BASEの手数料まとめ。種類や計算方法やほかのサービスとの比較

ECのミカタ マーケティング部

BASEの手数料まとめ。種類や計算方法やほかのサービスとの比較

BASEでのネットショップ開設を考えているが、手数料などの費用がいくらかかるのか分からず、利用をためらっている事業者の方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、BASEでのネットショップ運営にかかる手数料の種類・金額・計算方法を解説。他のサービスとの比較も詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

そもそもBASEとは

そもそもBASE(ベイス)とは、2012年にBASE株式会社によって運営が開始されたネットショップ開設サービスです。

ネットショップ開設実績が2021年まで4年連続ナンバーワンを誇るBASEは、2024年1月時点で開設数210万ショップを突破しており、今最も勢いのあるネットショップ開設サービスといえます。

BASEの最大の特徴は、ECショップ開設にあたって特別な知識・スキルが必要なく、初期費用・月額費用無料で始められるプランがあることです。

またBASEが展開している2つのプラン「スタンダードプラン(無料)」と「グロースプラン(有料)」は切り替えることが可能で、いつでも自社にあった適切なプランを選択できます。

BASEの料金プラン

BASEの料金プランは、先に挙げた2パターンのプランがあります。

  • スタンダードプラン/売れるまで費用かからず挑戦を後押し
  • グロースプラン/月商50万円以上のショップにおすすめ

ちなみに「スタンダードプラン」でも「グロースプラン」でも、使える機能に違いはありません。

2つのプランの内容と比較は次の表のとおりです。

スタンダードプラン グロースプラン
初期費用 0円 0円
月額費用 0円 16,580円(※2)
決済手数料(※1) 3.6%+40円 2.9%
サービス利用料 3% 0円

出典:BASEの料金プラン|BASE(2024年1月時点)

※1 決済方法がAmazon Pay、PayPalの場合、決済手数料にシステム手数料相当額1%が加算されます。

※2 表に記載したのは2年払いの1カ月あたりの費用で、年払いは12カ月まとめての支払いです。月払いの場合、1カ月あたりの費用は19,980円です。

「グロースプラン」では、契約期間を1カ月単位もしくは12カ月の年単位から選べます。

また、年間契約でまとめて支払う場合、1カ月払いよりもお得に利用できます。

  • 1カ月払いの月額料金:19,980円
  • 12カ月一括払いの場合の月額料金:1カ月あたり16,580円(年198,960円)

1カ月払いよりも年間で40,800円、月で3,400円もお得になる計算です。

BASEの手数料

ここでは、各手数料と支払いが発生するタイミングについて紹介します。

決済手数料

BASEのプランごと・決済方法ごとの決済手数料は次の表のとおりです。

決済手数料は、注文時の売上から自動的に差し引かれます。

決済方法 スタンダードプラン グロースプラン
あと払いPayID 3.6%+40円 2.9%
クレジットカード決済
銀行振込
(※3)三井住友銀行
キャリア決済
コンビニ決済‐Pay-easy
後払い決済(※5)
Amazon Pay 4.6%+40円
4.6%(※4)+40円
3.9%(※4)
PayPal

出典:BASEの料金プラン|BASE(2024年1月時点)

※3 利用の金融機関から三井住友銀行に振り込みます。

※4 システム手数料相当額1%を含みます。

※5 「あと払い(Pay ID)」の提供にともない、提供開始日より順次「後払い決済」の提供を終了する予定です。
2024年1月現在は、アプリからのご注文のみ「後払い決済」が利用できます。

販売手数料

販売手数料はプランによって異なります。

スタンダードプランでは、商品が売れるたびに売上金額の3%が、注文時の売上から自動的に差し引かれます。

ちなみに、この販売手数料はデジタルコンテンツ・ダウンロード販売でも同額の手数料が必要です。

グロースプランでは、販売手数料は何個売っても無料です。(2024年1月時点)

出典:特定商取引法に基づく表記 | BASE

振込手数料

振込手数料はスタンダードプラン・グロースプランどちらも同じく250円です。

支払うタイミングは、売上が指定の口座に振り込まれるときに、売上金から自動的に差し引かれます(2024年1月時点)。

出典:振込申請時に手数料はかかりますか |BASE

事務手数料

事務手数料は、スタンダードプラン・グロースプランどちらでも同じです(2024年1月時点)。

  • 2万円未満の売上の場合、事務手数料は500円
  • 2万円以上の売上の場合、事務手数料は無料

事務手数料は、売上金が指定の口座に振り込まれる際に、売上から自動的に差し引かれます。

出典:特定商取引法に基づく表記 | BASE

BASEの手数料の計算方法

では、具体的にどれほどの金額の手数料が必要なのでしょうか。

実際の手数料シミュレーションと計算方法を紹介します。

料金プランごとの計算式

BASEの手数料を計算するなら、「スタンダードプラン」「グロースプラン」どちらに加入するのかを決めてから試算しましょう。

なぜなら、両プランでは、各手数料に違いがあるためです。

「グロースプラン」の手数料で試算していたのに、実際に加入したのは「スタンダードプラン」である場合、月に支払う合計手数料には大きな違いがあるため、困惑するかもしれません。

まずは自社にあったプランはどちらなのかを吟味しましょう。

BASEの手数料シミュレーション

実際に商品を販売したときに必要な手数料をシミュレーションしてみましょう。

たとえば商品5,500円・送料500円の売上6,000円(税込)を例にして考えてみましょう。

例)スタンダードプラン

6,000円(売上金額)×3.6%+40円(決済手数料)+3%(サービス利用料)

手数料の合計は、216円(決済手数料)+180円(サービス利用料)=396円

となり、ここからさらに、振込手数料250円と事務手数料500円が加わるため、手数料は

396円+250円+500円=1,146円

そして、実際に振り込まれる金額は、

6,000円-1,146円=4,854円

となります。

参考:BASEの手数料の確認方法は?

