ヤマト運輸の名前を装った「迷惑メール・電話」が多発 「クレジットカード情報」を入力させる手口も

ECのミカタ編集部

2024年05月27日  ヤマト運輸の名前を装った「迷惑メール・電話」が多発しています。「なりすましサイト」への誘導に十分ご注意ください

ヤマト運輸株式会社(以下:ヤマト運輸)は2024年7月25日、ヤマト運輸の名前を装った「迷惑メール・電話」が多発していることを公表、注意喚起を行った。本記事では実際の事例、対策について記載する。

クレジットカード情報を狙った手口が目立つ

ヤマト運輸を利用する顧客より、以下問い合わせが多数寄せられているという。

◆ヤマト運輸を装った迷惑メールがEメール(またはショートメール)で届く
◆ヤマト運輸を装い、セキュリティに必要な認証番号等を聞き出そうとする電話がかかってきた
◆ヤマト運輸を装ったなりすましサイトが存在する


迷惑メールの文面に記載されているURLをクリックし、なりすましサイトにアクセスしたり、添付ファイルを開いたりすると個人情報の入力を要求するサイトへ誘導され、不正に個人情報が利用される可能性がある。また、コンピューターウイルスに感染する恐れもあることから、十分な注意が必要だ。

また、直近では「クレジットカード情報を入力」させようとする手口が目立っているという。心当たりのないメール等を受信した場合、その後のアクセスは決して行わないよう心がけたい。

迷惑メールの文面一例

◆Eメールの事例①

※画像元:「なりすましサイト」への誘導に十分ご注意ください(ヤマト運輸株式会社)

◆Eメールの事例②

※画像元:「なりすましサイト」への誘導に十分ご注意ください(ヤマト運輸株式会社)

また、ショートメールを通じた事例も存在している。

※画像元:「なりすましサイト」への誘導に十分ご注意ください(ヤマト運輸株式会社)

顧客に対する周知の徹底を

ヤマト運輸は本件について、以下文面を公表している。

「弊社では、ショートメールによるご不在連絡やお届け予定のお知らせは行っておらず、他社サービスを含め、お電話でセキュリティに必要な認証番号を確認することもありません。受取り日時の変更や再配達のご依頼に関して、お客さまに対し弊社からご請求することも一切ございませんので、ご注意くださいますようお願い申し上げます。なお、ご不在連絡やお届け予定をお知らせする際のURLにおいて、弊社は「.com」は使用していません。こちらの点についてもご留意ください」

2024年5月にもヤマト運輸は、本件と類似した内容を公表している。EC通販の普及とともに、物流サービスを身近に利用する人は増加しつつある。こうした状況を鑑みると、今後も「迷惑メール・電話」などを通じた手口が増加する可能性は高いといえるだろう。

顧客に対して本内容を周知するなど、被害を未然に防ぐための取り組みが求められる。安心して利用できる環境を業界全体で作り出す意識が重要になるはずだ。


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