「Googleオプティマイズ廃止後の代替ツール検討および選定状況に関する調査」 約半数が「代替ツールを探したが見つかっていない」と回答

ECのミカタ編集部

Googleオプティマイズ廃止後、利用経験者の約半数が「代替ツールを探したが見つかっていない」と回答

株式会社キーワードマーケティング(以下:キーワードマーケティング)が展開するメディア「キーマケLab」が「Googleオプティマイズ廃止後の代替ツール検討および選定状況に関する調査」を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査対象:日本在住の20歳以上で過去5年以内にGoogleオプティマイズ利用経験がある方
◆調査期間:2024年1月9日〜1月11日
◆調査対象:527名
◆調査機関:株式会社IDEATECH

◆情報出典:Google オプティマイズ廃止後の代替ツール検討、選定状況に関する調査結果

約半数が「代替ツールが見つかっていない」と回答

Googleオプティマイズとは、Googleが無料で提供していたWebサイトテストツールだが、2023年9月30日をもって廃止されている。そこで「廃止後、代替ツールは見つかりましたか?」と質問したところ、45.7%が「探したが見つかっていない」と回答した。

また、廃止以降、業務で生じた課題を聞いたところ「同じように使えるツールがみつからない」「移行先を探すのに時間がかかった」「A/Bテスト実施のハードルが上がった」といった回答が上位に並んだ。

導入コストや手続きに関する悩みに起因する

Googleオプティマイズの代替ツールが「見つかっていない」と回答した人を対象に、探す上で悩んでいることを聞いたところ、60.2%が「導入や実施にコストがかかる」で最多となり、次点で46.1%が「導入や利用開始の手続きに手間がかかる」39.4%が「どのツールを使えばよいのかわからない」と並ぶ結果となった。

Googleオプティマイズは、Googleアカウントがあれば即座に無料で利用できたため、代替ツールを探す上でコストや手続きに関する悩みが上位に並ぶと考えられるだろう。

一方、Googleオプティマイズ廃止後に代替ツールが見つかったと答えた人のうち、最多の48.5%が「Optimize Next」を使用していると回答。また、46.1%が「SiTest」38.7%が「DLPO」と並んだ。

A/Bテストを最小限のコストで実施可能に

「Optimize Next」を手掛ける PROJECT GROUP株式会社Evangelist植松風登氏は、今回の調査について以下のようにコメントする。

「A/Bテストの本質は、『課題を発見し、仮説を立てて、検証する』ことにあります。テストの作成から実施までは、検証のための手段に過ぎません。したがって、そこに発生するコストは最小限であるべきだと、私たちは考えています。このような観点から、Googleオプティマイズ廃止後の状況を打開するゲームチェンジャーとなるべく、無料でのツール提供を決めました」。

本調査では、約半数の事業者が未だに「Googleオプティマイズ」の代替ツールを見つけられていない現状が明らかとなった。

Webサイトのコンバージョン率向上や離脱率低下といった施策を実施する場合、特徴や導入方法について十分に情報収集をおこなった上で、自社に合った代替ツールの導入が重要だ。現在は「Optimize Next」のように無料ツールも存在しているため、未導入の事業者は自社の事情内容と照らし合わせ、積極的な導入を検討すべきだろう。


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