先行セールは11月22日から!「Amazon ブラックフライデー」詳報
2023年11月17日、アマゾンジャパン合同会社は「Amazon ブラックフライデー」記者発表会と「Amazon Smile Park」メディア内覧会を開催。「Amazon ブラックフライデー」ではスタートの2日前にあたる11月22日から一部商品を対象とした先行セールを開催することなどを発表した。ECのミカタ編集部では記者発表会&内覧会を取材するとともに、アマゾンジャパン合同会社 プライム・マーケティング事業統括本部 バイスプレジデントの鈴木浩司氏に、今年の「Amazon ブラックフライデー」について話を聞いた。
「Amazon ブラックフライデー」は2023年11月24日~12月1日開催
Amazonは、年末恒例となっているビッグセール「Amazon ブラックフライデー」を、2023年11月24日(金)0時から12月1日(金)23時59分まで8日間開催する。テーマは「さぁ、ビッグセールで最高のご褒美を。」で、ファッション、家電、日用品など幅広いカテゴリーの人気・売れ筋商品を数量・時間限定の特別価格で販売。商品数は約100万点だ。Amazonネットスーパーでも「ブラックフライデー特選セール」を開催し、食料品や日用品を最大50%オフで提供する。
また、これに先駆けて「Amazon ブラックフライデー」では初となる先行セールを11月22日(水)0時から開催。本開催の8日間を合わせて、2023年の「Amazon ブラックフライデー」は実質10日間となる。先行セールは家電やファッション、日用品といった人気カテゴリーの一部商品を特別価格で先行販売するもので、在庫がなくなり次第終了。対象商品は「Amazon ブラックフライデー」でも販売予定だが、先行で在庫がなくなる可能性もある。買い逃さないためには、先行セールもチェックが必要だ。
ほしい物をスムーズに見つけられるセールページ
価格が安いだけでは商品は売れない。約100万点の商品の中から、ユーザーが目当てのものを探し出すのは大変だ。そこで商品とのマッチングを促進する機能や、買い逃しを防止する機能に力を入れ、ユーザーの買い物体験向上を図っている。
例えばセールページでは、前日の売り上げをもとに算出されたセール商品の売れ筋ランキングが表示されるように。ユーザーのこれまでの注文履歴などをもとに、おすすめのセール商品を表示する機能も強化し、その精度を引き上げているという。また、「Amazon インフルエンサー・プログラム」に参加するインフルエンサーのおすすめ商品を見ることもできる。
ユーザーの購買意欲を高める施策も行われる。まずAmazonポイントの「ポイントアップキャンペーン」だ。エントリー期間中(11月17日11時30分~12月1日23時59分)にキャンペーンにエントリーしたうえで、対象期間中に合計1万円(税込)以上買い物をすると、プライム会員なら+2%、Amazon Mastercardで買い物するとさらに+1%(プライム会員の場合、最大3%)、おもちゃ・ホビーの購入で+7%と、Amazonポイント(期間限定)が最大12%(最大1万ポイント)まで還元される。(※1)
もう一つは、「プライムスタンプラリー」だ。エントリー期間中(11月17日11時30分~12月15日23時59分)にキャンペーンにエントリーしたうえで、Amazonプライムの対象サービスを利用してスタンプを集めると、Amazonポイントが当たる抽選に参加できるというもの。スタンプを5つ集めると抽選で最大5万ポイントが当たるほか、獲得スタンプ数に応じてAmazonポイントが抽選で当たるポイント賞も用意される。
※1 最大12%還元はおもちゃ・ホビーの購入のみに適用され、それ以外の商品は最大5%が適用される
ポストコロナや物価高騰で「ほしいもの」に変化
「Amazon ブラックフライデー」が開催されることで、Amazonにアクセスして商品を探し、購買する人が増えることが予想される。では、2023年の「Amazon ブラックフライデー」ではどんな商品に注目が集まりそうなのか。
キーワードはまず“ポストコロナ”だ。アマゾンジャパン合同会社 プライム・マーケティング事業統括本部 バイスプレジデントの鈴木浩司氏は「ポストコロナになることで、お客様の行動が変わり、求める商品が変わってきている。Amazonとしてもそれを認識し、販売パートナー様と連携しながら対応し、『Amazon ブラックフライデー』のセレクションにも反映している」と語る。
もう一つのキーワードは“物価高騰”。鈴木氏は「お客様は物価の動向を非常にセンシティブに捉えている。Amazonとしても魅力的な商品をそろえて、それを“お得”という感覚で味わってもらうことを大事にしている」と言う。
例えば、食品や日用品で容量あたりの価格が安い大容量のものを選んだり、10個や20個といったまとめ買いを選んだりすることで、出費を抑える傾向が強まっている。「お客様は、そういう商品を選ぶ傾向がある。販売パートナー様と連携しながら、そうしたセレクションや価格設定を検討している」と鈴木氏。
ジャンルはファッションに注目 年末年始に向けた買いだめ需要に商機
製品ジャンルではファッション・アパレルが注目だ。ポストコロナになることで外出する機会が増え、それに伴って衣類や靴を買う人が増えている。「ここ数年はあまり服を買わなかったことを反映して、今年は服を買わなければと感じているお客様が多くいらっしゃる。ファッションチームと連携しながら、重点的にフォーカスしていく」(鈴木氏)。
あとは“買い置き”需要だ。ポストコロナの年末年始に向けて、旅行やホームパーティーなどのニーズが高まっている。「Amazon ブラックフライデー」を利用して、食料品や日用品など必要なものをお得に買い置きしておこうという人が多くいそうだ。
鈴木氏はまた、「家にたくさん買い置きしておきたいけれど買い物に行く時間がない、あるいは買い物に行く時間がもったいないというお客様に向けて、忙しい師走ではなく11月末の早めの時期に、大容量の買い物はいかがですかというテーマで日用品や食料品を選定させていただている」とも話す。お買い得なまとめ買いを早めに提案することが、ECのカギになりそうだ。