2024年4月はTEPCOのフィッシングサイトが急上昇 インターネット詐欺リポート
BBソフトサービス株式会社(以下:BBソフトサービス)は2024年5月31日、2024年4月度のインターネット詐欺リポートを公開した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
TEPCOのフィッシングサイトが急増
4月はTEPCO(東京電力)のフィッシングサイトが急増。メール内に短縮URLが記載されているケースが多くみられ、URLにアクセスするとフィッシングサイトに誘導される。
また三菱UFJ銀行のフィッシングサイトが、2カ月間に渡り多数報告されている。通常は銀行系のフィッシングサイトは公開期間が短く、すぐに閉じられるケースが多いため報告数が少ない傾向にあるが、三菱UFJ銀行のフィッシングサイトは5月に入っても報告されているという。
また、エポスカードやMasterCard、AmericanExpressなどクレジットカード系のブランドのフィッシングサイトも増加しており、注意が必要。
毎月報告されているApple IDのフィッシングサイトについても、直近では報告数が急増している状況だ。
クレジットカード系のフィッシングサイトが目立つ
4月度のフィッシングサイトブランドランキングではTEPCOが1位に。また、クレジットカード系のフィッシングサイトが5つランクインしており、上位10ブランドのうち半数を占めている。
※画像元:インターネット詐欺リポート 詐欺ウォール®️による検知・収集データ(BBソフトサービス株式会社)
常に最新のセキュリティ対策が求められる
BBソフトサービスはフィッシング詐欺被害を防止するポイントとして、以下4点を明記した。
◆メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する
◆個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する
◆ログインID・パスワードの使い回しを控える
◆セキュリティソフトやネット詐欺専用ソフトを導入する
不正手口は日々巧妙化しており、今まで意識してきた対策が突然通用しなくなる可能性もある。日々進化するネット犯罪に対抗するには、常に最新のセキュリティソフト導入が重要となるはずだ。
各事業者は自社サイトの見直し、さらに顧客に対する安全意識の周知などを定期的に実施すべきだろう。今後もネット犯罪に関する情報に注目したい。