5年後のペットおやつ市場伸長率は123.5%? ねこ専門フードブランドuniamが6000万円の資金調達 

ECのミカタ編集部

【ねこ専門フードブランドuniam】シードラウンドで6,000万円調達。ねこライフスタイルブランドへ、第一弾は、健康ケアに特化したメディカル発想のピューレを発表。

「ねこと生きるを、ユニークに。」をパーパスに掲げ、「ねこ」に特化したフレッシュキャットフードを事業の中心に据える株式会社uniam(以下:uniam)は、W fundをリード投資家とし、ANOBAKA、G-STARTUPファンドからの第三者割当増資および金融機関からの借入により総額6000万円の資金調達を実施した。

第一弾として「ピュアピューレ」を提供

今回の資金調達は製品ラインの拡充、新規市場への進出、そして研究開発への投資が目的。ねことその飼い主に最高の品質と栄養を提供するという使命を更に推進するため、今回調達した資金を活用する。

第一弾として2024年6月から順次販売開始するのは、ペットとのコミュニケーションツールとして人気のピューレだ。uniamの「ピュアピューレ(商標登録出願中)」は、フレッシュフードと同様に、単なるおやつではなく健康にも配慮されており、多くの飼い主が抱える特定の悩みに合わせた4種類の健康ケアを提供する。

◆デンタルケア(チキン&ホタテ)
◆ストレスケア(まぐろ&ミルク)
◆腎臓健康ケア(サーモン&クランベリー)
◆腸内環境ケア(チキン&りんご)


おやつ市場は近年急速に増加しており、市場の5年後伸長率は123.5%とペットフード市場全体でも伸長率が高い。また健康意識の向上を背景としたヘルスケアニーズも継続しており、療法食の5年後伸長率は120.1%と、今後も伸び続けると予測されている(※1)。

※1:富士経済 2023年ペット関連市場マーケティング総覧

ライフスタイル事業へも進出

加えてuniamは、フード事業からのさらなる拡大を図り、ライフスタイル事業へも進出。昨今の高単価商品へのシフト、デザイン性が高い商品ニーズの増加を捉えながら、ねこの健康とデザイン性の両立を目指す。

◆爪とぎボックス(7月発売予定)
家の中に隠れ家があると、ねこのストレス行動が減るという研究結果も。ねこにとって、よりリラックスできる住環境を目指して、ねこのための隠れ家スペースをつくった。

◆フードボウル(7月発売予定)
お皿の深さ、直径、縁のカーブに至るまで、ねこの身体特性にあわせて緻密に設計。ストレスフリーな食事タイムを実現するフードボウル。

フード・ライフスタイルの両輪でプロデュース

uniam代表である杉本亜衣氏は、今後の展望について以下のようにコメントしている。

「飼い主のみなさまから寄せられる期待に応えるべく、フレッシュフードのみならず、フード事業・ライフスタイル事業の両輪でねこの生活をトータルプロデュースし、加速的な商品開発と市場投入を進めていきます。ねことその飼い主の幸せを願い、医療エビデンスに基づいた信頼できる商品やサービスを、遊びゴコロあふれる表現にのせて、お届けできるよう励んでまいります」

近年、国内でのねこ人気は高く、飼育頭数(906.9万頭:2023年)は、犬の頭数(684.4万頭)を大きく上回っている(※2)。また、飼い主の健康意識が高まる中、ねこ関連の支出総額も2019年から増え続けており、特に主食フードやおやつへの支出が顕著に伸長している状況だ。

uniamは日本発のねこ特化スタートアップとして、国内外での大きな成長を目指す。フード事業から、ライフスタイル事業へと展開するuniamの動向に注目したい。

※2:富士経済 2023年ペット関連市場マーケティング総覧


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