韓国商品を輸入する(仕入れる)方法。おすすめのサイトや代行業者を紹介
日本における昨今のKーPOP人気や韓国美容への需要の高まりにより、韓国商品をECサイトで販売するショップが増えています。
この記事では、韓国商品を仕入れる方法や輸入の際の注意点、人気の商品ジャンルなど、韓国商品を販売するうえで役立つ情報を紹介します。
ECサイトで韓国商品を取り扱いたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
韓国から商品を輸入する(仕入れる)方法
まずは韓国商品を仕入れる手段について、それぞれのメリット・デメリットも含めて解説します。
現地に赴く
まずは、現地に赴いて買い付けをする方法が挙げられます。
大きなメリットは実際に商品を手に取って確認できることです。仕入れた商品が不良品だったりイメージと違ったりするトラブルを回避できるほか、ネットショップでは流通していない掘り出し物に出会える可能性もあります。取り扱う商品のオリジナリティや、ショップの世界観にこだわりたい方におすすめの方法です。
デメリットとしては、韓国への渡航・滞在費用や時間がかかること、仕入れ先によっては支払い方法が限られることが挙げられます。
韓国商材を扱う展示会に参加する
韓国のメーカーや卸業者が集まる展示会に参加して、商品を仕入れる方法です。韓国はもちろん日本でも開催されていますし、個人で参加できる展示会もあります。
現地での仕入れ同様、実物が見られるだけでなく、卸値での購入や価格交渉も可能です。また、日本語が通じることもメリットといえるでしょう。
デメリットは、展示会に参加するメーカー(ジャンル)が限られていることです。参加する前に、取り扱いたい商品ジャンルの出展があるかを確認しておくとよいでしょう。
国内で代表的といえるのは、JETROとKOTRAによって開催される展示会です。
JETRO(日本貿易振興機構)
国際取引の促進を目的に展示会を開催しており、韓国をはじめとする海外のビジネス情報を収集できます。食品・インテリア・レジャー商品に強いという印象です。
KOTRA(大韓貿易投資振興公社)
韓国政府の傘下にある機関で、食品・生活雑貨・電子機器など、多数の韓国製品が出展されます。
輸入(仕入れ)サイトを利用する
韓国商品を取り扱う仕入れサイトを利用して、商品を手に入れることもできます。主に日本、韓国、中国のサイトがあり、商品ジャンルや言語対応、支払い方法もさまざまです。販売したい商品や輸入経験の有無を踏まえ、自身にとって適切なサイトを選びましょう。
オンラインで購入できるため、現地に赴く必要がないこと、日本語対応のサイトであればスムーズに仕入れられることがメリットです。一方で、実物を見られないこと、届くまでに時間がかかることがデメリットとして挙げられます。
輸入代行業者に買い付け、アテンドを任せる
初めて韓国商品を輸入する方、現地にネットワークがない方は、輸入代行業者に仕入れやアテンドを任せる方法もあります。仕入れサイトと同様、幅広いジャンルを扱う業者もあれば、専門分野に特化した商品のみという業者もあり、守備範囲はさまざまです。
商品の購入から、手元に届くまでの一連の作業を代行してもらえるため、輸入手続きなどの負担がなくなることが大きなメリットといえるでしょう。
また、OEMサポート、専門知識が必要な化粧品や食品などの販売サポートをしてくれる業者もあるので、取り扱い商品の幅を広げることもできます。デメリットは、代行手数料が発生し、自分で仕入れるよりも費用がかかることです。
韓国商品の輸入(仕入れ)は個人でも可能?
「輸入」と聞くと、専門業者でないと難しいのではないかと感じるかもしれません。しかし、個人でも、販売するために韓国商品を仕入れることはできます。
例えば、先ほどの仕入れ方法で紹介したように、現地で商品を購入したり、韓国商品を取り扱うサイトから仕入れたりすることも、韓国商品の「輸入(仕入れ)」です。
そう考えると、スキマ時間を活用した副業として、韓国商品を販売することもできるでしょう。現地での商品買い付けも、趣味の延長として楽しめます。
韓国商品のせどりは違法になる?
