ファッション特化型メタバースプラットフォーム「StyMore」がオープン 第一弾参入企業としてサンリオが決定

ECのミカタ編集部

アパレル業界初!ファッション特化型メタバースプラットフォーム「StyMore(スタイモアー)」4月10日(水)オープン

株式会社アダストリア(以下:アダストリア)は2024年4月10日、ファッション特化型のメタバースプラットフォーム「StyMore(スタイモアー)」をオープンした。

ファッション特化型メタバースプラットフォーム

「StyMore」は、自分の好きなスタイルでファッションを楽しむ「Style」と、もっとファッションを楽しむ「More」という2つの言葉を掛け合わせ「バーチャルでもリアルでもファッションを楽しんでいただきたい」という想いを込めた、ファッション特化型メタバースプラットフォームである。

「StyMore」で購入したデジタルファッションアイテムは、スマートフォンアプリでアバターに簡単に着せ替えて(※一部アイテムのみ)、VRChatなどのメタバース空間へアップロードすることが可能となっている。

主な特徴は以下の通りだ。

◆アパレルECサイトの様に直感的にファッションスキンを探せるサイトデザイン
◆3DCGソフトがなくてもアバターの着せ替えができる
◆VRChatをはじめとした4つのプラットフォームで展開可能(※順次拡大予定)
◆出店者の審査、作品のクオリティチェック
◆過度な露出、公序良俗に反するスキンなどは出品ができない
◆今後はスタイモア―でしか買えないアイテムの販売(※IPや企業とのコラボを予定)

◆サイトイメージ

第一弾参入企業としてサンリオが決定

「StyMore」への第一弾参入企業として、株式会社サンリオが決定しており、今後もJR西日本コミュニケーションズなど複数の事業会社や個人クリエイターによる出店が予定されている。

「StyMore」では購入代金のうち、個人クリエイター7%、企業10%の手数料(サービス開始時の手数料)を引いた金額を、出店者の売上として受け取るビジネスモデルが採用されている。

アダストリアはこれまでに8つのブランドのメタバースデジタルファッション(アバター用の洋服)を販売し、大好評を得てきた。また、アバターやデジタルファッションの販売以外にも、業界の枠を超え、さまざまな企業やクリエイターと連携しながらメタバース領域での事業を展開し、デジタルの顧客接点を拡大している。

普段の洋服よりもアバター向け衣装の購入頻度の方が高い

メタバース普及とともに、アバターが身に着けるデジタルファッションや小物雑貨の需要も高まりつつある。その割合はメタバース全体売上の約8割を占めるほどであり、今後もさらなる伸長が予測される。

また、アダストリアが独自で実施した調査(※2)によると、アバター関連商品への年間支出額が、全体で「30000~49999円」と「10万円~」が18.3%と最も高く、アバター向け衣装の購入頻度は「月に2~3回」が42.2%と最も高い結果に。

普段のリアルの洋服の購入頻度は「2~3カ月に1回」が34.3%と最も高いことから、リアルの洋服購入頻度よりも、メタバース向けアバター衣装の購入頻度の方が高いという事実が明らかとなった。

※2:インテージホールディングス グループR&Dセンターとの共同研究より抜粋。2024年2月実査。

◆アバター向け衣装の購入頻度

◆普段の洋服の購入頻度

デジタルファッション市場は今後、さらに拡大する可能性を秘めているといえるだろう。70年間ファッションブランドを営んできたアダストリアだからこそできる、リアルでもバーチャルでもファッションを楽しむ機会提供に注目が集まる。新しい顧客体験を創造する「StyMore」の動向に注目したい。


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