手数料も手間もなく、リユース商品を越境EC出品へ NOVASTOとBeeCruiseが業務提携【2023年11月1日より】

ECのミカタ編集部

小売・リユース業専門クラウドPOS「ReCORE(リコア)」の展開を中心に、小売リユース業界のDXを支援する、株式会社NOVASTO(ノヴァスト)と越境ECおよびジャパニーズコンテンツの海外進出をサポートするBeeCruise株式会社(以下「BeeCruise」)と業務提携し、越境EC出品への対応を11月1日より開始することを発表した。

ReCORE利用者は越境ECへの出品が可能に

NOVASTOとBeeCruiseの業務提携により、NOVASTOのPOSシステム「ReCORE」の利用者は、2023年11月1日から簡単な申し込みのみでeBayやShopeeへの海外出品が可能になる。

日本のリユース商品を海外で販売するにあたって、商品ページの作成や価格相場の反映や商品購入後のカスタマーサポート対応などの課題がある。越境EC利用の課題について、ジェトロが2022年度に行った調査でも「物流や通関、返品にかかるリスク」「ECサイト構築や販売促進への対応」が上位にあげられており、越境ECへの参入ハードルを高くしているようだ(※1)。これらの越境ECへの参入ハードルを解消し、日本企業の海外販売を促進するため今回の提携に至ったという。

※1:出典元「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」(ジェトロ)

手間と手数料不要で海外出品できる仕組み

ReCORE導入企業は、すでに使用している自社ECサイトやモールに商品を出品するだけで海外出品が可能になる。BeeCruiseと連携したクラウドPOSレジシステムによって、Shopee、eBayの越境ECモールへ商品情報が自動で翻訳される仕組みだ。本機能を利用することによる手数料は一切発生しない。

出品商品が海外ユーザーに購入された後は、BEENOSの国内倉庫に商品を送るだけで対応が完了する。国際配送や多言語によるカスタマーサポート等はBEENOSグループが対応するため、手間も追加費用もかからずに販売機会を創出できる。

2030年には7兆9,380億USドルか 越境ECの可能性

2021年の世界の越境EC市場規模は7850億USドルと推計され、その値は2030年には7兆9380億USドルにまで拡大すると予測されている(※2)。2022年越境EC市場動向としては「腕時計、高級ブランドバック、トレーディングカード」等の高額商品の販売が好調で、客単価上昇につながっているという。今後拡大していく越境EC市場に、手間と手数料がかからず出品できることはEC事業者にとって大きなメリットだろう。

越境ECへ参入できる機会が創出されたことで、日本とは違う顧客層の理解とターゲット設定が今後必要になると予測される。

※2:出典元「令和4年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」(経済産業省)


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