上記のような計算方法でも手数料を算出できますが、BASEの公式サイトの料金プランシミュレーターを使用すれば、より具体的な金額を瞬時に算出できます。

必要なのは以下の2項目の入力です。

  • 1商品あたりの平均単価
  • 1カ月あたりの販売個数

上記2つの情報から、「月額利用料」「決済手数料」「サービス利用料」「運用費合計」を算出できます。

また、実態に合った数値を入力することによって、おすすめプランも教えてくれます。

プランごとにかかる手数料が事前に分かるので、ほかのサービスとの比較にも役立ちますよ。

出典:BASEの料金プラン・手数料|BASE

BASEの手数料は高い?ほかサービスとの比較

手数料 BASE STORES
販売手数料 スタンダードプラン:3%
グロースプラン:0円
フリープラン:0円
スタンダードプラン:0円
決済手数料 スタンダードプラン:3.6%+40円
グロースプラン:2.9%
(両プランともamazon pay、
PayPalの場合は1%増)
フリープラン:5%
スタンダードプラン:3.6%
振込手数料 250円(税込) 275円(税込)
事務手数料 2万円未満:500円(税込)
2万円以上:0円
1万円未満:275円(税込)
1万円以上:0円

ECショップの利用を検討している人や利用中の人からは、「BASEの手数料は高い」という声がちらほら聞こえてきます。

BASEの「スタンダードプラン」は、決済手数料3.6%+40円です。

しかし、同じネットショップ開設サービス「STORES」が展開している「フリープラン」では、決済手数料が5%のみとなっており、BASEのほうが1%高くなっています。

しかしBASEでは、STORESのフリープランにある機能制限がなく、機能数もSTORESの有料プランと比べても多く用意されています。

また、BASEのグロースプランの決済手数料は、業界最安水準の2.9%です。(2024年1月時点)

出典:料金プラン|STORES

BASEの手数料は値上げした?

BASEでは、2024年1月16日から「グロースプラン」の月額料金のみが改定され、4,980円から16,580円に変わりました。

出典:グロースプランの料金改定と新機能大幅拡充のお知らせ|BASE

【購入者向け】BASEでの購入にかかる手数料

販売者側として、購入者に手数料(決済手数料)がいくらかかるのかも知っておいたほうがよいでしょう。

少しでも手数料の安いショップで、お得にお買い物がしたいと思っている購入者層も一定数存在します。ネットショップ作成サービス選びにおいて、そのような購入者の購買思考も判断材料にしておきましょう。

BASEで購入者が商品購入の際にかかる決済手数料は次の表のとおりです。

決済方法 手数料
クレジットカード決済 0円
あと払い(Pay ID)※口座振替時あと払い 0円
あと払い(Pay ID)※コンビニ支払い 350円(税込)
コンビニ(Pay‐easy)決済 360円(税込)
銀行振込決済 360円(税込)
+各金融機関での支払い手数料
後払い決済 360円
キャリア決済 300円
Amazon Pay 0円
PayPal決済 0円

出典:購入者側に手数料は発生しますか| BASE

【FAQ】BASEの手数料に関するよくある質問

ここでは、BASEの手数料に関するよくある質問を集めました。利用を検討している方はぜひ参考にしてください。

BASEの手数料に消費税は含まれている?

BASEの手数料には、消費税が含まれています。

以下の項目はすべて消費税込の金額で掲示されている点を把握しておきましょう。

  • 商品代金
  • 送料
  • 各手数料
  • 月額料金(グロースプラン)

BASEの手数料は確定申告で経費にできる?

BASEに支払う手数料は、すべて必要経費として計上できます。

納税額は所得によって変わるため、ECサイトを運営する際は、経費になるものとならないものを把握しておくことが大切です。

BASEでは出店手数料はかかる?

BASEに出店する際、出店手数料はかかりません。

ただし、プランによっての月額料金・サービス利用料・商品が売れた際などには各手数料が必要です。

出典:BASEを利用するために費用はかかりますか?|BASE

法人と個人でBASEの手数料は異なる?

BASE出店において、法人でも個人でもかかる手数料に違いはありません。

ただし、法人での登録には「法人利用申請」が必要です。申請には一定の審査が設けられており、審査に通過した法人事業者のみ、ネットショップを開設できます。

また、法人の場合は売上金額が高くなることが予想されるので、手数料を抑えられることから、月額16,580円のグロースプランへの加入がおすすめです。

出典:法人利用申請とはなんですか |BASE

ECサイトの効率的な運用は運用代行業者にアウトソーシングするのがおすすめ

BASEでネットショップを開設し、商品を売った際にかかる手数料の種類や仕組みについて解説しました。

しかし、ネットショップを開設するにあたっては、開設後の運用や仕入れ、集客など総合的な戦略を練る必要があるでしょう。

ECサイト運営の成功率をアップさせるためには、さまざまなノウハウが必要です。そのような知識に乏しい場合、成功率は低くなってしまう可能性があります。

そのようなときは、ECサイトの運用代行サービスを利用するのも有効な手段です。

数ある運用代行業者の中から自社の希望に合う業者を見つけるなら、「ECのミカタ」を利用するのが効率的です。

ECのミカタは、ECサイト運営事業者と支援事業者のマッチングサービスです。サービスの利用は無料で、プロのコンシェルジュが各EC事業者の課題や目的に合った、最適な運用代行業者を紹介してくれます。

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