個人でも韓国商品を仕入れて販売することは可能だと、お伝えしました。その場合、韓国商品のせどりが違法にならないか、心配な方がいるかもしれません。
結論から言うと、せどり自体は違法ではありませんが、取り扱う商品によっては違法になる可能性があります。
韓国せどりをおこなう場合は、下記をクリアすることが重要です。
- 韓国からの輸入販売が認められている商品である。
- 中古品を取り扱う場合、販売元の本人確認ができている。また、ラベルなどに手を加えたものを取り扱う場合は『古物商許可』を取得している。
参考:古物営業法|衆議院
韓国から商品を輸入する(仕入れる)際の注意点
個人で韓国の商品を輸入できるとはいえ、国内での仕入れ販売とは異なる点があります。関税や配送、輸入販売の規制など、仕入れる際に気をつけることを確認しておきましょう。
関税はかかる?
韓国現地で仕入れた商品を日本に持ち帰る際には、税関手続きが必要です。商品カテゴリーによって関税率や手続き方法が異なるため、取り扱う商品の手続きについては、事前に確認しておきましょう。
課税価格の計算方法は、以下の通りです。
- 一般輸入の場合は「海外小売価格+輸入保険料+運賃」
- 個人輸入の場合は「海外小売価格×60%」
関税額は「課税価格×関税率」で算出しますが、課税価格が1万円以下の場合は、関税・消費税が免除されます。ただし、免除には例外もあるので、念頭に置いておきましょう。
参考:小口輸入と関税|mipro(一般財団法人対日貿易投資交流促進協会)
輸入日数はどのくらい?
商品をオンラインショップで購入して個人で輸入した場合、届くまでの日数にも注意が必要です。韓国から日本への発送は、主に国際郵便のEMS・国際書留・国際特定記録のいずれかが用いられます。
EMSはお急ぎ便のようなもので、費用は高くなりますが、早く届けてもらうことが可能です。だいたい、発送日から2〜4日程度で、受け取ることができます。
国際書留と国際特定記録は、ポスト投函か対面かという受け取り方法が異なるだけで、かかる日数に大きな差はありません。目安は、発送日から7〜12日程度です。国際書留のほうが費用は高くなりますが、対面で確実に受け取ることができます。
気を付ける商品はある?
韓国の商品を輸入する場合には、特許商品でないことと、食品衛生法などの法律に違反していないかに注意する必要があります。輸入自体に問題はなくても、販売する際に規制がかかるケースもあるからです。
例えば、特許商品として知られているものの1つに、韓国の「コンバース」があります。韓国のコンバースの販売権を持っているのは、伊藤忠商事です。そのため、自分用に購入する分には問題ありませんが、販売することはできません。
そのほか、食品を輸入する場合、成分表示が日本語でないものは、安全性確保の観点から販売が禁止されています。輸入食品を販売したい場合は、日本語の成分表示を用意したり、輸入食品販売の許可を取ったりする必要があります。
そして、韓国商品の定番ともいえるコスメは、さまざまな規制の対象になりえます。日本には持ち込めない成分もあるため、事前に確認しましょう。
韓国輸入の人気商品
ここからは韓国商品をカテゴリーに分けて、おすすめジャンルやその理由、注意事項について説明します。
服・アパレル商品
日本とはデザイン的に異なる韓国のアパレルは、韓国ファッションとして、若年層を中心に人気があります。特に、K-POPアイドルが着用した服やアクセサリーはファンのニーズが高く、アンテナを張っておきたい商品の1つです。
なお、日本と韓国では、服や靴のサイズ定義が異なる場合があります。ECサイトで販売する場合は、サイズについて丁寧に伝え、着用感の分かる画像を使用することで、顧客は安心して購入できるでしょう。
化粧品・美容機器
美容大国である韓国の化粧品や美容機器は信頼性が高く、価格も手頃です。韓国ならではのパッケージデザインも、人気を集めています。韓国商品を販売するのであれば、検討したい商品カテゴリーの1つといえるでしょう。日本に流通していない韓国コスメも多いため、まだまだ伸びしろもあります。
