楽天とOpenAIが協業 通信業界に向けた最先端のAIツール提供へ 通信事業者固有のニーズと課題に対応

ECのミカタ編集部

楽天とOpenAI、通信業界に向けた最先端のAIツール提供に向けて協業

楽天グループ株式会社(以下:楽天)とOpenAI, L.L.C.(以下:OpenAI)は、戦略的協業を通じて、通信業界向けの最先端AIツールを共同開発し、今後提供を行うことを発表した。

通信事業者固有のニーズと課題に対処するAIツールを開発

両社は今後、モバイルネットワークの計画や、構築、管理を行う際に生じる通信事業者固有のニーズと課題に対処するAIツールを開発。また、現在展開しているAIプラットフォーム「Rakuten AI」をカスタマーサービス、ネットワーク最適化、および不具合を事前に察知し故障を防ぐ予知保全に関するソリューションを含むプラットフォームへと進化させる予定だという。

さらにネットワーク上の問題をリアルタイムに近い形で検出して解決する機能を強化。サービスへの信頼性とパフォーマンスを向上させながら、応答性の高いネットワーク運用を実現するとしている。

消費者や企業等に新たな価値を提供

今回の協業について、両社は以下のようにコメントしている。

◆楽天 CDOティン・ツァイ氏
「通信業界は、テクノロジーの進化に適応できるか取り残されるかの大きな転換点を迎えています。Open RANはソフトウェアをハードウェアから切り離し、クラウド上でデータによりアクセスしやすくすることで、大規模なAIアプリケーションによる運用に最適な環境を作り出します。今回のOpenAIとの協業により通信業界に変革をもたらし、消費者や企業等に新たな価値を提供していくことを楽しみにしています」

◆OpenAI COOブラッド・ライトキャップ氏
「楽天との協業を通じて、AIの真価を通信の世界へと展開できることを嬉しく思います。また、世界中の通信業界の顧客に最先端のソリューションを提供できることを楽しみにしています」

本協業は、2023年11月に発表した戦略的パートナーシップに基づいて推進されている。両社の専門知識、技術を組み合わせることによって、通信業界におけるAI活用のあり方に革新を起こすことが期待される。いよいよ本格提供へ向けて動き出した本協業の動向に注目したい。

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