60歳以上を対象にした「インターネットとSNSに関するアンケート」 9割以上がスマホを使用、約3割がSNS広告を通じた購買経験あり
株式会社イオレ(以下:イオレ)が、インターネットとSNSに関するアンケートを実施し、その結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査対象:60歳以上の「らくらく連絡網」の利用者
◆調査期間:2023年12月26日~2024年1月11日
◆調査方法:インターネット調査
◆有効回答数:306件
※本調査結果の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しており、合計しても必ずしも100とはならない
9割以上がスマートフォンを利用
利用しているインターネット機器については、スマートフォン(91.2%)パソコン(77.5%)が上位に並び、続いてタブレットが約3割という結果に。まだガラケーを利用する方も見受けられるが、今後スマートフォンに移行していくことが考えられるだろう。
また、インターネット機器の使用に費やす時間については、「1時間以上3時間未満」の回答が約半数を占めた。
画像引用:2024年のシニアSNS事情はどうなる?60歳以上を対象にした「インターネットとSNSに関するアンケート」公開
主要SNSの認知度は非常に高いことが判明
インターネット機器の利用用途については、メール(85.9%)とインターネット検索(85.2%)とほぼ同等の数値に。注いでSNSの利用(67.4%)と続き、比較的利用用途としては高いことがうかがえる。
「名前を知っているSNS」についてはLINE(97.7%)と最も高く、ほとんどがサービスを認知していると回答した。その他のSNSについても多くが「名前を知っている」と回答したことから、代表的なSNSについては利用の有無に関わらず、認知度が高いことが判明した。
約3割がSNS経由での商品、サービス購入経験あり
利用しているSNSはLINE(94.6%)と断トツのトップとなった。家族や知人とのコミュニケーションツールとして活用していることがうかがえるだろう。次いでYouTube(66.8%)Facebook(59.0%)とそれぞれ過半数のシニア層が利用している結果となった。
さらに「SNSの広告を見て商品の購入やサービスを利用したことがあるか」という質問では、31.6%が購入したことがあると回答。シニア層に向けたマーケティングにおいても、SNS広告は有効に働いていることが判明した。
さらなる成長が見込まれるシニア市場
今回イオレでは約700万人、39万以上の団体が利用するグループコミュニケーション支援サービス「らくらく連絡網」を利用し、団体活動を行っている60歳以上のユーザーに向け、インターネットおよびSNS利用に関するアンケートを実施。インターネット、SNSの高い利用率が明らかになったといえるだろう。
シニア世代へ向けた広告は従来「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」「チラシ」など、インターネット登場以前から存在する分野が重要だと考えられていた。時代の流れとともにそうした状況も変化しつつある。現在ではSNSを中心とした訴求も高い効果が期待できるだろう。
少子高齢化が進む日本において、シニア市場は成長を続けると見込まれている。本調査内容を参考に、SNSを活用したシニア層へのアプローチを検討してみてはいかがだろうか。