AIとの会話により潜在的ニーズを発掘し商品やサービスをレコメンド 博報堂が新たなコミュニケーション技術を開発、特許を取得
株式会社博報堂(以下:博報堂)は、AIとユーザーとの会話を通じて潜在的ニーズを発掘し、興味関心を喚起しながら、自然な流れで商品やサービスをレコメンドするコミュニケーション技術を開発し、特許を取得した(特許 7445108号)。
会話の中で自然に商品やサービスをおすすめする
本技術はAIとユーザーの会話を通じて、好みや興味をもっていることなどを見いだし、そのニーズに合わせた商品やサービスのレコメンドを、最適なタイミングで会話に自然に組み込むことを可能にする。
その際、ユーザー本人の同意取得の範囲において、購入履歴や過去の会話、また会員情報といった属性情報も活用し、精度を向上させる。
AIがセールスパーソンであるかのような役割を担い、会話のやり取りの中でニーズを汲み取り、違和感のない形で商品を紹介できることから、ユーザーは有益な情報として受け入れやすくなるだろう。
魅力的且つ価値のある広告体験を提供
博報堂は本AI技術について、以下のようにコメントしている。
「本技術を活用することで、新しいプロモーションや広告施策の展開が期待できます。例えば、クイズやアンケートの過程で関連の広告を提示する対話型キャンペーンや、ユーザーの感情に合わせた広告配信、企業のQ&Aチャット対応などと組み合わせた自然な商品広告の提示といった、ユーザーにとってもニーズと合致した魅力的且つ価値のある広告体験を提供できるようになります。今後は本技術を活用した他社との協業の可能性も視野に入れ、AIを活用してまいります」
より自然な形で商品、サービスの提案が実現する本AI技術はこれまでにない広告手法として期待されるだろう。昨今の急速なAI技術発展の動向に引き続き注目したい。