流2024年問題に対応へ

ECのミカタ編集部

国土交通省九州運輸局は、2023年9月27日にトラックドライバーの不足が懸念される「2024年問題」へ対応するため、荷主・元請け事業者の監視強化を目的にトラックGメンが九州自動車道基山PAにてトラックドライバーへの聞き取りによる情報収集の実施を発表した。

2023年10月3日、基山PAでトラックGメンによる聞き取り開始

九州自動車道 基山PA(上り線、下り線)にて、トラックGメンによるトラックドライバーへの聞き取り調査を実施するという。日時は2023年10月3日、11:00から16:00までを予定している。

トラックGメンは、適正な取引を阻害する疑いのある荷主・元請事業者の監視を強化するため「物流革新に向けた政策パッケージ」(※1)に基づき2023年7月21日に創設(※2)。 今回はトラックGメン業務(プッシュ型情報収集)の一環としてトラックドライバーへの聞き取り調査が実施されるようだ。

※1 出典元:物流革新に向けた政策パッケージ(国土交通省)
※2 関連記事:国土交通省がついに「トラックGメン」を創設、荷主・元請への監視強化へ

トラックの標準的な運賃制度の拡充を

2023年6月2日に我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議で発表された、物流革新に向けた政策パッケージ内でトラックGメンについては「標準的な運賃の活用状況についての監視を強化し、その調査結果や下請振興法に基づく指導・助言も活用して、適正な取引を阻害する疑いがある荷主企業等に対してはトラック法に基づく『働きかけ』『要請』等を行うことにより、標準的運賃制度の実効性を確保し、適正な運賃収受を実現する」としている。

標準的な運賃とは、運送サービスを提供することで収受する運賃を運賃表で設定されたもの。待機時間料や高速道路利用料などは標準的な運賃に含まれていないため別途収受することとされている(※3)。トラックGメンによる聞き取り調査で何が得られるのか、標準的な運賃制度拡充に向け方針が示されるのか今後も動向を追っていく。

※3 出典元:トラック輸送の「標準的な運賃」が定められました


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