木村屋とNECがAIを活用した商品を開発 恋愛感情を「味」で表現した「恋AIパン」が2024年2月1日より新発売

ECのミカタ編集部

木村屋とNEC、AIを活用して「恋AIパン」を開発ABEMAの番組の会話と約100万曲の歌詞を分析し、恋愛感情を“味”で表現

株式会社木村屋總本店(以下:木村屋)と日本電気株式会社(以下:NEC)は、株式会社Abema TV(以下:ABEMA)の恋愛番組「今日、好きになりました。」の参加者の会話と、フルーツやスイーツが登場する曲の歌詞をNECのAIで分析し、恋愛感情と食品を紐づけて味を表現した「恋AIパン」5種を開発した。

全5種類の商品展開

◆商品名:恋AIパン
◆種類:全5種(運命の出会い味、初めてのデート味、やきもち味、涙の失恋味、結ばれる両想い味)
◆希望小売価格:200円(税込)

◆販売
関東近郊のスーパー、木村屋総本店オンラインショップ、木村屋總本店直営店(キムラスタンド巣鴨店、日暮里店、エキュート上野店、大宮店、羽田空港内羽田第一ターミナル キャプテンズマーケット店、羽田第二ターミナル 東京食賓館)

◆発売開始日
▷第1弾:2024年2月1日 涙の失恋味、結ばれる両想い味
▷第2弾:2024年3月1日 やきもち味
▷第3弾:2024年4月1日 運命の出会い味、初めてのデート味

感情を可視化し、恋を味として再現

NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を活用し、「今日、好きになりました。」の会話データを抽出。恋愛シーンごとの会話文に32個の感情ワードとの相関を表した感情スコアを付与し、恋愛シーンごとの感情の傾向を可視化することに成功した。

また、約100万曲の日本語の歌詞データベースから、183種類のフルーツやスイーツなどの食品を含む約3.5万曲を抽出。食品を含む歌詞に感情スコアを付与し、食品のイメージが持つ感情の傾向も可視化させたという。

それぞれの感情傾向と類似している恋愛シーンと食品を紐づけ、恋の感情を表現する食品上位50種をリストアップ。AIで導かれた食品50種から過去に多くの蒸しパンを開発してきた職人によって、恋を味として再現する「恋AIパン」が開発された。

若年層の新規顧客、認知度獲得を目的に開発

百貨店やスーパー等の販売チャネルで商品を展開している木村屋は、若年層の新規顧客や認知獲得が課題だったという。そこで、若者の「恋愛離れ」から恋愛をテーマにした商品開発を決定。同様の課題を持ち、AIを活用した食品開発実績があるNECとタッグを組むことになった。

商品開発の参考となったABEMAの恋愛番組「今日、好きになりました。」は、毎週約100万人が視聴している現役高校生たちを追った恋愛番組だ。女子高生3人に1人が見ており、2023年にはZ世代が選ぶ「好きな恋愛番組」にて1位を獲得している。

恋愛番組、歌詞を参考に作られた5つの商品は「りんご」「ライム」「レーズン」「サイダー」「もも」などが上手く使われ、それぞれで恋愛の始まりや不安、甘酸っぱさなどが表現されている。AIを活用し、恋愛と食品を上手く結びつけた恋AIパン。来月の販売から大きな注目を集めることが期待されるはずだ。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事