韓国ファッションECサイト「nugu」が2023年の取引総額50億円を達成 2024年は韓国のオンライン・オフライン市場への進出も視野に
株式会社medicarelabs(以下:medicarelabs)が運営するEコマースプラットフォーム「nugu」は、2023年のGMV(取引総額)が50億円を達成したと発表した。
2022年より100%の成長を達成
「nugu」は日本のZ世代をターゲットに「一番トレンディーな商品とブランドを集めた」Eコマースプラットフォームとして運営。インフルエンサーマーケティングをベースに、ファッションとコスメ、ライフなど様々なカテゴリーの商品を販売し、事業を拡大し続けている。
今回発表された2023年のGMV50億円は、2022年の25億円から100%の成長を遂げた結果となった。また、2023年12月の売上額も4億円に上り、オープンから3周年を迎えてもまだ衰えない勢いを証明したといえるだろう。
商品の紹介撮影、オフライン店舗が売上をけん引
2023年は「nugu」の新しい試みが複数実現に至った。主に日本国内と韓国に限られていた商品の紹介撮影がその他の海外まで拡大し、企画イベントとして実現。顧客の印象に残るコンテンツを生産するなど、数多い同業界内でも差別化を図っている。
また、2023年の大きな変化の一つにオフラインの実店舗がオープンしたこともあげられる。9月にオープンした新宿ルミネエストの店舗は、オープン初日から建物の外まで長蛇の列をなし、5カ月目の1月現在まで好調を見せている。さらに大阪でオフライン店舗2号店もオープンを予定しており、今後の展開に期待が集まっている。
日本ブランドの韓国市場進出を手助けする
medicarelabsの親会社である株式会社Mediquitousは現在、30億円以上の投資を誘致中であり、韓国でも「nugu」の成長に注目している。medicarelabs理事のパク・ハミン氏は今後の展望について、以下のようにコメントしている。
「今年は日本のブランドもnuguでZ世代により愛されるように入店とマーケティング事業を強化し、日本ブランドが韓国のオンライン・オフライン市場に進出できるよう手助けをしたい。韓国新世界グループの系列であるCVCからnuguへの投資も決まっている。新世界系列の様々な流通チャネルへの日本ブランドの進出にも積極的に乗り出したい」。
2024年からはオフライン店舗との連携も計画しており、日本の市場だけでなく韓国のオンライン・オフライン市場への進出も視野に入れている。さらに多角的な戦略を構想する「nugu」の動向に注目だ。