Slackが新しい生成AI機能の提供を開始 「Slack AI」にて回答の検索、チャンネルとスレッドの要約が可能に

ECのミカタ編集部

Slack AI が登場

2024年2月14日、Slackは新しい生成AI機能を提供を開始した。

生成AIを活用した基本機能がリリース

「Slack AI」は安全で信頼性が高く、直感的に利用できるAIにより日々の仕事を円滑に進めることを目的にしている。今回、第一段階として生成AIを活用した以下基本機能がリリースされた。

◆回答の検索:質問に対してパーソナライズされた回答を提示する
◆チャンネルの要約:アクセス可能なチャンネルから要点をまとめたハイライトを生成する
◆スレッドの要約:長い会話でもクリックひとつで状況を把握できる


以降でそれぞれの詳細を確認していく。

パーソナライズされた検索結果を瞬時に確認

「回答の検索」では、質問に対して個別にカスタマイズされた回答がすぐに得られるため、検索結果を精査する必要がなくなる。

AIを活用したこの検索機能によって、パーソナライズされた明確で簡潔な回答が得られ、関連するSlackメッセージも直接確認可能だ。一例として、新しいプロジェクトについて知りたい時に検索を利用すれば、プロジェクトの目標や主な関係者をすばやく把握できる。検索結果は、社内で公開されている会話、およびユーザー本人の会話の内容に基づいて提示される。

「新しいプロジェクトやマーケティングキャンペーンについて知る」「過去の決定についての情報を履歴から探す」「聞きなじみのない略語の意味を知る」といった場面で役に立つだろう。

◆「回答の検索」使用イメージ

チャンネルとスレッドから要点を抽出

「チャンネルの要約」では、活発に動いているチャンネル内で、情報を探し回る手間を省くことができる。さらに「スレッドの要約」を使えば、一連の長い会話の要点をクリックひとつで表示。引用元もわかりやすく提示されるため、そこからさらに掘り下げた情報にあたることも容易だ。

これらの機能を組み合わせることで、会話の中から重要な内容を瞬時に把握できる。例えば、ある営業プロジェクトに新しいメンバーが参加する場合、それまでの経緯が良く分からないというシーンがあった場合「チャンネルの要約」を使えば、取引先専用チャンネルの要点を簡単につかんで、ミーティングに向けた準備を即座に整えられる。

「仕事を離れていた期間の状況をキャッチアップする」「新規プロジェクトへの参加時に経緯をすばやく把握する」「デザインへのフィードバックを集めたチャンネルから要点を抽出する」といった場面で役に立つだろう。

◆「チャンネルの要約」使用イメージ

今後もさらなる機能拡充が見込まれる

「Slack AI」はEnterpriseプランの有料アドオンとして、2024年2月14日より英語での提供が開始されている。その他のプランや言語についても、今後サポートされる予定である。

また、今後もさらなる機能拡充も見込まれている。例えば、常に注目するほどではないものの主な情報は押さえておきたいチャンネルについて、Slack AIでハイライトをまとめたダイジェストを作成できる予定だ。見逃しがちな情報をSlack AIで簡単にチェックできるようになれば、優先度の高い仕事に注力できるだろう。

加えて、SlackはSalesforce CRM向けの新しい会話型AIアシスタントである「Einstein Copilot」とのネイティブAIインテグレーションも開発中だ。信頼できる顧客データに基づいた回答をSlack内から直接得られるようになれば、業務スピードのさらなる向上が期待できる。

Slackは今後、AIの活用によってさらに利便性の高いサービスへと進化していくだろう。日本語への対応はもちろん、さらなる機能拡充などの動向に注目、期待したい。


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