「Pay ID」、ネットショッピングにおける消費者動向調査2023を発表 決済方法の充実が購入への鍵になることが判明

ECのミカタ編集部

BASEが運営する購入者向けショッピングサービス「Pay ID」が、 ネットショッピングにおける消費者動向調査2023を初発表

BASE株式会社(以下:BASE)が運営する購入者向けショッピングサービス「Pay ID」は、「Pay ID」のユーザーを対象とした「ネットショッピングにおける消費者動向調査」を実施し、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

「Pay ID」は、ネットショップ作成サービス「BASE」を利用するショップの商品が購入できる購入者向けショッピングサービスとして、ID決済機能とショッピングアプリを提供。2023年8月時点にて1200万人を超えるユーザーが利用している。

今回、アプリユーザーを対象に「ネットショッピングにおける消費者動向」の独自調査を初実施。調査結果からトレンド動向を読み取り、今後のショップ運営の参考情報とすることを目的にしている。

◆調査内容:ネットショッピングにおける消費者動向について
◆調査方法:インターネット調査
◆調査期間:2023年10月27日〜11月5日
◆調査対象:「Pay ID」アプリのユーザー
◆有効回答数:4673

ネット検索を通じた購買が最も多い回答に

ネットショップを利用する頻度を尋ねたところ、もっとも多かったのは、「1カ月に1回程度」25.8%、次に多かったのは「2週間に1回程度」21.8%という結果に。「購入しない」と回答した割合は1.3%にとどまり、頻度の差はあるがほとんどの人がネットショップを日常的に利用していることが明らかになった。

ネットショップで商品を購入する際のきっかけでもっとも多かった回答は「ネットでの検索」42.6%、次いで「SNSやプラットフォームでの検索」18.8%や「SNSやプラットフォームでたまたま見つける」15.4%と並ぶ。

これらの回答からSEO対策による上位表示や、SNSでの訴求といった施策が重要だといえるだろう。

9割以上が口コミを参考にして購入を検討する

ネットショップでの購買時に口コミを参考する割合については、「かならず確認する」40.5%、「たまに確認する」51.9%とほとんどが確認していることが分かる結果に。

商品の検討材料としてもっとも利用するSNSやプラットフォームについては、「商品の公式ホームページ」が26.3%と最も多く、次いで「Instagram」22.9%、「商品の口コミサイト」18.1%と続く。

商品に対する正確な情報を求めると同時に、実際の利用者の評価と照らし合わせて検討していることが伺えるだろう。

6割以上が決済方法を理由に購入を断念

ネットショップでよく利用する決済方法の第1位は「クレジットカード」45.6%、第2位は「コンビニ決済」12.8%、第3位は「後払い決済」9.9%という結果に。

実店舗における決済方法としてQRコードの伸長が著しいが、ネットショップにおいては依然クレジットカードの存在感は大きいといえるだろう。

また、ネットショップにおいて希望する決済方法がなかったために、購入を断念した経験については、半数以上が「ある」と回答。様々な顧客ニーズに合わせた決済方法の拡充が求められているといえるだろう。

幅広い決済方法に対応することが求められる

「Pay ID」のユーザーを対象として実施された「消費者動向調査2023」は今回が初となる。今回の調査では、購入者がネットショッピングを利用する理由や、口コミ、決済方法について中心に調査された。

前述した通り、ネットショップを利用しない層は1.3%にとどまり、頻度の差はあるがほとんどの人がネットを通じた購買行動をとっていることが明らかとなった。また、口コミやSEO対策、さらにSNS施策などが改めて重要であると認識できたのではないだろうか。

中でも、希望する決済方法が無かったために購入を断念した割合が6割以上と高い点は注視すべきだ。決済方法を絞っているがゆえに顧客離れ、チャンスロスが発生しているかもしれない。可能な限り幅広い決済方法に対応していることが、これからのネットショップに求められるだろう。

今後も「Pay ID」は消費者の利用動向や傾向を調査し、ネットショッピングの利用活性につながる情報やトレンドを発信するとしている。これからの調査内容に注目しつつ、今後の施策検討に活かしてほしい。


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