LINE NEXT、デジタル・コマース「DOSI」正式版が提供開始 SNSアカウントを通じたログイン、モバイル決済対応が可能に
LINEヤフーのグループ会社でグローバルNFTプラットフォーム事業の運営を行うLINE NEXT Inc.(以下:LINE NEXT)は、デジタル・コマースのプラットフォームにリニューアルした「DOSI」を、日本を含む世界180カ国において提供開始した。
人気コンテンツに加え、20以上のスタートアップ企業によるアイテムを販売予定
LINE NEXTが提供する「DOSI」は、2022年9月にベータ版としてサービスを開始したグローバルNFTプラットフォームだ。NFTウォレット「DOSI Wallet」の登録アカウント数は550万を超え、累計取引数も約56万件を記録(※1)。今回、NFTを基盤としたデジタルアイテムのカテゴリー拡充などを通してさらなるWeb3の普及を目指すため、「DOSI」の正式版を提供開始するに至った。
「DOSI」では、「LINE NFT」で人気を博した既存コンテンツのほかにも、20以上のスタートアップ企業によるアプリメンバーシップアイテムを順次販売予定としている(以下、一部記載)。
◆SuperPlat:コミュニティベースのソーシャルプラットフォーム
◆Quantrack:株式投資および分析プラットフォーム
◆inDJ:AIベースの音楽ストリーミングおよびK-POPコミュニティサービス
◆FLDA:コミュニティベースのK-POPファンダム向けサービス
※1:2024年1月基準(日本およびグローバルで作成されたアカウントの総数であり、ユーザー数とは異なる)
SNSアカウントを利用した決済で誰でも簡単に利用できる
新たに提供される「DOSI」アプリでは、Web3に馴染みがないユーザーでも簡単に利用できるようLINEなどのSNSアカウントを利用したソーシャルログインやモバイル決済を提供する。
SNSアカウントを活用して手軽に会員登録やログインが可能な上、LINE PayやApple Pay、Google Pay、Naver Pay、暗号資産(FNSA、ETH)などでデジタルアイテムを簡単に購入可能だ(※2)。また、既存の「DOSI」Webサービスを使用しているユーザーは、同じアカウントでモバイルアプリが利用できる。
※2:国によって利用可能な決済方法が異なる
より多くの一般ユーザーが楽しめるサービスを提供
LINE NEXTのCEOである高永受(コヨンス)氏は、「DOSI」正式版提供について以下のようにコメントしている。
「『DOSI』は、価値のあるすべてのデジタルアイテムと保有権をもつ技術の標準をつくろうとしています。商品の本質的な価値を伝え、より多くの一般ユーザーが楽しめるサービスを提供していく予定です」。
今回提供されるモバイルアプリはAndroidにのみ対応。「DOSI」正式版のiOSアプリでの提供についても順次進められており、今後の正式リリースが待ち望まれるだろう。
LINE NEXTは、Web3の普及拡大に向け、第3世代のブロックチェーンメインネット「Finschia」を基盤技術に活用したソーシャルアプリやゲームなどさまざまな新規サービスをリリース予定としている。日本国内におけるWeb3普及の起爆剤となるか、今後の動向に注目したい。