今ECギフトがアツい!選べるネットの贈り物

この記事のまとめ

・ギフト系ECサービスが増加傾向にある

・どのような新サービスがリリースされているのだろうか

・ギフトビジネスのキーワードは……

気分や目的で選択可能、数あるギフトどれが好き?


先日、とあるECショップさんを取材している際に新サービスのお話が出て、ギフトを始めましたという流れとなった。
日々様々なECニュースに触れているが、ふと、「あれ?最近ギフト系ECの話題が多いな」とそのときに思った。編集部に帰ってから気になったので調べてみたのだが、ちょっと探っただけで非常に多くのギフト系ECトピックスを発見することができた。モールであったり独自ドメインであったり、ポータルサービスやアプリなど、形態やサービス内容は様々であったが、この数ヶ月だけでもこんなに?と思うくらいのリリース情報があったので、ざっと収集したものを見て行きたい。

「Gift Smart(ギフトスマート)」
バリューコマース株式会社運営の「ほんの気持ちの伝え方」がコンセプトで、好きな写真でカスタマイズしたギフトカードなどを贈れる。

「ギフトネットコム」
SNSサービスやメールで数十万点の商品から選べるギフトを贈ることができる、株式会社アスカネット運営のサービス。

「SPOTLIGHT(スポットライト)」
様々なお祝いに、ネット上で共同購入ができる本物の花束を贈れるサービス。株式会社spice life運営。

「キノギフト」
株式会社リクルートライフスタイルと株式会社三越伊勢丹ホールディングスがコラボした総合ギフトサービス。

「LINEギフト」
LINE株式会社運営。LINEでつながっている友人にギフトが贈れるサービス。数人でのワリカン購入やLINE利用者数を活かした内容が特徴。

「インターネット花キューピット」
お歳暮フラワーギフト、鉢物ギフトが贈れる「気持ちを伝えるフラワーギフト」。株式会社i879(カブシキカイシャアイハチナナキュウ)運営。

「MERRY BIRTHDAY(メリーバースデー)」
株式会社アトレ運営の、世界初の誕生日専用ポータルサービス。SNSのグループ機能でサプライズなど企画できるというもの。

「Ravijour(ラヴィジュール)」
株式会社ベリグリのランジェリーブランド「ラヴィジュール」公式ECサイト。サイズや届け先が分からなくてもランジェリーが贈れるサービス。

「Original Stitch(オリジナルスティッチ)」
ネットでオーダーメイドシャツが作れるECサイトに、ギフトカード機能が追加。株式会社insprout(インスプラウト)運営。

「ロクシタンeギフト」
ロクシタンジャポン株式会社運営の、オンラインギフトカード販売サービス。「スマホで贈る。スマホに届く」をコンセプトのスマホ特化型ギフトサイト。

「gissemble(ギッセンブル)」
贈り物(gift)を組み立てる(assemble)という意味の造語からくる株式会社ナック運営のギフトブランド。「だったらいいのに。」をかなえるギフト、がコンセプト。Amazonマーケットプレイスに出店。

「アトリエはるかオンラインギフトサービス」
ソーシャルギフトサービスを行うgifteeで購入した、ヘアメイク&ネイル体験をプレゼントできるギフトサービス。アトリエはるか全国各店で体験可能。

……以上、12種類もの新しいギフト系ECサービスが、ここ数ヶ月の間にスタートしていることが分かる。

ギフトのキーワードは「共通」?


イベント時期限定のギフトECも合わせれば、この数はさらに増える。年末は贈り物が絡むイベントが続出するため、書き入れ時を狙い期間限定でギフト特集を組むECサイトやモールは無数にある。
傾向として、SNSを切り口に実住所を知らない相手にも贈り物ができるという内容のサービスや、贈る側は金額設定のみ行い受け取る側が自由選ぶことのできるサービスが増えていっているようだ。

「ギフト」といってもその種類は非常に豊富で、物だけではなく体験も贈り物としてサービス提供されている。中には、プロポーズをおねだりするプランのギフト、ランチ&スパの体験を贈れるギフトなど、非常に具体的な「機会」の瞬間を贈ることもできるサービスもあった。
こう考えると、ギフトはどんな形でも展開できて、様々なモノ・コトに共通するのではないだろうか。モノであればどんなモノでもギフトたりえるし、コトであってもプランやパッケージにしてしまえば贈ることができる。昔からあるギフトビジネスは、現代の技術に後押しされ精度を上げて、より贈る側にも贈られる側にも便利で嬉しく的を射たサービスに進化をしている。

さらに、ギフトリリースを探っていて、10月頃から急速に上記のような新サービスが増えていることに気が付いた。当たり前かもしれないが、やはり贈り物イベントが頻出する年末が一番ギフトビジネスにとっておいしい時期なのだろう。
来年の今頃も同じように新しいギフト系リリースが続くのだろうか。

……しかし、これだけギフト系ECが増えて発達しても私のところには贈り物が全然届かない。そういうさみしい人向けに、あたたかい人からのボランティアギフトサービスのようなものが誕生することを祈りたい。