楽天市場サービス向上委員会の第7回が開催 「不正ユーザー対策」や「エンターテイメント性向上」が議題に
楽天グループ株式会社(以下:楽天)は「楽天市場」の運営について、出店店舗と意見交換を行う「第七回楽天市場サービス向上委員会」を2024年2月16日に開催した。
システム分科会と物流分科会は実行委員会へと体制変更
「第七回楽天市場サービス向上委員会」では、第二期分科会(※1)として運営されている「地域・コミュニティ分科会」「システム分科会」「物流分科会」から活動報告が行われた。それぞれの報告概要、決定事項は以下の通り。
◆地域・コミュニティ分科会
各地域で順調に活動が実施されていることから、今回をもって分科会活動を終了。今後は「地域・コミュニティ実行委員会」へと体制を変え、店舗勉強会や次世代教育活動をさらに発展させる。
◆システム分科会
ほとんどの店舗がSKUに移行を完了し、今後は運用フェーズに移る。そのため今後は「システム実行委員会」へと体制を変え、他の分科会で議論されるシステム関連の議題を横断的にサポートする。
◆物流分科会
楽天市場が2024年7月を目途に導入する「配送品質向上制度」に向けた議論を実施。今後も楽天市場の配送の目指すべき姿について、出店店舗と共に議論する。
※1:「楽天市場サービス向上委員会」において2023年2月から運営している分科会活動
不正ユーザー対策強化を推進、新設分科会も検討される
2023年7月24日の「第六回楽天市場サービス向上委員会」で新設された「顧客コミュニケーション文科会」では以下3つのテーマに沿った議論が進められた。
◆「R-Messe」:UI・UXに関して
◆レビュー・不正レビュー:レビュー投稿期間やレビューの活用方法
◆不正ユーザー対策:システム面で対策が可能な部分があるか
中でも不正ユーザー対策については、分科会の枠を超えたディスカッションが実現した。
さらに、楽天市場の「エンターテインメント性」をさらに向上させることを目的にした新設分科会についての意見交換も実施された。
引き続き「配送品質向上制度」の動向に注視
今回、ユーザーニーズを鑑みた認定基準を満たす商品に対し、認定ラベルを付与する制度「配送品質向上制度」導入に向けた議論がより一層進められた。EC、物流業者の活動に大きく関わる制度であることから、今後の展開に注視する必要があるだろう。
また、不正ユーザー対策についての議論も注力的に行われた。商品の受取拒否を繰り返すユーザーへの対策、商品レビュー投稿のタイミングに関する提言などユーザー、事業者双方にとってよりよい環境作りを実現させるための動きをより活発化していくだろう。
活動を発展させる「地域・コミュニティ実行委員会」「システム実行委員会」の動向、そして「エンターテインメント性」向上へ向けた新設分科会検討など次回開催内容への注目が高まる。EC運営に関わる内容も含まれることから、引き続き本委員会で議論される内容を追っていきたい。
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