ただし、化粧品や美容・医療機器は、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)や輸入規制を確認したうえで販売する必要があります。心配なこと、わからないことがある場合は、専門家に相談しながら進めると安心です。
雑貨
アパレルや化粧品と同様、韓国ならではの個性的な色使いやフォルムの商品が多い雑貨やインテリアも、根強い人気があります。アクセントとして取り入れたり、韓国カフェのような部屋をつくりたいというニーズもあるため、おすすめのカテゴリーです。
なお、韓国雑貨やインテリアはネットショップでも仕入れ可能ですが、韓国内でしか流通していない品も多くあります。他店と差別化したい、商品数を増やしたいという場合は、現地での仕入れも検討するとよいでしょう。
食品
韓流ブームをきっかけに韓国料理の人気が高まり、韓国キムチをはじめ、インスタントラーメンやお酒、お菓子などは国内のお店でも見かけることが増えました。今でも需要はありますが、店頭に並ぶ商品数は多いとはいえず、ネットショップでの購入が非常に多いです。そういった点で食品は、オンライン販売におすすめといえるでしょう。
ただし、国内で仕入れる場合は問題ありませんが、韓国から輸入販売する場合には、「食品衛生法」などの法律に留意しましょう。
健康食品・サプリメント
韓国の健康食品やサプリメントも、若年層を中心に需要があるカテゴリーです。美容系のYouTuberやインフルエンサーが、韓国の健康食品やサプリを紹介していることも、人気を後押ししています。現地でしか手に入らないものもあるため、最新情報をキャッチして商品を選定すれば、新たなヒット商品を生み出せるかもしれません。
ただし、健康食品やサプリメントは、食品衛生法や薬機法に関わる商品です。輸入・販売にあたっては専門知識も求められるため、参入ハードルが高いジャンルかもしれません。
お酒
食品の項目でも触れましたが、韓国のお酒も人気が高い商品です。特におすすめなのは、韓国ビールやマッコリ、焼酎の一種である「チャミスル」など。国内でも、韓国料理店や韓国専門の食料品店では見かけることも多くなりましたが、まだまだ手に入手しにくい状況です。その現状を踏まえると、オンライン販売に適したカテゴリーといえるでしょう。
ただし、継続的にお酒を販売するためには、「酒類販売業免許」など、取得しなければならない免許があります。
キャンプギア
あまり知られていないかもしれませんが、韓国のキャンプギア商品も、キャンパーには人気です。韓国では若年層のキャンプ好きが多いこともあり、おしゃれなキャンプ用品が販売されています。低価格でありながら質が高いので、輸入販売しやすい商品群です。
国内の店頭やECモールで販売されている商品も多いため、扱うのであれば、利益が出せるか、参入できるブランドがあるかを見極める必要があります。
韓国商品の輸入(仕入れ)サイト
輸入の注意点や人気商品を把握したところで、韓国商品の仕入れができる代表的なサイトを項目別に紹介します。
国内の韓国商品を仕入れられるサイト
韓国発のオンラインショップ
中国の韓国商品を仕入れられるサイト
韓国商品の輸入代行業者
韓国商品の販売にあたり、法律や輸入規制に詳しくない方、現地にネットワークがない方のために、韓国商品の輸入代行業者を紹介します。
ECサイトの運営や仕入れに関する相談は「ECのミカタ」へ!
オンラインショップでの韓国商品販売は、おすすめです。しかし、輸入や販売に関しては法律などの専門知識も必要となります。また、お客様にとっては「韓国商品は低価格」という印象があるため、いかに安く仕入れられるかが勝負となるでしょう。
韓国商品のECサイト運営を検討しているものの、輸入販売が不安な方、確実に成果を出したいという方は、ECのプロにサポートを依頼してみてはいかがでしょうか。
とはいえ、ECのプロの見つけ方がわからないということもあります。そのようなときにおすすめしたいのが、「ECのミカタ」の活用です。
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