eBay、2023年第2四半期の越境ECトレンドを発表 トレカが引き続き伸長

ECのミカタ編集部

イーベイ・ジャパン株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田雅之、以下イーベイ・ジャパン)は、2023年度第3四半期(7~9月)の期間に日本のセラー(販売者)から出品されたアイテムの販売動向を発表した。

成長率No.1はトレカ! 前年同期比で54%伸長

成長率No.1はトレカ! 前年同期比で54%伸長

eBayが発表した2023年度第3四半期(7-9月)の間に日本の販売者から出品されたアイテムの販売動向によると、トレーディングカード(トレカ)が成長率でトップに食い込む結果となった。ポケモンカードをはじめトレカ全体が伸長した背景には、漫画「ONE PIECE」が実写ドラマ化されたり、トレカ人気を決定づけたとされる「遊戯王」が来年に25周年を控えるなど、話題性が高まっていることも影響したと考えられる。加えて世界的に有名なカード鑑定会社のPSA(Professional Sports Authenticator)が、日本国内で鑑定サービスを開始した点が大きいようだ。

またアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、カナダ、オーストラリアの8カ国のeBayサイトへの同時出品を可能にする公式多国展開ツール「eBaymag」(イーベイマグ)の導入により、出品点数が増加した点も奏功したようだ。

商品ごとに見ると過去にないペースで伸びているのが自動車パーツ。1980~1990年代の国産スポーツカーの純正パーツ、アフターマーケットパーツが堅調で、日産「GTR R33」純正ヘッドライトは約190万円で販売されたという。背景には、海外需要の高さと円安の影響、ワイルドスピードの映画最新作やグランツーリスモの映画などメディアの影響もあるようだ。

カテゴリー別 売れ筋・注目商品

カテゴリー別の売れ筋、注目商品について担当者のコメントも含め、抜粋して紹介する。

■コレクティブルズカテゴリー

ポケモンカード(BOX)とポケモンカード(シングル)は販売数が1番多かった商品。高単価トレーディングカードは今期最も高額で販売された商品で、3商品が同率1位となっているようだ。世界的に有名なカード鑑定会社のPSAが日本国内で鑑定サービスを開始したため、鑑定速度も上がり、今後追い風になりそうだと担当者はコメントしている。

■自動車パーツ・カメラ・楽器カテゴリー

自動車パーツは、前項でも述べた通り成長率が高くeBayの自動車パーツカテゴリーにおけるインターフェイスも日々改良が加えられており、購入者には自身の愛車と適合するパーツを検索しやすくする工夫がなされ、販売者には簡単に商品の部品適合情報をカタログから引っ張ることができる仕組みが導入されている。

カメラは、もともと高単価商材も多く、日本の著名メーカーの世界でのシェアが非常に大きいことから、第3四半期の円安の影響を大きく受けたカテゴリー。デジタルカメラは前年同期比+48%と全カテゴリーで第3位の伸び率となっており、中でも日本からのコンパクトカメラの売り上げは前年比+101%と、2倍に成長しているようだ。

■ファッションカテゴリー

百貨店をはじめとするオフラインのラグジュアリーマーケットが最高収益を更新する中、オンラインマーケットは全体的に苦戦を強いられたようだ。第3四半期で大きく売り上げを伸ばしたのは、エルメスやルイ・ヴィトンを軸とした男性用バッグやヴァン クリーフ&アーペル、カルティエを軸とした高級ジュエリーだったという。

第2四半期より続く日本のインバウンド需要の継続、アメリカの需要停滞、そしてドル円為替相場の安定など様々な要因から、多くのカテゴリーで売り上げが横ばいとなった。他にも、季節性としてスポーツグッズが売り上げを伸ばし、特にゴルフ用品が好調だったという。

第4四半期はトレーディングカード、ジュエリー、時計などより価値の高い商材の需要が高くなっていくと予測している。


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